欧米風人事異動
我らがスティーヴ・ハウのいるプログレ・バンド、YESはもうすぐデビュー40周年を迎える。
ところが最近、ボーカルのジョン・アンダーソンのノドの調子が悪いようで、体調がよくないらしい。
しかし、ツアーが敢行される模様。
というのも、ジョンに代わって「YESのトリビュートバンドのボーカリスト」が抜擢されたから、らしい。
おいおいおいおいおい。
いやぁ。
いつまでも、驚かせてくれるオジさんたちだ。
トリビュートバンドって、つまりは「そっくりさん」である。
ミュージシャンというか、ある種「ものまね芸人」と見なされても仕方がない存在である。
よく知られたトリビュートバンドは、かのレッド・ツェッペリンのトリビュートバンド、「ドレッド・ツェッペリン」とかである。バンド名の時点で苦笑されてしまう、そういう宿命である。
ただそのボーカリスト、腕前は相当のようである。まぁ、正式メンバーに抜擢されるぐらいなんだから、当然なんだろうけれど。
ううううむ。
どう考えても、他に最適な例え話が思いつかないので、ベタかもしれないが、
「笑っていいとも!」の司会を、タモリさんの代役でコージー冨田が務めるようなものである。
でも実際、大昔に「いいとも」で、タモリさんが何かの事情で出演できない日が続いたときは、それぞれ大物ゲストがその日の司会を変わりばんこで担当していた気がする。
ただ今回のYESはそういうのではない。ジョン以外に、かつてYES関連でメイン・ボーカルを歌ったことのある人(2名いる)に代役を打診するのではなく、「そっくりさん」をそのまま正式採用している。
その「そっくりさん」も、最初に話がきたときはどういう気分だったんだろうか。「やべぇ、そんなつもりじゃなかったのに!」って思ったんだろうか。コージー冨田に、「明日から、いいともの司会をやってくれ」といっても、果たしてコージー冨田が二つ返事で引き受けるとは思えないんだが。
YESというバンドは特にそうだけど、こういう「人事異動」についての欧米人のドライな感覚っていうのは、新鮮だなぁ。
ミスチルのライヴが、桜井さん無しで成立するわけないのに、そこに「そっくりさん」が登場してライヴやっても、誰もついてこないだろうに・・・と思う。
でも、そういうのを平気でザックリとやっちまうんだよなぁ。
欧米風の契約社会っていうのか、なんというか。
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Comments
日本のアニメ名作にも
ルパーン三世という
前例もありますが、比較になりますでしょうか(笑)
なんにせよ
二代目というのは重責ですね。
Posted by: mikihiko | 2008.09.25 01:04
わー!読んで書こうと思った内容が既に書かれている~!
私もすぐにルパンの声優を連想しました。
いまだに栗田貫一がしっくり来ませんが、頑張っていただきたいとも思う。
Posted by: タングル | 2008.09.25 01:24
mikihiko、タングル>なるほど、その事例がありましたか! そして遠い将来、クリカンさんのそっくりさんを養成しないといけないのでしょうか・・・
今回の場合は、「ライヴ」=「生放送」っていうことで、タモリさんがつながりました。
Posted by: HOWE | 2008.09.25 20:18
こういうときのためにほのぼのグレグレイクがいるのにって、しつこい?
Posted by: isaac | 2008.09.25 22:17
isaac>最後の手段、ってやつですな。その線もありだったはずです。でも正直、プログレ6大メジャーバンド(フロイド、ジェネシス、YES、ELP、クリムゾン、エイジア)のうち4つ制覇しちゃマズイだろう、と(笑)
Posted by: HOWE | 2008.09.25 22:31