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2009.11.03

Tシャツのシルクスクリーン印刷を自作でDIYする方法についてのメモ(その1)

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というわけで今回なおぴよの結婚式に際してウェルカムボードを作らせてもらうことになり、この機会に以前から興味のあったTシャツへのシルクスクリーン印刷を自作でやらせてもらうことにした。つまり材料費はすべてなおぴよに持っていただいたわけで、この場を借りて感謝したい。そして制作を引き受けておきながら、「いいアイデアは浮かんだけど、ひょっとしたら完成できないかもしれない」という、なんとも頼りない発言を繰り返していた私に寛大なるチャンスを与えていただいたことも含めて、あらためて感謝の意を表したい。

そしてせっかくなので、自分でもTシャツの印刷をしてみたいと思っている人に少しでもヒントになればと思い、このブログで少しずつ作業手順をメモして公開してみたいと思う。

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<はじめに>

 Tシャツを自分の好きなデザインでシルクスクリーン印刷で作るというのは、いわゆるアイロンプリントとは違って、市販のTシャツのように何回洗濯しても絵柄が落ちないインクで仕上げることである。そしてこれを個人が好きなように作るための機械としては「Tシャツくん」というのがすでに発売されており、それを買えば何も心配せずとも好きなだけTシャツにプリントはできる。

「Tシャツくん」とはこういうものである。

なお、小さめサイズの印刷に対応したバージョンも販売されている。

もし綺麗なシルクスクリーン印刷を、失敗なく安定してやりたいのであれば、こういう機械を買って行うのがもっとも手頃である。
ただし私の場合、普段からDIY精神だとか言っている以上、「機械を買わずに自分でやってみよう」という心構えで、安価に、かつ自由にカスタマイズして同じことをやってみようというのが今回の狙いだ。

 なお、そのように自作でTシャツを作っている人はたくさん存在していて、当然ながらネットでは作り方をいろいろと説明してくれているサイトがある。今回参考にさせてもらったサイトは以下のとおりである。

 「シルクスクリーンちっぷす館」(こちら
 「T-SHIRT suruyo.com」(こちら
 「Tシャツ自作堂」(こちら

 以上のサイトを参考に、自分なりにやりやすい方法をアレンジしてみた。逆に言えば上記のサイトさえ読んでもらえたら、これからつづく私の解説など基本的に不要なのかもしれない。や、しかしちょっとは読んでみてほしいのである。これらを総合した、あたらしい作り方を呈示できる自信がある(たぶん)ので。

 そして結果的に、大きな失敗もなく、無事にTシャツに印刷ができたわけだ。しかも初めて作ったTシャツを希望通り3色刷りで仕上げることができたのである。「大きな失敗もなく」というあたりは強調しておきたい。たいがいこういうことをはじめると、どこかで大失敗をやらかすのが私の通常のパターンではあるのだが、今回に関しては特筆すべき失敗もなく、こうしてブログで解説するにあたって、オイシイ笑いどころも提供できないことをあらかじめ読者の皆様には断っておかねばならない心苦しさすら感じているぐらいである。それほどまでにノープロブレムで作業が進んでいったことに、やはり結婚式のウェルカムボードという目的における、ご両人の「愛のチカラ」というものを感じたわけである。


<Tシャツの準備>

 最初にやったことは、Tシャツのサイズを決め、そのサイズを探し出して買い込むことであった。

 ウェルカムボードのだいたいの大きさを考えたら、やはり一番小さい幼児用の80サイズというTシャツで印刷することが妥当だと考えた。そこでボードのサイズは45cm平方にすることにした。
 そして、必ず印刷段階で失敗を重ねるであろうから、多めにTシャツを用意しておいたほうがいいと思った。しかしちょうどそのアイデアが浮かんだのが8月の終わりごろだったので、ユニクロなどに出向いても、すでにシーズンの終わりに差し掛かっており、私の希望する「無地の白い80サイズのシャツ」がなかった。ユニクロのオンラインストアをみても、グレー色のものしか在庫がなく、しかも残り3パックというもんだから、ひとまず購入。私が買ったあとには「sold out」の文字が。
 なので赤ちゃん用品を扱っている大規模チェーン店なども調べ、職場の近所にある西松屋にも出向き、そこでなんとか3枚ほど白い無地のシャツをゲットすることができ、まずは一安心した次第である。こういう子供向けのシャツって、どうしても賑やかな柄がデザインとして入ってしまうのだなぁとつくづく痛感。
それにしても人生ではじめて赤ちゃん用品専門店に入った理由が、まさかこんな事情になるとは人生分からない。

