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2009.11.14

Tシャツのシルクスクリーン印刷を自作でDIYする方法についてのメモ(その4)

第3回(こちら)からのつづき。

いよいよ印刷である。

インクは、これも「Tシャツくん」の専用インクを用いた。
ウサギの部分にはピンク色を・・・と思ったが、専用インクのなかには適した色がなかった。いちばん近いのが「ベージュ」だったので、それを用いた。


また、インクを押し出す「スキージ」と呼ばれるヘラのようなものも、「Tシャツくん」の純正のものを買ったが、これは普通の画材屋で売っているような一般的なものでも問題ないということがあとで分かった。

↑A4サイズであれば、この14cmほどの中サイズのスキージがちょうどいいぐらい。

★注:2014年10月追記★スキージについてはその後、こういう記事を書きました→「シルクスクリーン印刷用のスキージ(ヘラ)を専門業者さんで作ってもらったら、格段に使いやすくて感動した件+無料サンプルが嬉しかった件」(リンクはこちら

ともあれ、印刷台にTシャツをセットし(本当なら、台に軽くスプレーノリをかけたほうがいいらしいが、今回はしなかった)、フレームをあてて、そこにインクを盛り、スキージを動かして上からインクを押し付けていく要領だ。

印刷中の私の動きはカメラで収めることができなかったので、残っている画像は以下のものであった。

Tr0014929

これはTシャツの台で印刷をし終わって、フレームを「仮置き場」に移動させたときの図だ。

スキージはだいたい45度ぐらいの角度を向こう側につけて、その状態で手前にひいていく。スピードは、なんといえばいいか、だいたい「机の引き出しをゆっくり引くぐらい」というところか。
そして、一回下までスキージを引いたら、今度は往復で逆方向に進んでもいい。インクのカタマリを今度は逆方向に向けて整えなおし、今度は手前側に45度ぐらいの角度をつけてスキージを上にあげていく。このとき、決してフレームがずれないように上からしっかり押さえたままの状態を保つこと(なのでやはり印刷台を作ったのは正解だった)。

そうやってフレームをTシャツからはがしてみると、印刷がくっきりと残っている。感動的な一瞬。

Tr0014928

というわけで、通常の一色刷りならば、これをそのまま乾燥させればいい。

ただ今回はいきなり3色刷りだったので、ここからが大変。
まずは一回印刷したTシャツを1日以上完全に乾燥させて、そこから相方さんのクマの胴体を印刷し、それも乾かし、最後に二人の顔のパーツをそれぞれ別々に印刷することになった。つまり4回の乾燥と印刷作業を行うことになる。

そしてスクリーンがもったいないので、顔のパーツは二人とも同じ黒色だから、ひとつのフレームに二つの顔を露光させた。
本来ならそれを一気に印刷して、顔の位置がズレることなく印刷できれば理想的だが、やはりそうはいかなかった。どんなに精密にやったつもりでも、それぞれのTシャツに印刷された胴体の位置は異なってくる。
なので、顔の印刷はそれぞれ一人ずつ、微調整をしながらあわせていく。

そのためにやらなければならないことは、まず「相手の顔の穴の部分をふさぐために、裏面にマスキングテープを貼る」ことだ。

Tr0014942

裏面、つまりフレームとTシャツが直に接する面にマスキングテープを貼る。当然ながら逆の面はスキージが往復するからテープを貼ってもひっかかって意味がないわけだ。

もう一つの作業は、「顔に対応する胴体を、あらかじめマジックで描いておいて、ガイドとする」だ。

Tr0014944

これは、制作前には想像していなかったことなのだが、黒いインクをのせてスキージを動かすと、そこだけ真っ黒で何も見えなくなるのである。当たり前なのだが(笑)。
なので、最初の1枚を印刷するときは大丈夫なのだが、2枚目以降の印刷のときは、いかにこのインクにまみれたフレームを、自分の望む箇所に合わせて印刷するかが勝負になる。そのために、胴体の部分をマジックで描いておき、そこで位置あわせをすることにした。
もちろん、スキージの移動も必要最低限にとどめ、出来る限り胴体に描いたペンの状態がわかるようにつとめた。

今回ちょっと難しかったのはこのあたりの位置あわせだった。
でも幸い、なんとかほとんどのTシャツをうまく印刷することができたのである。

Tr0014959
わーい。

そして、あとはこのTシャツを、外注したアクリル板にボルトで挟み込む(念のため強力両面テープでTシャツを固定)。

透明アクリル板の裏側には、カッティングシートで文字を添える。

Tr0014962

カッティングシートの作り方は、今回は割愛・・・。

こうして無事にめでたくウェルカムボードが完成した!

R0015301

てなわけで、ちょっと駆け足でTシャツ印刷の方法を紹介してみた。
たぶん、ほかにも加筆修正すべきところがあるだろうけれども、ひとまずこれにて。
こうして文章で説明すると難しいのだが、実際の作業はすごく簡単なはずなので、ぜひトライしてみては。


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Comments

もう、ほんとに気の遠くなるような作業を、
本当にありがとうございました。
作業中はかなりの精神的負担を強いてしまったと
反省してますが、最高のウェルカムボードを
ありがとうございました。

今は玄関にありますです(゚∀゚)ノ

Posted by: なおぴよ | 2009.11.14 21:55

なおぴよ>こちらこそ、チャンスをいただき感謝しています。今後も印刷台などを活用できたらと思っています!

Posted by: HOWE | 2009.11.15 15:06

以前からスクリーンプリントに興味があり、検索していて辿り着きました。 
すごく楽しい内容で勉強になりました!!
近々チャレンジしてみようと思います。

興味深い記事が他にも色々ありそうですので、また時々のぞかせていただきます^^。

ありがとうございましたm(__)m。

Posted by: gon | 2012.09.05 01:01

gon>コメントをありがとうございます! その後もいろいろTシャツを印刷してみて、「こんなにまどろっこしい説明はいらないよな」と感じつつあるので、いつか時間があれば、もっとコンパクトな解説でまとめ直したいと思っています。たとえばぶっちゃけ、印刷台がなくっても、とにかく平らなところでシャツを動かさなければ、印刷はできることが分かってきました(笑)

Posted by: HOWE | 2012.09.05 20:12

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