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September 2009

2009.09.30

濃厚な音楽

「ミュージック・エア」というスカパーの音楽チャンネルでは、しばしば昔のロックバンドの映像がダラダラ流れていて素敵なのだが、たまに濃厚すぎて、逆に見入ってしまう「誰やねんアンタら」というグループがある。

今回は「ジンジャー・ベイカーズ・エアフォース」
まぁ、最初の3分ぐらい観れば充分、って感じですが。

すべてのメンバーに対して何らかのツッコミを入れられそうな勢いだ。
とくにドラムのおじさんの衣装がツボだ・・・と思ったら、このバンド名のジンジャー・ベイカーというのがこのドラマーの人の名前らしく、しかもよく調べると、この人はそれ以前にエリック・クラプトンとあの「クリーム」を結成していたということだった。クリームとかほとんど聴いたことがなかったので、そんなメジャーな人だったとは! とさらに勉強になった気分。でもいずれにせよ、あの衣装はなんだか濃い。

↑のっけから、ドラマーの衣装がみられます。
そしてホーンセクションの右端のおじさんのヒゲ面っぷりもグッときますな。

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2009.09.29

アラレちゃん、そしてU2の思い出。

Arare
↑堂々と載せて恐縮ではあるが。

私の場合、「鳥山明」といえば、『ドラゴンボール』よりも先にアラレちゃんを思い出すのだ。
ちょうど自分が幼稚園ぐらいのとき、姉のもっていた単行本を何度も読んでいたはずだ。
今の自分があの荒唐無稽な作品を読み返したらどう感じるのか。なので最近ふと、機会を見つけてどこかの漫画喫茶で読みたいなーと思っていたのである。

で、つい先日行われたサッカーの試合、イングランド・プレミアリーグのフルアム×アーセナル戦を観ていたら、スタジアムの客席がテレビにふと映って、そのなかにこのアラレちゃんの帽子そのものをかぶっている女の子がいたのである(ちゃんと上記のように羽がしっかりついていた)。
イギリスで流行っているのか? アラレちゃん。
それとも、流行とはまったく無縁で、自主的にどこかであの帽子のレプリカを手に入れたのであろうか。もしくは自分で作っていたりして。
しかしどうして、またアラレちゃんなんだろう。日本ですらあまり省みられない作品のはずなのに。

━―━―━

中学生の頃からU2の音楽が好きで、とくに当時は『The Unforgettable Fire』のアルバムが好きだった。
曲の内容とともに、アルバムジャケットのデザインや色合いが気に入っていた。
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(いま調べたらこんなボックスセットがもうすぐ出るらしい)

自分の白黒写真好きの原点の一部はこのあたりにある気がする。

そして、このアルバムタイトル「The Unforgettable Fire」という言葉も意味深だ。
日本語の邦題では、当時からこの作品は『焔』と訳されていた。

ウィキペディアでの解説を引用すると、
原題のThe Unforgettable Fire(忘れざる炎)とは、広島・長崎への原爆投下を生きのびた被爆者達が描いた絵画のタイトル。アメリカライブツアー中、シカゴのピース・ミュージアムでこれらを見たU2のメンバーは感銘を受け、ニューアルバムのタイトルに取り入れた。
ということで、実は自分たちに直結してくる題名でもあった(でもたしかこれは原爆生存者の絵画のタイトルそのものというより、そのミュージアムでの絵画展の展覧会全体のタイトルであった、と記憶するが)。

だが当時中学生の私は、あまりそういうことを意識せず、その言葉の響きに酔っていただけで、ある日ノートの端か何かに、このタイトルの英文をなにげなく書いていた。

で、そのときの担任の先生がその英文をみて、

「忘れられない、火事?」

と言い放ったこと、そのこと自体が自分にとって「忘れられない」のである。
そりゃあ、自分の目の前で火事が起こったら、忘れられませんってば。
このアルバムに触れるたびに、そのことを思い出す。


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2009.09.28

さいきんつくっているもの

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ここから何がうまれるのか。
最近、休日に何をやっているか聞かれると、ますます答えに困る。

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2009.09.27

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2009.09.26

レッド・ライス・エクスペリエンス座

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今年の学園祭では、このイベントを手伝うことになりました(31日は友人の結婚式なのでいけませんが)。mizuix監督の映画やホリくんの伝説のドキュメンタリー映画などが上映されます。そして「てれれ」も実施されます。
くわしくは後日。

