W杯組み合わせの結果
結局、深夜に奇跡的に起きれたので、ドローの瞬間を見届けた。
なんか、毎回思うのだが、あれだけイベントとして引っ張っておいて、いざようやくポットのなかからクジを引いて組み合わせが決まっていく段取りは、えらく淡々とスピーディーに行うんだよな。(同時通訳の人のクールな口調がそう思わせるのかもしれないが)「え、ちょっと待ってよ、この、いま決定したこの組み合わせについて、そのことがもたらす意味について吟味したくなるような余裕をちょうだいよ」っていう(笑)。
このあたりの戸惑いって、いかに普段日本のテレビの(とくにバラエティー番組の)「引っ張って、もったいぶって、引っ張りまくる」演出に慣れさせられているかっていうことを感じさせたり・・・そうか、あのドローの進行をみのもんたにやらせたらいいのか。ポットから選ばれたボールをもらうときに「本当に、それで、いいんですね?」とかいったり、ボールを開けて紙を取り出すときに、自分だけチラ見して「ッ! こう来ましたか~!」って騒いでみたり・・・あぁ、うっとうしい(笑)
ともあれ、グループE、「オランダ、デンマーク、日本、カメルーン」という組み合わせが決まった。
昨日のブログでは「ブラジル、フランス、カメルーン、日本」と適当な予想をしていたのだが、うっかりカメルーンの予想が当たってしまった。
今後考えられる展開としては、あの2002年の日韓W杯のときに、大分県の中津江村(いまその村の名は存在しないんだが)にカメルーン代表がキャンプを張ったことが、いまひとたびクローズアップされることになるんだろう、と。W杯ではじめてのアフリカ大陸の開催だから、アフリカの国々の存在感はただでさえ重要なものになってくるのだが、ここへきて奇遇にも? 日本とゆかりのあるカメルーン代表とW杯で初対戦することが、メディア的には華やかなテーマとなるだろう。
デンマークについては、おそらくメディアが盛んに煽り立てる情報としてはただひとつ、エースストライカーのニクラス・ベントナーがイングランドの強豪チーム、アーセナルに所属していることであろう(ベンゲル監督と日本との友好的な関係においても、このあたりは語られやすいテーマだ)。日本のメディアは「要注意人物」として取り上げるだろうけれど、でも知っておいてほしいことは、アーセナルにおいてベントナーは確かに重要なストライカーの一人ではあるが、このチームのサポーターからは「期待ハズレすぎて、憎しみを集めすぎて、その高ぶりゆえに、ひるがえって『ネタ』として愛されている」感がただよう、きわめてタテーシのツボにハマりやすい「微妙系ストライカー」であることを(笑)。
あとはオランダになるわけだが、「強いチームですね」と言ってしまうしかない。でもワールドカップでの妙な勝負弱さは伝統的に継承されていると思われるので(笑)、付け入るスキはいくらでもありそうなのだが。
そのほかのグループについてだが、アジアのその他3チームが入った組に注目すると「うはぁ。」となりますな。
韓国は「アルゼンチン、ナイジェリア、ギリシャ」。うはぁ。あ、でもアルゼンチンがこのまま順調に不調(?)であれば、そんなに怖い相手ではないかも。最近の韓国代表の顔ぶれには疎いのだが、ちょっと肩を持って応援したくなる組だ。がんばれ朴智星。
オーストラリアが「ドイツ、セルビア、ガーナ」ときた。うはぁ。個人的にはここが最もハードな組で面白いと思う。チェルシーのエッシェンを擁するガーナは強いよ。
注目の北朝鮮は「ブラジル、コートジボワール、ポルトガル」で、つまり「ハズレ」を引いた。うはぁ。日本がここのグループに入っていたらと思うとゾッとしますな。コートジボワールは、世界最強ストライカー、チェルシーのドログバ様がおられるチームなのであります。中澤&闘莉王とドログバのマッチアップというのも観てみたかった気もするが・・・
そんなわけで、結局こうして組み合わせが決定すると、ちょっと楽しみになってしまうなぁ。
■■■■
Comments
どのスポーツ新聞の記事よりも
日本チームが入ったグループの状況が
わかり、ふんふん♪と納得できました
識者の意見はわかりやすい!
Posted by: mikihiko | 2009.12.06 10:03
mikihiko>ありがとうございます。やや偏った報道姿勢を貫いていますが(笑)。あとカメルーンのエースはエトーさんなんですが、いつも「江藤さん」だと思っているので、どこからのバラエティ系テレビで元巨人の江藤に何かさせるんじゃないかとか妄想しています。
Posted by: HOWE | 2009.12.06 10:41