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2008.07.10

タコ箱漁オーナー

北海道留萌市に、小平町というのがある。
私は最近、この町のことがとても気になっている。

ここで「タコ箱漁オーナーinおびら」という町おこし企画が注目を集めているからだ。
ホームページは(こちら)。

この小平町、タコ箱を海中に投入し、その箱の中に入ったミズダコを引き上げるという漁で日本有数の漁獲量を誇るらしい。
そのタコ箱のひとつひとつに、全国から「オーナー」を募って、「運がよければ自分の箱にタコが入ってきて、獲れたタコは自宅まで直送する」という町おこしアイデアを展開しているのだ。

Tako1
あなたも、このタコ箱のオーナーになれる。

Tako2
おおー。

さて、残念ながら今年の応募はすでに締め切られていて、かなりの人気のようだ。そして、ホームページ上では随時「漁獲結果報告」がアナウンスされている。
このホームページもなかなかよく出来ていて、それぞれのタコ箱の写真を全部公開して、「これがあなたのタコ箱ですよ」というのも知らせてくれる。そしてカメラ慣れした感のある(笑)漁師さんが登場し、その都度、漁の様子がリポートされる。

ちなみに現在、第2回目の引き上げが終わっている。状況としては、例えば「喜宝丸」の船で150箱仕掛けたうち、タコが捕獲できたのは23箱。約15%だ。この可能性の低さが、なおさらロマンをかきたてるような気がする。

私は、このタコ箱漁オーナーというアイデアを見守っているうちに、ニンマリと笑顔になってしまうような気分でいる(なので、来年度の応募があれば、確実に申し込んでいると思う)。うまく説明できない、ファニーな気分だ。別に特段、タコを食べるのがそこまで好きでもなかったのに、最近はこのタコ箱でタコをゲットしたい気分が募るばかりだ。
たぶんそれは、「タコが獲れちゃう」ということに、どことなくビジュアル的な面白味を感じているからだろう。そして、「わざわざ自分の箱に、タコが入ってきてくれたら、嬉しいような、申し訳ないような、不思議な気分になるだろうなぁ」という感じが、なんだかグッときちゃうのである。
そして、こんなことがなければ一生出会うことがなかったであろう遠くの漁港の町について、親しみを感じる機会が得られることも、微笑ましく思える(ホームページには、地元のお天気情報までリンクされている。確かにしょっちゅうチェックしてしまいそうだ)。

このタコ箱漁オーナーをきっかけに、最近は「地方の町おこし的イベント」にも、アンテナを向けつつある。
自分が知らないだけで、実はいろいろと素敵でファニーでプログレッシヴな企画があるんじゃないか、と。

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Comments

次回、参加希望す。声かけてください!

Posted by: たいまま | 2008.07.15 21:24

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