ちなみにこの画像は学園祭パンフ掲載用につくったものです。それと同じような看板が昨日からキャンパスに掲示されていました。

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2009.09.24

著作権

教職員対象に「著作権セミナー」があったので出席した。普段このブログでは勝手にネットでみつけた写真を無断使用しまくっている私ではあるが、それはそれとして。
で、著作権のことはいろいろと分かっているつもりでも、あらためて基礎的な話をきくと、それはそれで新鮮だった。
たとえば、最近のこのブログのネタに関連することでいえば「心に浮かんだアイデア」そのものは著作権の保護の対象にならないということ。アイデアそのものは、誰もがマネしたりパクったりしてもいいわけだ(そのアイデアについて言語化した文書が著作権の対象になるにすぎない)。そりゃあ、その個人が心に思っただけで、形にすらなっていないものであれば当然のことではあるが、よく考えるとこのことのもつ意味は深いような気がした。ジャック・フォスター著『アイデアのヒント』でもサラッと書かれているが、「ひとつのアイデアに固執するな」ということにも、回りまわって通じている気がする。

あと、著作物というのは「個人の感情や思想を表現したもの」という条件がつけられていくのだが、小説なり詩なり論文なり・・・と、そこに挙げられた例のなかで「データベース」というのもあって、「そうかそうなのか!」という気分になった。データベースを構築していくそのデータの羅列そのもののなかに、個人の思想が入っているという解釈なのだろうか。あるいは無味乾燥なデータを、ひとつの体系にまとめていく作業のなかに、個々人の思想の反映があるということか。いずれにせよ、データベース自体もなんだかヒューマンな存在だったんだなと改めて確認。

クリエイティブ・コモンズのこととか、著作権をとりまく状況っていうのも刻々と変わっていくようで、つい先日もグーグルが絶版図書を完全電子化することについてあーだこーだとニュースになっていたが、今日のセミナーでもあったように、最終的な目標は結局のところ人間の文化の発展のためであり、著作物を保護したり使いやすくしたりするためにバランスよく法律を運用していかないといけない、ということになる。


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2009.09.23

『超字幕』+ディスカバリーch

最近発売されたソースネクストの『超字幕』シリーズが気になっていた。
映画と英語学習コンテンツがセットになったDVDで、いろんなラインナップがある。
見逃していた映画がラインナップに入っているのなら、『超字幕』で買っておいて、英語学習もやってみたらいいではないか、と思っていた。(『アンタッチャブル』なんて渋い作品がなぜかあったりして、それも気になる。中学生のときにテレビで観て、ラストのクライマックスでの『完璧です』のセリフがかっこよくて、その時期何度も連呼していた記憶がある)

そうこうしているうちに、さきほどやってきたソースネクストからの販促メールではじめて知ったのだが、映画だけじゃなく、かのドキュメンタリー番組専門局「ディスカバリーチャンネル」のコンテンツでも『超字幕』を発売するというのだ。
さっそくホームページをチェックしたが(こちら)、まず驚くのは映画版と違ってソフトの価格が安く、全タイトル1980円。さすがソースネクストという感じだ。

ラインナップは以下の通り。

・ 「レボリューションX iPod革命」  
  ・ 「ネットビジネスの勝者 アマゾン」
  ・ 「ネットビジネスの勝者 グーグル」
  ・ 「Atlas フランス」
  ・ 「都市と歴史 ニューヨーク」
  ・ 「地球の過去と未来 グランドキャニオン」  
  ・ 「NASA50年 宇宙開発の光と影 1」
  ・ 「フューチャーカー 2030年の究極の車」
  ・ 「エコ・テクノロジー 未来の燃料」
  ・ 「ザ・人体 ~映像で見る解体新書~ 脳と記憶」

実用的な英語がたくさんでてきそうなのは「ネットビジネスの勝者」シリーズかと。
ただ、使えない英語単語がたくさん出てくるのは分かっていながらも、個人的にはいつもディスカバリーで観てしまう系統、つまり「グランドキャニオン」とか「NASA」とかのほうを買ってしまいそうだ。あ、あと「都市と歴史」と「Atlas・フランス」も、「繰り返し観ても、ビジュアルとして楽しめる内容が豊富」という意味では買いだ。

最近ディスカバリーチャンネルは、ご丁寧にも日本語吹き替えの番組が多くて、以前のような「オリジナル音声+日本語字幕」という番組が減っている気がする。なので、英語リスニングを意識していつも観ていたい自分にとってはやや残念な向きがあったのだが、そのぶんこういうDVDでしっかり英語をやれ、ということなんだろうかねぇ。

