裏紙交換会
書き損じた紙とか、いらなくなったプリントアウト用紙の裏を切って、クリップでとめてメモ帳がわりにしている人は多いと思う。私もこの数年来、心を入れ替えて、裏紙を積極的に4つに切り取っては保管し、メモ帳にして使うように心がけている。
たまに外国の雑貨で、そうやって古紙の裏紙を使ったメモ帳などが売ってあったりする。
そういうのをみていると楽しい。いったいこの紙は何が書かれていたのか、と想像してしまう。
でも自分で作った裏紙メモ帳でも、時間がたってあらためて用紙の裏をみていると、「なんだこりゃ」となるようなものがあったり、ビジュアル的にダイナミックな構図で切り取られてしまっていて新鮮味を覚えるものがあったりする。
自分で作った自分のための裏紙メモ帳がおもしろいのであれば、他の人のもっている裏紙だって面白いはずだ。
だから「裏紙交換会」というイベントを想像してみた。みんなが自分の裏紙を持ち寄って、かき混ぜて、それぞれがオリジナルの裏紙メモ帳を作るのである。
まったくもって意味不明な裏紙が集まるのである。エコでお金もかからない。ステキな感じがしないだろうか。
文脈などが分断され、まったく意味がわからない情報たちであるが、それでもそこには誰かにとっての「生活の断片」のにおいがする。その裏側の空白に、自分が新しく何かをメモして書き加えていく。そうして新しい有用性がめばえていく。
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Comments
あ、それ、まじで売ろうかと思ってました・・・。
装丁というかカバーとかをきちっとつけて、格安で売って、裏紙持ってきてくれた人にはただで交換とかいいなあ、とか。
ふと見た裏紙メモ帳に「まさに」とだけプリントされていて、「まさに、何!!」ってなったり楽しいですよね。
そんな妄想をしながら仕事場の机にせっせと裏紙を溜め込んでいる私です。
Posted by: しおみず | 2009.07.03 20:45
しおみず>なるほど、閉じたメモ帳も裏紙と交換って、すごくいい感じです。まさに!
Posted by: HOWE | 2009.07.04 21:12