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2009.11.11

Tシャツのシルクスクリーン印刷を自作でDIYする方法についてのメモ(その3)

第2回(こちら)からのつづき。

シルクスクリーンにデザインを露光させたら、それをTシャツにあてがい、上からインクを刷り込めば印刷はできる。

しかし、それなりにちゃんとした状態で印刷をしないと大変なことになる。

というわけで、「Tシャツを印刷するための台」を作った。
【追記:その後、何度もTシャツの印刷をするにしたがって、以下に述べたような印刷台は別に必要不可欠なものではない気がしている。極端な話、シャツの内側におさまる程度の木の板が1枚あれば、それでなんとか印刷はできる。なので印刷台が必要になるのは、おそらく何枚も繰り返して印刷したい場合に限られるかもしれない。でもまぁ、とりあえず以下の情報は当時このブログに書いたそのままの状態で載せておこうと思う】

Tr0014869

この台は、前回紹介した「シルクスクリーンちっぷす館」というサイトに紹介されていた印刷台を限りなく再現したものである。
なのでくわしくはそのサイト(こちら)を見てもらえば話は早い。

ただしそのサイトに紹介されていた方法から自分なりに変更したことは、
・ベニヤ板だとトゲトゲがでていたり、重かったりするので、今回はパス。そのかわり、軽くて加工のしやすいキリの板などで代用。(東急ハンズで板をカットしてもらって電車で持って帰るため)
・なるべく材料費を節約するため、上記サイトでは「2枚+3枚」の貼り合わせを「1枚+2枚」に変更
・子供用のTシャツと大人用のTシャツの両方を印刷したいため、Tシャツをかぶせる板は2種類用意し、そのつど付け替えることができるように改良

Tr0015560_2

ちなみに下部のところにいくつかムダな穴があいているが、これは東急ハンズで「カット&穴あけサービス」を利用する際、急きょ新しく図面をひいて、穴をあけるポイントを図示して提出することになったため、案の定指示を間違えてしまったためである。(しかも閉店間際の作業になってしまったので、木材の加工の仕上がり具合を確認する間もなく、梱包された木材を受け取って家路につかねばならなかったのである)
そのため、両方の穴をボルトで留める計画が狂い、仕方なく「片方はボルト、片方は大きい木ネジで固定」という方法に切り替えざるを得なかった。

また今回自分なりに工夫したのは、先に述べたサイトで「特殊なレールを用いて、フレームの置き場所を固定する」と説明されている箇所についてであった。もっと簡便な素材でレールを代用できないかとホームセンターをウロウロしていたら「アングル」と呼ばれるL字型のスチールの素材があったので、それを使って、大きい耳のついたボルトとナットをそこにあてがう方法にしてみた。シルクスクリーンのフレームに取り付けたT字金具が、左右の位置調整のときの目印となる。
文章で書くと分かりにくいが、要するにこういうことだ。
Tr0015554_2
手前のボルトは「上下の高さ調節用」であり、向こうのボルト(フレームに取り付けたT字金具と接している)は「左右の移動の調節用」である。

ちなみに横からみるとこういうふうになる。

Tr0015564

アングルをとりつけた部分と、右のほうの、Tシャツを差し込んで印刷する部分とが、同じ高さになるように板を組み合わせないといけない。この上にフレームをあてがって、印刷をするわけだ。

ただ、このTシャツを差し込む板の部分は、このまま上から強い力を加えると強度的に不安定になると思ったので、ちょうどスキマにうまく入る程度の角材を2本ほど、印刷のたびに下に通しておいた。

Tr0015558

ちなみに結果的には、アングルでフレームの位置をあれこれ固定するよりも、しっかりフレームを上から押さえつけておけば、そんなに位置がズレたりすることもなかった。なのでやはり実際の印刷のときは、シャツとフレームに対して真上からの力を加え続けておくことのほうが大事だと思った。

念のため、手前側の様子↓
Tr0015563
これらの木材の貼り合せは、当然ながら木工ボンド。じっくり乾燥させながら時間をかけて組み立てたほうがいい。

さらに念のため、印刷台の底辺を下から撮影↓
Tr0015561
ボルトが突き抜けるので、足場となる角材を底に取り付ける必要がある。

てなわけで、こういう印刷台があれば、Tシャツへのプリントを次々と進めることが可能となろう。
問題は置き場所なのだが、今後はこの板にちょっと細工して、レコードジャケットでも立てかけられるように手を加えておいて、普段は壁際に立たせておこうかなと考えたりしている。

<10/10/4 追記> そして実際にレコードジャケットを立てかけられるようにしてみたのがこちら。
R0033880



(第4回へつづく→>こちらをクリック


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Comments

Tシャツを自作してみたくて、ここを見つけました。早速作ってみたいのですが、アングルやT
字金具のところが、わかりにくいので、できればもう少し、詳しく説明していただきたいのと、
できれば金具などの、材料名も知りたいです。
わがままを言ってすみません。
これからもこのブログを、拝見させていただきます。

Posted by: 櫻井 | 2010.10.12 00:10

櫻井さま>コメントをありがとうございます。実は・・・このアングルの金具の部分を取り付けてみたものの、その後何回も印刷をするうちに「これ、いらないかも」って思っているところなんです(笑)。ですので、必ずしもこのパーツはつけなくてもいいかもしれません。なので、スクリーンを貼った枠がズレないように、印刷するときにガッシリと上からきっちり押さえつづけてさえいれば大丈夫です。
・・・こんな回答でいいでしょうか・・・余力があれば、このあたりの記述をさらに充実させて再アップしたいと思います。ひとまずこれは今後の宿題とさせてください。またご質問があればどうぞ!

Posted by: HOWE | 2010.10.12 00:37

櫻井様>補足です。写真の黒いアングルに取り付けてある、ミッキーマウスの耳のようなパーツの部分は「ステンちょうナット」といい、サイズはボルトにあわせてM6サイズです。メーカーは八幡ねじ www.yht.jp です。
「T字金具」ですが、これは正式名称もメーカーもわからないのですが、これもホームセンターのねじ売り場付近に、似たような形のいろいろなサイズのものが絶対にあります。

Posted by: HOWE | 2010.10.12 00:47

丁寧な回答ありがとうございます。
早速ホームセンターに行って、購入して作ってみたいと思います。

Posted by: 櫻井 | 2010.10.14 20:32

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