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2009.09.22

浴室にホワイトボード(浴室・バスルームでメモをとることについてのメモとして)

全国980万人のメモ魔の方に。

よく入浴中やシャワー中にアイデアが浮かびやすいという話がある。水の流れが思考を活性化させるとかなんとか。
そういう話をあまり信用していなかったのだが、この前シャワー中に突如「あっ!!」と良いアイデアがおりてきたりしたので、「やはり入浴中はバカにできないかも」と思うようになった。

そんなことがあったので、メモ魔にとっては、シャワールームでもとっさにメモが取れないものかどうか考えるようになった。

あれこれ策はあるのだろうが、ひょっとしたら浴室・シャワールームに簡易ホワイトボード(風のもの)を貼り付けている人がすでにたくさんいるのではと思ってネットを検索すると、あまりそういう例が見つからず(ていうかこういう検索をかけると、上位にくるのがリフォーム業者とかそういうのばかりで)。

ただ考え方を変えてみると、ホワイトボードなんて付けずに、そのまま壁に直接書いてしまうという手もあるのだ。それに気付いたのは(こちらのサイト)。
「小さな子供さんがいるご家庭なら、バスタイムをお絵かきタイムの時間にしてもいいでしょう。壁の素材によっては、ホワイトボード用のマーカーで壁に好きなだけ落書きをすることも出来ます。親子の会話も弾みますね。」
とある。具体的にどんな素材なんだよとツッコミをいれたくなるが、たしかにこのパターンがもっとも無難かもしれない。

ただ、仰せの通り、壁の素材によっては無理なこともあるだろう。
そこで第二の提案としては、風呂場にある鏡とかになる。わざわざ鏡のところまで行ってメモをとらなくても、と思うのだが、それはそれで。
そうなると、がぜん可能性は広がる。よくお店の入り口のボードに店員が書いているような、あのペンを使えばいいのである。「キットパス」、「ポスターマン WET-WIPE」といった商品がみつかった。これで鏡やガラスがいつでもメモ帳だ。

そしてさらに面白いものをみつけた。「コーワライティングシート」だ。(こちら
同じような商品はほかにもあるが、これは「どこでもホワイトボードのような紙を、ラップのようにくるんで持ち運べる」というものだ。静電気で貼り付けるため、接着剤もいらない。
なにより、この商品の「活用事例」のところに何気なく書かれているのだが、
④ご家庭でのお子様の受験勉強に
受験勉強の際に覚えたい英単語や数学の公式を書いて家のいたるところに貼ったり、ホワイトボードとして活用、湿気のある浴室での利用もできます。

とある。なるほど、自分が思っている使い方は受験生のそれに近いのかという気付きも得られたが、ともあれハードな使い方をしてもかなり耐久性があるみたいだ。

しかし、いずれにせよペンをどこに置けばいいのか、という問題は残る。
そこまでいけば、いっそビニール袋とかにメモ帳と筆記具を入れて浴室のどこかに設置しておけばいいではないか、とも思う。

で、
「耐水メモ帳」というのがあって、この記事を書きながら検索していてはじめて知ったのだが、私の大好きなオキナ社の「プロジェクト・ペーパー」(じつは3号ほど前から『HOWE』を作るときのベースとなる版下の用紙にはこの紙を用いているのだ!)に、耐水メモバージョンがあるらしいのだ。

うーむ、いっそ浴室環境だったら、このメモ帳で解決するんじゃないか、という気にもなってくる。

このほかにもいろいろと。


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2009.09.21

Oxford Street, W1

イギリスにはじめて行ったときに感銘を受けたことの一つは、すべての通りに名前がついているということだ。民家の裏手の何気ない道にも、しっかり名前があったりするような、そういうノリが素敵だと思う。すべての道が誰かにとって大事なものであり、大事であるがゆえに名前をつけて愛でていく。

