『パイレーツ・ロック』!!
映画の話が続く。
というのも、たった10分前にはじめて知って、「こんな映画が公開されるのか!!!」と驚いた作品があって。
『パイレーツ・ロック』。
10月ごろからTOHO系で上映。(公式HPはこちら)
というのも、これは「DIYカルチャー」の歴史を語るうえで、確実に重要な実話を描いている映画なのだ。
1966年、民放のラジオ局がまだ存在していなかったイギリス。「もっとロックが聴きたい!」と思う人たちによって、涙なくしては語れない海賊ラジオ活動が展開されていった。まさにこの映画はそれを題材にしているのである。
私はこの出来事を、Amy Spencerによる『DIY: the rise of lo-fi culture』という本で知り、ぐぉぉーっと感動を覚えたのである。なぜなら本当に船の上から電波を飛ばしていたっていうから、文字通り海賊そのものだったことだろう。なのでこの作品はそこまでしてロックというものを大切に愛して、その文化の灯火を絶やさずにがんばってきた人たちがいたことに思いを馳せ、先人たちのたくましいDIY精神に感謝を捧げたくなる映画・・・だと思うのだ。
ホームページで予告編を見たが、素敵にポップ。当時のファッションとかも含めて。ハチャメチャ風のストーリーは架空のものであっても、本当にこういう出来事は史実としてあったんだと思うと、やはりグッとくる。
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もうひとつ、音楽の映画でこちらも気になっている作品。
『キャデラック・レコード:音楽でアメリカを変えた人々の物語』(公式HPはこちら)
最近になって突然ブルース・ロックにも感化されるようになったので、これも気になる映画。
京都は9月に公開。
これもある意味ロックの成立に深くかかわる史実をもとにつくられている映画であるが、今回の作品解説をみて初めて知ったのは、これらの流れの元をつくった人はポーランド移民だったということ。ポーランド移民がアメリカにおいてなしえてきたことっていうのも、いろいろな点で興味があったりもする。
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あと、これは劇場上映を逃した感のある映画『キング・コーン』。
『いのちのたべかた』に通じる、食をめぐるドキュメンタリー映画。
イアンとカートは、大学に在籍していた親友同士。これから社会人になるにあたり、「自分たちが普段何気なく口に運んでいる食べ物についてもっと知っておきたい」と、無謀にも農業を始める。
早速、アメリカでもっとも生産量の多い“トウモロコシ”を育てるため、国内最大の生産地であるアイオワ州の農家に移り住み、1エーカー(4047㎡)の土地を借りて農作業に取り掛かる二人。近所の農夫に手伝ってもらい、遺伝子組み換えされた種子や強力な除草剤を使うことによって、農業初心者でありながら驚くほど簡単にトウモロコシを植え育てていく・・・。
こうして作られたコーンはどこへ出荷され、どのように消費されているのだろう?実体験によって、アメリカ的現代農業の実情を目の当たりにした二人は、さらに収穫したトウモロコシの行方を追って、アイオワを離れ旅に出るが・・・。
はたしてその旅の果てに見た、私たちが普段何気なく口にしている物の正体とは・・・?
簡潔なストーリー紹介。読むと観にいきたくなる。
DVD化されるのを待つしかないか。
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