マラドン長嶋
帰ってきてから夕食を食べつつ、イギリス時間の昨晩おそくに行われたノースロンドンダービー、アーセナル対トッテナムの再放送があったので、横目で観ていた。アウェイのトッテナムがリードするも、前半終わりに追いつかれ、後半開始40秒で追加点を許し、2-1になった。その時点で、なんとなく試合がこのまま行きそうな感じがしたので、ちょっと自転車でも乗ってくるかと思い、40分ほど夜道を行ったりきたりして(ジョーシンのセールでUSBカードリーダーを買った)、それで帰ってくると、試合はなんと4-4の引き分け。しかも4-2からトッテナムが終盤で怒涛の追い上げをみせるという、熱い展開だったようで。どうしていつも、そういうスペシャルに楽しい試合はバッチリ見逃すか、自分。
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ところでマラドーナがアルゼンチン代表監督に就任するかもで、国民の7割が反対しているというニュースがあった。「彼には無理」という意見が多数のようだが、一方でマラドーナという存在は、「神の手」が象徴するように、宗教的アイコンなわけだから、現役復帰したり、ピッチに立って監督みたいな「実務」を行ってほしくない、という気分もあるのではないか。だって、どのみち監督業というのはどこかで失敗して終わりを迎えるのが常だから、「マラドーナ監督で失敗した」という歴史は、アルゼンチン人にとっては耐え難い事実を生み出してしまうのではないか。『強いアルゼンチン』のイメージの背後には、つねにこの「神」が鎮座しているわけだから。
それで長嶋茂雄のことも連想するわけだが、いまさら彼に「打撃コーチ」とかに就任してくれなんていえないのと似ている。
ちなみに長嶋茂雄は巨人の「終身名誉監督」らしいが、これもスポーツ界では前例があるのかないのか、分からないぐらいの職業である。で、いつも疑問に思うのだが、長嶋終身名誉監督が、試合の途中でベンチに電話をかけてきて「ピッチャーを代えろ」と言ってきたら、それは現場としてどのように対応するのだろうか。
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