で、ロンドンにいったら、その通りの名前を示すこのようなプレートが、あちこちに貼られている。

Oxfordstreet

というわけで、ここはロンドン西地区のオックスフォード・ストリートだということが分かる。

のだが、

じつは、

Oxfordstreet2

京都の丸太町通りでした。
ちょうど京都御所の南東角あたり。

なぜかカフェの壁面に、違和感なくあのプレートが掲げられていた。

Oxfordstreet3

こんなカフェがあります。

たぶん、イギリス好きの人がやっているんだろうけど、よく調べたらこのカフェはフランス語講座とかやっている。

いずれにせよ、このあたりを通るときは、丸太町通りではなく脳内で「オックスフォードストリート」と変換しておきます。

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2009.09.20

zine・リトルプレス専門店 Books Dantalion

先日できたばかりというWebショップのお知らせをいただきました。
「zine・リトルプレス専門店 Books Dantalion」。

貴重な活動です。
地元奈良を拠点にこれまでも「よつばカフェ」などでイベントをされていた(行けなくてすいません)店主さんから、以前よりメールのやりとりをいただいていたのですが、気がつけばこのような取り組みをされていて、うひゃー! となってしまっております。今後の展開に注目です。できれば自分も参加していきたいです。

http://www.books-dantalion.com/

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2009.09.19

ボルト

いま、ある事情により、あれこれと木工工作に取り掛かっていて、その準備作業の真っ只中なのだが、だれか「木材にボルトを通すために穴をあけた(あけてもらった)」ことがある方、よければこちらにご一報くださると幸いです。

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2009.09.17

探しています

視力が2・0とかそれ以上に良い人を探してます。海外からの留学生とか、そのあたりで心当たりがある人とか、ぜひ連絡ください。
一緒に変な企画ネタにトライしましょう。

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2009.09.15

「と」

週末からいくつもおめでたい話がボンボン目白押しでやってきて、すごい驚いたりテンションあがったり。
ちょうど近所のツタヤも久しぶりにオンラインクーポンのキャンペーンで安くなってる時期だということを思い出し、今日はその勢いで仕事疲れもなんのそのでお店に駆けつける。ストロークスとフルカワミキとくるりのライヴ盤と、あと無性に『明日に架ける橋』が聴きたくなったので、サイモンとガーファンクルを借りてみた(笑)

そういえばこのまえロッキング・オンで渋谷陽一が指摘していたが、「サイモンとガーファンクル」と日本語で長年表記されているが、なぜか「サイモン&ガーファンクル」と「&」ではなく「と」で結んで翻訳されているのである。言われてみて初めて「あ、ほんとだ」と思った。
たとえば「エマーソン、レイク&パーマー」が「エマーソン、レイクとパーマー」だったら、まったくジャンルすら異なる音楽グループみたいに感じられるわけで。


そのEL&Pさんたち。曲目は『Rondo』。
ていうか、結局ことあるごとにこの動画を貼り付けたいがためにこの話題に言及してみたのかもしれない。
YouTubeの英語のコメントで、ひとこと「LEGEND...」と書かれているのが微笑ましい。確かにある意味伝説。
自分でオルガンを倒しておいて、わざとその下敷きになりながら、鍵盤と逆さまの状態でベートーベン「運命」のフレーズを弾いてしまう(4分25秒あたり)、そういうオトナを目指したいと思う。

口直しに『明日に架ける橋』をどうぞ。

実はこの曲を聴くと必ず高校一年の五月を思い出すことになっている。

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2009.09.13

ズィン

ヨーコロさんの結婚パーティーに参加させてもらう。
すてきなお連れ合いさんは生粋のアメリカ人で、パーティーの開始前に話をさせてもらう時間があったのだが、たどたどしい私のムチャな英語をちゃんと受け止めていただいて恐縮。

で、外国人にとっては私の名前は記憶に残りにくいと思ったので、「私のことはHOWEと呼んでくれ」と言い、「なんでHOWEなのか」と聞かれ、よせばいいのに、フリーペーパーを差し出してみた。「これはなに?」というので、これはフリーペーパー、つまり英語でいうところの「ZINE(ジン)」であると説明しようとした。しかし何度言っても分かってくれなかった。「北米のほうがZINE文化は発達しているから、知らないわけはないと思うんだが・・・」と不安になりながら、何度も「ジン、マガジンの語尾のジンのこと!」と説明した。でも伝わらない。そうして相手が「?」となったまま、今回のHOWE18号のページをそっと開くと、「オー!」と速攻で納得したようで、
「ズィンのことね」
となった。

「ジン」、ではなく「ズィン」。
微妙な発音の違いだが、まったく伝わらないのであった。ジンだと。
勉強になった・・・・一生忘れないだろう。
なので、これからズィンと発音するたびに、お二人の幸せも一緒に願えたら、と思う。言葉もまた祈りなのである。

