in and out
気がつけばチェルシーFCのフェリペ監督が解任されて、後任にはすんなりとヒディング監督が納まっていた。
日韓W杯のときは韓国代表を率いて、そして先のW杯ではオーストラリアの監督として日本を叩きのめした名将である。
微妙な気分。
ていうかサッカー界はもっと監督に寛容になってほしい。
かつてヴィッセル神戸の経営陣たちに直訴(笑)したように(こちら参照)、サッカークラブ(あと、大学も)なんてものはビジネスモデルを適用したって期待通りの成果がすんなりと現れることなんて稀な商売なのだから・・・という気分だ。
ところで今から100年以上前、1905年にチェルシーというチームができたそもそもの理由というのが面白い。いまのスタジアムは、もともとは近所にある別のチーム、フルアムFCのために作ったものなのだ。しかしフルアム側が、出来たスタジアムに対して「やっぱり、いりません」となったので、それで困った挙句に新しいサッカーチームを作ったことがチェルシーFCの基礎となっているらしい。
この話が好きなのは、チェルシーというチームは「しかたなく創設された」という事実だ。最初に、誰か個人の燃えるような情熱だったり、フロンティアスピリッツに満ちた崇高な理念があったわけではない。「やむをえず」なのだ。きわめてダサい理由でスタートしたわけである。それがやがて100年のあいだに、いろいろな人たちのがんばりや苦闘を重ねているうちに、当のフルアムFCはおろか、どこの国の数多のクラブにも負けないぐらいバブリーで豪勢な、ワケの分からないほどのビッグクラブに成長してしまったのだ。なんかこう、妙に素敵じゃないか。はたしてこの軌跡はビジネスモデルで説明できるのかどうか。
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Comments
あれは懐かしい(笑
貴重な経験だったねー。
いま思っても、向こうのプレゼンはありきたりなビジョンだったねー。「市民との対話」と言いながら、いまいち目的がハッキリしない場で。
そういえば、あれは神戸新聞での応募に当選した形でした。
Posted by: toёttи | 2009.02.15 23:58
toёttи>どうしたんですか、その名前(笑)しかしまぁ、懐かしいような、それでいていまだにリアルな感じの残る日です。
Posted by: HOWE | 2009.02.17 20:30