<下絵の準備>

まず結論から言うと、この段階で目指すのは「自分の作りたい図版を、黒い線なり絵なりにして、透明のシートに転写する」ことである。この目的が達成できるのであれば、基本的に道具や材料は何を使ってもいい。今回は以下に説明するようにOHPシートを用意して、そこにプリンターで自分のデザインを黒色で印刷する方法をとった。

 なおぴよからのリクエストは、高校時代組んでいたバンド「バナナワニ」の時代に私が描いたことのある、なおぴよの似顔絵を用いてウェルカムボードを作成してほしいということだった。なぜかその当時から、私はなおぴよをウサギの着ぐるみで描いていたので、おのずと相手の旦那さんも動物化させるほうがいいだろうとなり、なおぴよからは「クマで」ということになった。

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 なので下絵を描き、それをスキャンにとったあと、Illustratorを使って線でなぞった。この原稿をパソコンのプリンターを使ってOHPシートに印刷するので、今回はこのように一番綺麗なデジタル画像が出力できるようにIllustratorでの作成を選んだ。もちろん手書きのイラストの場合でもOHPシートに印刷さえできれば充分可能である(手書きイラストをスキャンしてプリンターやコピー機などを通して印刷する、ということになるだろう)。ただしその場合でも、絵柄は黒色で極力ムラのないように原稿を作成すること。

ちなみに私の子ども時代だと授業の教材としてしばしばOHPシートに書かれた図表が投射されていたが、パワーポイントが当たり前の現在だと、OHPシートの需要は減っていっているのであろうか。パソコン売り場のプリント用紙コーナーでも、よく探さないとOHPシートが見つからない気がする。
そして案の定、アマゾンで探すと楽に見つかる。これは10枚入りのやつ。
  ↓

つまりのところ、「透明の紙に、インクジェットプリンターやコピー機で印刷ができる」というのがOHPシートを使う理由である。

 今回は3色刷りのため、それぞれの色のぶんだけレイヤーで分けて印刷をすることになる。

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 レイヤーごとにOHPシートで印刷して重ねてみた図。印刷するときはモノクロで、一番綺麗に印刷できるような設定でプリントすること。

 ただ、この時点で、それぞれの顔の丸い枠内におさまるように、顔のパーツが印刷できるのかどうか、自信はなかったりするのだが・・・。

(第2回へつづく → こちらをクリック


<追記>こういう本も出ているので紹介します

↑ 下で紹介している本の続編が出ていたことを知りました。(2014/5/5 追記)

↑おそらくこのようなTシャツづくりに関心がある人にとってはもっとも参考になるかもしれない類の本。



↑「シルクスクリーン、インクジェット、フルカラー転写など、さまざまな技法とデザインサンプルを収録」とのこと。やはりこの手の情報が今求められているんでしょうね。(2011/5/3追記)


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Comments

こういうDIY大好きです。
つづきを楽しみにしてます。
母が、毎年シルクスクリーンで年賀状を刷っていたことを
思い出します。あの、独特の匂いが懐かしい。

Posted by: aina | 2009.11.05 at 23:18

aina>たしかに原理としてはプリントゴッコと同じような感じなんですが、お母さんはまた違ったやり方で印刷していたんでしょうか?

Posted by: HOWE | 2009.11.07 at 21:50

もう知人にゆずってしまって手元にないらしいですが、
なんか、すごくレトロな感じの箱のキットでした。
もう、30年以上も前のものですが、
今も現役で商売道具になってるみたいです。

インクを刷るところしか、記憶に残っていませんが、
こんなに下準備が大変とは・・・。

Posted by: aina | 2009.11.08 at 22:44

aina>ということは、プリントゴッコとはまた別物? すごいビンテージな薫りが。
下準備が大変なのは、すべてを自作でやってしまおうと試みたからかもしれません(笑)

Posted by: HOWE | 2009.11.09 at 00:30

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