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2009.09.11

『9.11 アメリカを変えた102分』

スカパーのヒストリーチャンネルは、ちょうど9.11テロが起こった時間帯に2時間の特番『9.11 アメリカを変えた102分』を放送した。
この番組では、いままで公開されていなかった、報道カメラマンおよび一般市民の撮影したビデオ映像から編集されており、ナレーションは一切なく、ただひたすら時系列に沿っていろいろな角度からの映像が淡々と流れていく構成であった。

なぜこれらの映像が一般のニュースで使われないかは一目瞭然である。とくに一般市民の撮影したビデオは、当然のごとく手ブレが激しく、放送に耐えうるクオリティではないからだ。しかし放送の枠組みにのせられなくても、それは記録として生々しく、ビデオを撮影した本人もまた避難者として粉塵のなかを逃げ惑い、テレビの視聴者をまったく意識しないカメラの中には、あの日の惨状とそこに生きる人々の困惑した姿や声がすべてありのまま刻まれていた。

とくにビルの崩壊によって周辺地域におしよせた粉塵のすごさというのは、それまでのイメージの範囲をこえていた。まったく先が見えない都市を歩いて移動するというのは、足下の危険性を思うとかなり大変そうである。そして実際何人かのビデオ撮影者やその周囲の人々は、自分たちが避難すべきかどうか、まったく判断材料がないまま思考停止的になってしまっている状況を残していたりする。これらはテロに限らず、広く自然災害時のときの行動心理などにも参考になる映像記録であった。

一棟目のビル崩壊のあと、混乱する現場近くの建物で、ビデオを撮っていた市民(報道カメラマンかもしれないが)の目の前に、難を逃れたほこりまみれの消防隊員たちがいた。するとビデオの撮影者は自分の携帯電話を差し出し、家族に電話するように勧めた。そこである隊員は妻に電話し、なんとかつながって「自分は無事だ」と伝える。ビデオの撮影者は、ほかにも家族に電話をしたい人はいるかと他の隊員たちに呼びかけたりする。そうするうちに、また消防隊の一群は、もう一棟のビルに向かう準備をはじめ、外に出て行った。そういう出来事が、あの状況下ではたくさんあったんだろうなと思う。

この番組をみて初めて思い立ったのは、この出来事は一般市民の手によってたくさん映像として記録されたという意味で、人類史上初めてのテロ体験であったということだ。記録されたテロ被災は、その背後に、記録されなかったテロの姿をかかえている。そういう想像力は、当時ニュースでこの状況を必死に見続けていた自分にはまったくなかった。そしてこの番組でも、ちょっと離れたタイムズスクエアなどの巨大モニターでツインタワーの状況を見守る人々が、カメラに向かって簡単に「報復すべし」と口にする、その状況を冷徹に伝えていた。私にとってこの出来事が、それなりの意味を帯びているのは、そういった「想像力の欠如」というものを痛感させられたからであり、その結果当時の私は今までやってきたことをいったんリセットするような人生進路をとることにもなったのであった。

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2009.09.10

勉強カフェ

●ミクシィなどのSNSのような、「人がつながる」仕組み。
●みんな大好き「カフェ」。
●そのカフェも「隠れ家的」という言葉がつくと、なおいっそう人気になる。(人気が出るとたくさんの人がきて隠れ家じゃなくなるという宿命があるが)
●で、このご時世、「勉強」とか「生涯学習」とか「資格」とかが大事になってくる。
●つまりは国民総「自己啓発」的な状況でもある。

というわけで、これらの要素を合体させた「勉強カフェ」という業態が出現したようである。
くわしくは(こちらのサイト)。

「隠れ家的な勉強カフェ」というキャッチコピーが示すとおり、実は勉強はこそこそ隠れてやっておきたいというニーズを汲み取っており、でも一人だけで勉強がはかどらないから、同じ目標をもつ見ず知らずの人たちを、お店側が「つなげる」という仕組みのようだ。

いやはや。

でもこういう、「物理的にミクシィみたいなことをする店」が今後も増えると思える。
というのも、すでにターゲット層の多くはミクシィなどでそういうシステムに慣れてしまっているからだ。見事に消費者として訓練されてしまったのである。

で、コンセプトを紹介するページなんかをみると(こちら)、たしかに今どきの人々のニーズをうまく拾っているような気もするのだが、「ところでこれって、何かに似ているな・・・あ、大学?」となった(笑)
そう思ってもういちどしっかり読めば、大学との違いは唯一、ゼミの場でお酒を飲みながら参加することはできないことぐらいだということに気付く。

