オケの秘密
ブログが2日あいてしまった。
図書館で深く考えずに借りた『オーケストラの秘密』という新書がわりと楽しく読めた。
「クラシック音楽について、音楽の歴史から語り始めたら、それこそ初心者は退屈するだろう」という判断が著者や編集者に働いたのであろう。この本では「クラシックのコンサートを開催するために演奏者や指揮者以外にどんな人がいて、どんな仕事をしているのか」という泥臭い解説から入っていく。その切り口はドキュメンタリー番組のそれに似ていて、そこが自分には入りやすかった。あ、コンサートマネージャーって、結局は自分が大学の公開講演会とかを準備するときにやっていることと似ているな、とか。
具体的な細かい話については、さすがにその専門家による説明を理解するまでには至らないのだけど、でもその人の言葉で熱く解説されるのを、知識のないまま読むのは好きだ。その事物を知らない人でもそれなりに楽しめるように、その書き手独特の「面白がりかた」を、ある種攻撃的にぶつけるような文章。自分も普段から心がけているところでもあるけれど。
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