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2009.09.01

ちょっとした歴史をみた日のこと

最近ますます世間にうとく、イチローのいるシアトルマリナーズの監督が変わったことを知らずにいて、さっきテレビのスポーツニュースの音声で「ワカマツ監督が・・」と聞いて「あの若松勉が今のマリナーズの監督なのか!?」と驚いて画面を凝視したほどだ。

ちがった。

調べたらドン・ワカマツという日系四世の監督らしい。
ウィキペディアによると、アジア系アメリカ人では初めてのメジャーリーグ監督らしい。ほぇー。


Wakamatsu
ちなみに若松勉。

━―━―━

それで思い出したことがある。

2001年の夏の数日間、私はひょんなことから、ある人の邸宅の留守をあずかるという体験をしたことがある。
そこは大きな窓一面から海を見渡せる素敵な海辺の家で、たまに犬の世話をしながら、何もせずに太陽が沈むのを待つような、今考えても贅沢な時間の過ごし方をしていた。

なので、基本的には時間をもてあましていて、普段なら決して観ることのないであろうNHK・BSのメジャーリーグ中継を朝からつけっぱなしにしていた。

もちろん興味はないので、適当に観ていた。試合は一方的な展開で、序盤で勝負がついていたのでなおさら・・・だったのだが、結果的にこの試合はその後、ホームチームが大量点差をひっくり返してサヨナラ勝ちをするのであった。

勝ったのはクリーブランド・インディアンズだったと記憶しているので、その試合が何だったかをさっき調べると、実はこれは「12点差をひっくりかえした試合」として今でも歴史的大逆転の最高記録のひとつとして残っていた。2001年8月5日、マリナーズとインディアンズの試合だった(データはこちら)。

14対15という、とんでもないスコアである。6回裏の時点で14-2で負けていたインディアンズが、7、8、9回で追いついて、延長の末のサヨナラ勝ちである。
試合の後半、私はテレビに食いついていたのは言うまでもない。
自分の人生で、野球中継を観たなかでこれほど感動を覚えたことはなかったと思う。
と同時に、頭の片隅で「たぶん自分が野球中継を観て、ここまで盛り上がることはもうないかもしれない」とも思っていた。その感覚も未だにリアルに覚えている。



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Comments

 こんばんは。お邪魔します。メジャーリーグの


大量スコアゲームの試合はバレーボールかよ、と


つくづく思います。


 去年か一昨年か忘れましたが、テキサス・レン


ジャーズがたしか30得点を記録して大勝したゲー


ムはメジャーリーグならではかと。

Posted by: alteisen | 2009.09.02 23:21

alteisen>コメントありがとうございます。気になったので調べてみたら、07年8月のことのようですね。確かにすごいっす。

[マイアミ 22日 ロイター] 米大リーグ(MLB)レンジャーズが22日のオリオールズ戦で、MLB史上110年ぶりとなる1試合30得点を記録して大勝した。
 レンジャーズは、バードとメットカルフが満塁本塁打、サルタラマッキアとバスケスが2本塁打を放ち、30―3でオリオールズに圧勝した。
MLBで1試合に30点得点以上挙げたのは、1897年にコルツがカーネルズを36―7で下して以来。過去には1950年にレッドソックスが29―4、1955年にホワイトソックスが29―6のスコアで勝った試合がある。

Posted by: HOWE | 2009.09.02 23:45

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