あとこの店の「目標設定割引き」というのが気になる。何らかの目標をもって勉強しようとしている人はちょっと安く利用できるようなのだ。それって、人類が史上はじめて経験する事柄ではないかとすら思えてくる。早く目標をたてておいたら割引される、という。大学にたとえたら、早めに進路の目標を定めた人は学費が安くなる→みんな就職活動とかキビキビやりだす、みたいな。そのうちどこかではじまりそうなサービス。


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2009.09.09

ある試み

ライフハック好きにとっては睡眠時間の工夫とかいう話も飛びつく。
90分の倍数、例えば3時間睡眠、4時間半、6時間で起きると、起きやすいという話なのであるが、たしかに普段実感としても、それはあるような気がする。レム睡眠やらノンレム睡眠のサイクルの影響で、必ずしもたくさん眠ったほうが気持ちよく起きれるかというとそうでもなく、寝たりないと思える時間でも、場合によっては快調だったりもする。

なので目覚ましを二段階にわけて、「4時間半で起きるバージョン」と「通常バージョン」を作っておき、最初のバージョンで起きれたらもうけものではないかと思い立った。

1日目、たしかに気合を入れて起きると、その後もわりと楽。ゆとりのありすぎる朝の時間、読書などをして充実して過ごす。

でも2日目でさっそく挫折。むしろ寝坊ぎみ。
なんだか悪い夢もみていたようで、しばらく落ち込む。

むずかしい。

━―━―━

今日のサッカー日本代表のテストマッチは怒涛の後半4ゴールでガーナに逆転勝ち。びっくり。
稲本が途中出場で1アシスト1ゴール。まさかそんなシーンが観られるとは。
ゴール決めたあと、2002年W杯のときみたいに「オレがオレが」と指差しして走って欲しかった。
でも絶対恥ずかしくてできないんだろうけど。

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2009.09.07

Number『あの人のノートが見たい』特集が秀逸

Number1

今売っている『Number』736号、特集が「あの人のノートが見たい」。

これは私が今まで読んだ『Number』のなかでも最高に面白かった。
あまりに面白くて、帰りの電車で読んでいたら、12年ぶりぐらいに「降りる駅を乗り過ごす」ということをやらかしてしまったほどだ。

スポーツ雑誌だけど、この号についてはスポーツとか関係なく、すべての人にオススメできる濃い内容だ。
と同時に、こういう特集記事は『Number』のような雑誌でないと作れない。

表紙にもなっているサッカーの中村俊輔は「サッカーノート」をつけていることで有名であるが、じつは同じ文藝春秋社から9月に『夢をかなえるサッカーノート』として単行本が出たので、その宣伝的な意味あいも込められている特集でもある。(この本もまだ未読なのだが、そのうちまた感想を書くと思う)
しかし、この号がすごいのは、俊輔だけでなく、多彩なジャンルのアスリートや指導者による直筆の「ノート」について記事が組まれており、さらにノートの一部も写真で公開されている。よくぞ公開する気になったなと思えるものばかりで、どの記事も非常に興味深いのである。

野球では、あの野村監督による「ノムラの考え」というマル秘指南書の存在はよく知られていたが、野村監督のもとで育った選手達がその後思い思いのやりかたで自分なりにノートへの記録を続けている様は興味深い。

また巨人の投手、グライシンガーが試合中につけている、各対戦相手への配球メモを記したノートも生々しい。もちろんノートに頼らなくても正しいフォームを心がけて投げたら抑えられるのだが、ここぞというときにノートに記録したデータを思い出して、それがいい結果につながることがあると彼は言う。

走り幅跳びの井村久美子(イケクミ)は、練習中に書いている殴り書きのノートの様子と、そしてノートの反対側のページに書いている「料理のレシピやメモ」のかわいらしい筆記の対比が、アスリートとして自己研鑽に励む人の生活感覚を示しているようで、ある種の迫力がある。

高校野球の沖縄尚学高校の若い監督と部員たちとのノートのやりとりは、そのまま映画「フリーダム・ライターズ」に通じるものがある。そして監督は、「野球だけじゃだめ。日常のなかでちょっとの変化を発見する感性を養い、それが豊かな人生にも野球にもつながってくるはず」と語っているのが響く。

そして1928年のアムステルダム五輪の三段跳びで、日本人初の五輪金メダルを獲得した織田幹雄のノートについての記事は、圧巻の一言。今のような情報社会になる前に世界を相手に闘った人が、研究熱心な「教養の人」としてあの手この手を使って海外からの情報などを集め記録し、自らを律し、かつ策を練っていく苦闘の一端が、英語まじりの几帳面なノートの筆跡から伝わってくる。

