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2008.07.11

神のお告げと『FUDGE』

今日、帰る途中、
ふと神のお告げが降ってきた・・・かのように、
「次の駅で降りて、近所のブックオフへ行こう」
となった。

さっさと帰るつもりでいたので迷ったが、こういうときは直観に従おうと思った。

ブックオフへいくと、いつもだいたい、雑誌コーナーをじっくり見て回る。
普通の古本ならいまやアマゾンのマーケットプレイスで安く買えるが、雑誌となるとネットで買うのは難しい。
なのでちょっと前の雑誌を105円そこらで買うのが、たまに楽しい。

で、雑誌コーナーで特に注意して探すのが、女性向けファッション誌『FUDGE』である。
しかし、この雑誌に関しては、なかなかブックオフで売っていることがない。

それが、今日に限って、6冊ほど棚にあった。
びっくりした。
ざっと雑誌をめくって、ちょっと迷いつつ、2冊ほど購入。1冊はニューヨークとサンフランシスコ特集で、もう1冊は「英国スタイル」特集だ。
神のお告げ、ありがとう。『FUDGE』を150円で買えるチャンスは、なかなかないのだ。

さて、なぜ私はそこまでしてこの雑誌を探すのか。そもそものきっかけは「姉が薦めてくれたから」だ。この雑誌は男の子が読んでも「おもしろい」と思えるのだ。

たしかに女性ファッション誌は、どう転んでも「広告のための雑誌」であるから、消費主義や強迫観念を煽るメディアだという位置づけからは逃れられない。
ただ、『FUDGE』は、そのなかにあって、私なりの表現でいえば「徹底的に文化系的ノリ」で、「穏やかすぎる誌面づくり」を感じる。きっと、『JJ』や『CanCam』のようなテンションの高いファッション誌のことを「やっぱりこういうのって本質的に、ダサいなー」と思っている人たちが作っているんじゃないかと思うわけだ。そのへんに、ちょっとした「反抗心」をかもしだしており、でもしっかり伝えることは伝えていく頑固さがある。そして何より、ファッションだけではなく、国内外のカルチャー系のネタ全般もこだわって記事にしていたりする。だから、むしろ「ファッション誌」というより「カルチャー誌」だと思ったほうがいいのかもしれない、と思えるほど多彩なネタで充実した特集号のときもある。この雑誌は4年ほど続いているが、それなりに固定客がいるんだろうし、やはり「これぐらいの温度がちょうどいい」と思う人たちは確実に多いはずなのだ(でも、あまり見受けられない印象がある・・・もし似たような雑誌があれば、またぜひ僕に教えてください)。

とくにほとんどのページにおいて、写真にハズレがない。商品を売りつけるのではなく、世界観を提供したいという、クリエイターのワガママさ加減がうまく前面に出てきているんじゃないかと思う。

そういえば、最近私があらためて再認識したことがある。
私が「ものをつくる」とき、その受け手として想定する多様な人物設定のなかで、「世代の違う異性」というのが最も大きいウェイトを占めているのではないか、ということだ。
つまり、文章だったりデザインだったり、あらゆる表現を発信するとき、私は常に「受け手」を想定するわけだが、私が最も心を砕くのは、「これを、年長の女性や、年下の女性が見たり読んだりしたら、どうなるのか」をすごく意識しているということだ。
年の離れた異性ほど、自分と異なる人間はいない。そういう「遠い存在」に、どこまで自分の表現は届くのか? ということが(あまりいままでそういうふうに考えたこともなかったのだが)、とても重要だったということだ。

なので、私は機会をつかまえては女性ファッション誌を眺めるのが好きなのかもしれない。
いずれにせよ、デザインだったりイメージだったり、何かをつくるうえでヒントをもらっている気がする。
そういう意味で『FUDGE』は、ほどよいテンションで効果的な刺激を与えてくれる雑誌なんだろう。

***

そういえば、左のサイドバーにもあるように、『HOWE』の16号(シカ特集)の表紙も、実は『FUDGE』から勝手に拝借してコピーした写真を使っている。

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Comments

『Numero』も、写真が良くってお勧めです。
特集は、ちょっと恥ずかしかったりもしますけど。。

Posted by: 晴之丞 | 2008.07.12 at 09:48

晴之丞>ホームページみたら、男性の「利き手」だけの写真特集とか、たしかに視点のおきどころが独特な感じです。こういうのもあるんですね。。。

Posted by: HOWE | 2008.07.13 at 00:41

いやいや、80才台のおばあちゃんとか
入園前の少女をターゲットにしていたとは
全く知らなかったですなぁ。

Posted by: ヒロポン | 2008.07.13 at 22:28

ヒロポン>ええ、もう、必死ですよ(笑)

Posted by: HOWE | 2008.07.13 at 23:01

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