オルタナ・メディア
『オルタナティブ・メディア―変革のための市民メディア入門 』ミッチ・ウォルツ著、大月書店、2008年をオススメしておきたい。
「巨大化したマスメディア資本の足下で、生まれつづける自主メディアや個人メディアの数々。ミニコミ、無免許ラジオからインターネットまで、あらゆる手段を駆使して世界の均質化に抵抗するメディア運動の実践と手法を各国からレポート!」という紹介文。
帯のコピーは「マスコミが信用できないなら 自分でつくろう! 明日から始めたくなる、メディア・アクティビズムの手引き」とある。
原著は、おそらく大学生・高校生向けの教科書的な読み物で、各章に「エクササイズ」と称して、ディベートの素材だったり自分で実際にメディアを作ってみようぜ的な提案がされている。
教科書的であるから、たしかにちょっと小難しくしてあったり、理屈っぽいきらいもあるので、この手の本を読んで欲しい世代には届きにくいコトバが並んでいる印象。けれど、いずれにせよこれだけの内容を日本語訳して出版しようと思い立った大月書店に敬意を表する。そういえば『さよなら、消費社会』も大月書店だった。
とにかく、読み物としての面白さはないものの、紹介されている事例の豊富さに価値があった。
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