かと思えば、『東大合格生のノートはかならず美しい』というベストセラー本を受け、「東大運動部のノートはかならず美しいか?」という記事もあったり。その記事タイトルの時点で秀逸。や、でも実際にみんな几帳面なノートをつけていたりする。

普段あまりにも物忘れがひどくてメモ魔になっている自分を恥ずかしく思うときがあるが、これを読んでいるうちに、「いやいやいや、そうじゃないんだ」と勇気づけられてくる。野村監督も「ノートに書け。書かないと忘れるぞ」といつも選手に言っているそうだ。そして現役時代も「毎晩試合が終わってからメモを書きました。じゃないと、覚えませんから」とのこと。だったら僕なんかはもっと書かないといけないよなぁ、という気分になる。

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2009.09.05

Google検索の窓で

去年ぐらいから、グーグルの検索窓に言葉をいれると、その単語の連想機能か何かが働いて、その単語をめぐる関連ワードが(勝手に)下に出てきたりするようになった。
たとえば「ロンドン」と窓に入力すると、すかさず「ロンドンブーツ」「ロンドン 天気」「ロンドン 地下鉄」「ロンドンハーツ」といった言葉が列挙されていく。私は少なくともグーグルで「ロンドンブーツ」や「ロンドンハーツ」のことは調べないだろうから、ちょっとこの機能を邪魔に思うことも多々あるわけだが、ともかくこれは「多くの人々の検索ワードの記録を統合した結果」として表示されている感じである。

で、ためしに「howe」と入れてみると、これは人名だからいろんなパターンの言葉が列挙されるわけだが、よくみると上から4番目に「howe gtr」と出てきたので「うぉぉ!」と思った。

Google

そもそもこのブログのタイトルとして「GTR」と銘打っているのは、スティーヴ・ハウが一時期結成していた短命バンドの名前が「GTR」だったということからきており、深い意味はない。さらにいうと、GTRというバンドの存在は、スティーヴ・ハウの音楽キャリアにおいても、さほど重要ではない位置づけである。
なので、グーグルの検索に「HOWE」を入れて、いきなりそこに「HOWE GTR」という連想がグーグルの機能のなかでピックアップされる要因の一助となっているのは、たぶん私のこのブログじゃないかと思っていいんじゃないか、と。
毎日ひたすらブログを書いていくと、こういうことになっていくのか。

あとさらにいうと、グーグルで普通に「HOWE」と入れると、もはやこのブログがトップにくるようになっているのだが、これは私のネットのブラウザーの機能ゆえにそうなっているだけなのか。ぜひあなたのパソコンでも試してみて、ぜひ結果を教えて欲しい。
世界中のHOWEさんたちにはちょっと申し訳ない気分である。日本語のグーグルで検索すると、このブログがトップにくるってことに。

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2009.09.04

国民的買物について

このことは、実は「毎年そうなっている」のであり、私だけが今日まで知らなかっただけなのか、

あるいは、最近になって「民営化」されたから、そうなったのか。

どっちなのか。
ぜひ、みなさんに教えていただきたい。


近所の郵便局に行ったわけだ。

すると、
郵便局の前に「のぼり」が立っているわけだ。

そこには

「年賀はがき」

とあるわけだ。
何かのミスだと思ったわけだ。

郵便局のカウンターで切手を買ったら、帰り間際にチラシを渡された。
そこには「年賀はがき予約受付中」と書いてあった。

いまネットで調べたら
「郵便年賀.jp」という特設サイトがオープンしたとある(こちら)。

2010年の年賀はがきのデザインも載っている。

Nengajo

ということで、
どうやら2010年の年賀はがきは、もう発売準備オッケーのようなのだ。

暑中お見舞いとかが終わった直後、この時期に。
毎年そうなのか?

さきの郵便局では、「ぜひ予約は当郵便局でお願いします」と言われたり。
郵便局ごとに売り上げを競わされているかのような口ぶりであった。

それに年賀はがきって、郵政公社しか作っていないわけだし、競合他社がいるわけでもないだろう。
新規参入しようっていう会社があるとも思えない。

それにしても。
毎年そんな感じだったんだっけ?

