年季
今日は日帰り東京出張ということで、タスク氏とともに文科省の主催する、とある会合に出席した。
プログラムの関係上、それぞれ分科会に出席し、私は20人程度がロの字でテーブルを囲む会議に参加していた。
やや時間ギリギリに入ってしまった私は、ロの字に組んだテーブルの角の座席についた。
そして私の目の前には、自分とは90度向きをかえて、とある大学の関係者の方が座っていたわけだが、この人は絵に描いたような「日本のおじさん」で、これを読むあなたがイメージする「日本人の中年の、太り気味のおじさん」を想像してもらえればそれでいいと思う。
いずれにせよその会議に参加していたのは、私なんかがクチを挟むどころか、その場所に本当はいちゃいけないんじゃないかというぐらいの人々だったので、ただでさえ萎縮ぎみであったわけだ。そうして議論の流れをそれとなく追いつつも、目線のやり場にも困るから、適当に目の前のそのオジさんの手元を眺めていたら、そのオジさんが使っているペンケースに目が釘付けになった。
私は本当のところ、デジカメで会場風景を撮影するフリをしながら、そのペンケースの写真を撮りたくてしょうがなかった。
なので仕方なく、胸ポケットにいつも入れているメモ帳を取り出して、何か記載するフリをして、隣に座る人に気づかれないよう、そのペンケースに描かれていたデザインをこっそりスケッチした。
そしてさっき帰宅して、あのペンケースに描かれていたイラストを、ブログ用にお絵かきソフトで忠実に再現してみた。
こんなイラストだったよ。
私が写真に撮りたかった気持ちが分かっていただけるであろうか。
なにこのギャップ。おっちