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2009.03.29

『戦後の生活記録にまなぶ』

Seikatukiroku

西川祐子・杉本星子編・『共同研究 戦後の生活記録にまなぶ ―鶴見和子文庫との対話・未来への通信』が、日本図書センターより刊行されました。

この数年間における人間学研究所の取り組みをベースに、様々な先生が執筆しています。
2000年の頃から鶴見和子文庫の整理に携わった者として私も「鶴見和子さんにとっての『記録』」と題したコラムを書かせていただきました。文庫の整理作業を通して思ったことを述べました。

この一連の共同研究やシンポジウムというのは、私にとっては自分自身のDIY的活動(と、おおざっぱに表現するが)を考えるうえでの思想的な側面にダイレクトに響いてくるものだっただけに、この仕事に関われたことは本当にラッキーでした。

戦後の生活記録運動が行ったような、ありのままのことを、自分の言葉で書いて、それを他者と読みあい、共有していくというプロセスがもたらすものというのは、まさにブログ時代の今世紀において、あらためて形を変えて検討されうるものだと思っています。
と同時に、この運動がそのツールとして用いた「ガリ版刷り」なんていうのは、まさに自分の好きなインディーズ手づくり出版の系譜そのものだったりするので、そういう側面でもとても興味深い歴史的事象だったりします。

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