ピーター・バラカンの指摘に唸る
1969年に行われた伝説のロック・フェスティバル、「ウッドストック」の40周年を記念して、DVDボックスセットが発売されているようだ。
で、それについて今売りの『ロッキング・オン』誌で、渋谷陽一とピーター・バラカンの対談が掲載されているのだが、これが実にとても読み応えのある内容であった。
(以下、ちょっとネタバレ)
そのなかでとくに印象的だったのは、ピーター・バラカンによる、ある指摘であった。
今回あらためてピーター・バラカンは当時のウッドストックの映像を見直しながら、
「現在と何かが違うな・・・」
と、ずっとひっかかりを覚えていたとのこと。
で、その違和感が何かということに、あとでようやく気付いた。
それは、
「観客に太った人がいない」
ということだった。
それはつまり、バラカン氏いわく「今だったら観客の一定数は肥満体の人がいるはずで、いかに70年代からアメリカがファストフード文化にまみれるか、ということを示していると思う」ということだった。
ウッドストックの映像をとおして、そういうポイントを指摘するピーター・バラカンはやはりさすがだと思う。
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