シナバー・レッド
この数週間ほど、JR奈良駅の周辺部に行ってなかったのだが、今日たまたま近くを通ったときに、普段見慣れない高さに電車が通り過ぎていくのを遠目でみて「!!」となった。
長いこと工事を行っていた高架が完成し、列車はすでに空の位置を駆けていた。
新聞の地元面にそんなこと書いていなかったので、「え、完成したん!?」という勢いだ。驚いた。
もっとニュースにしてもいいと思う。「せんとくん」どころじゃないぐらい、自分のなかでは大きいニュースだ。
駅の横にある大きい踏切が、すでになくなっていた。でも周りはまだ工事中のようで、シートに覆われている。
でもこの踏切が、なんというか、特別な思い出がないはずなのに、それでも「高校時代」とかを想起させる風情をたたえていた、と今になって気付く。踏切の痕跡がない場所なのに、そこを通るときには、なんとなく遮断機のカンカンカンが耳の奥にやってくるような。
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青年男子の、自宅飲み会における社交のひとつとして、
プレステの「ウイニング・イレブン」を対戦プレイでひたすらやる、
というのがある。
そういえばかつて、小室哲哉の家に招かれた芸人が、
「ひとりずつに大きいテレビ画面が用意されて、そこでウイニングイレブンをやった」
とかいっていたのを思い出す。
人と酒飲んだあとにやりたくなるゲームなのだろう。
ていうか、ゲームそのものがすごいというより、サッカーというスポーツが人をそうさせるのかもしれない。
私もこのゲームが初期のころから好きで、
思えば初めてプレイしたのも、同じように大学時代に友人宅で集ったときだった。1998年ごろのはず・・・もう10年前か。
こんなリアルで面白いサッカーゲームがあるのか、と私は友人が眠ったあとも朝まで一人やり続けた。
翌日、親指が非常に痛かったことを憶えている。
その後私は本格的にサッカー観戦が好きになり、選手の名前も覚えるようになると、おのずとこのゲームに登場する選手たちの個性やプレーぶりも熟知するようになり、ゲームに向かわせるモチベーションも高まる一方であった。青春の数パーセントはウイニングイレブンで出来ています、といえそうだ。
そんな私ではあるが、プレステ2は買わずに、最近は自宅でウイニングイレブンをやることもなくなった。
正確に言うと「やらないようにしている」のだ。
あまりに中毒性が高い。このゲーム。
人生は他にやることがあるはずだ・・・とかなんとか。
でも最近、赤い色のプレステ2が限定販売されていることを知る。
マーケティング、恐るべし。
だんだん欲しくなってくるではないか。
「シナバー・レッド」というらしい。この赤は、いいな・・・
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ちなみに「ウイニングイレブン」よりも中毒性のあるゲームが、パソコンの世界には、ある。
こちらも相変わらず毎年データが更新されて、続いている。
「チャンピオンシップマネージャー」あらため「フットボールマネージャー」だ。統計・記録データ好きの国民性をいかんなく発揮した英国人がそのマニア心を結集させて作った、サッカーゲームの概念をひっくり返す「文字情報メインのサッカーゲーム」である。
こちらのほうも、私はガマンしている状態だ。
幸い、私の周囲でこのゲームをしている人は皆無なので、誰とも話題は共有されない。
まして、飲み会のあとにやるようなタイプのゲームでもない。
というわけで、手を出さないようにギリギリのところで耐えている。
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