Inzaghi_majikayo
「 発 売 す る タ イ ミ ン グ 、 は や く な い か ? 」

どうなんだろう。
あらゆる事象を前倒しされてしまうと、ますます地球環境の不順と似ていて、「日本に四季がなくなった」みたいな気分になってしまう。
何を僕らはそこまで急かされているのか。
もっと2009年を存分に味わいたいではないか。
どうなんだ。

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2009.09.03

プログレなノート

またしてもノートの話題で恐縮。

ロールバーンのノートが好きなことはさんざん書いているわけであるが、
当時からその機能性とデザイン性で比類なき存在であったこのノートも、最近ではフォロワーがたくさん出現しており、ちょっとした文房具売り場にいくと、「似たようなの」がちょこちょこ見受けられるようになってきた。

で、先日ロフトで出会ったノートがこれ

Prog

ぷ、プログレッシヴ・レコーダー! 
そんな名称を付けられた、ロールバーン風のノートがあったなんて。
「プログレッシヴ」好きなタテーシとしては、このネーミングだけでグッとくる。

余談だが、高校時代にプログレッシヴ・ロックに目覚めたタテーシは、おもむろに当時使っていた英和辞書をやめて、突然小学館の「プログレッシブ英和辞典」に切り替えたことがある。受験生としては致命的な過ちである。

話を戻すと、このノートはネーミングもさることながら、カラーデザインも私のツボにくる。
なぜならこの白い表紙×赤いゴムバンドの組み合わせは、

Prog2

そう、イングランド代表、とくに2002年W杯のときのユニフォームデザインを連想させる。

ここまでツボに入ると、ちょっと手がのびてしまいそうだ。
困ったものである。

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2009.09.02

ドイツの『Beat Club』より

ドイツで60年代後期から70年代初頭にかけて放送されていた音楽番組『Beat Club』の映像が、たまにスカパーのMUSIC AIRのチャンネルで流れていて、「誰やねんこの人たち」っていうマニアックなバンドの映像などが楽しかったりするのだが、それとともにこの番組が作り出していた映像技術の斬新さというか、その実験的なスタイルもまたグッとくるものがある。

ちょっと忘れておきたくないので、メモ的に今日は一曲動画を貼り付けておきたい。
Blodwyn Pig というバンドの『See My Way』。今日の今日までこういうバンドがあったことを知らなかったのだが、とかく映像に見入った。

固定カメラで、真っ暗な背景に演奏者の表情が映し出されたり、また場内が明るくなったり、そのあたりの雰囲気だったり、曲のイメージを視覚的にとらえた映像美が素敵。

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2009.09.01

ちょっとした歴史をみた日のこと

最近ますます世間にうとく、イチローのいるシアトルマリナーズの監督が変わったことを知らずにいて、さっきテレビのスポーツニュースの音声で「ワカマツ監督が・・」と聞いて「あの若松勉が今のマリナーズの監督なのか!?」と驚いて画面を凝視したほどだ。

ちがった。

調べたらドン・ワカマツという日系四世の監督らしい。
ウィキペディアによると、アジア系アメリカ人では初めてのメジャーリーグ監督らしい。ほぇー。


Wakamatsu
ちなみに若松勉。

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それで思い出したことがある。

2001年の夏の数日間、私はひょんなことから、ある人の邸宅の留守をあずかるという体験をしたことがある。
そこは大きな窓一面から海を見渡せる素敵な海辺の家で、たまに犬の世話をしながら、何もせずに太陽が沈むのを待つような、今考えても贅沢な時間の過ごし方をしていた。

なので、基本的には時間をもてあましていて、普段なら決して観ることのないであろうNHK・BSのメジャーリーグ中継を朝からつけっぱなしにしていた。

もちろん興味はないので、適当に観ていた。試合は一方的な展開で、序盤で勝負がついていたのでなおさら・・・だったのだが、結果的にこの試合はその後、ホームチームが大量点差をひっくり返してサヨナラ勝ちをするのであった。

勝ったのはクリーブランド・インディアンズだったと記憶しているので、その試合が何だったかをさっき調べると、実はこれは「12点差をひっくりかえした試合」として今でも歴史的大逆転の最高記録のひとつとして残っていた。2001年8月5日、マリナーズとインディアンズの試合だった(データはこちら)。

14対15という、とんでもないスコアである。6回裏の時点で14-2で負けていたインディアンズが、7、8、9回で追いついて、延長の末のサヨナラ勝ちである。
試合の後半、私はテレビに食いついていたのは言うまでもない。
自分の人生で、野球中継を観たなかでこれほど感動を覚えたことはなかったと思う。
と同時に、頭の片隅で「たぶん自分が野球中継を観て、ここまで盛り上がることはもうないかもしれない」とも思っていた。その感覚も未だにリアルに覚えている。



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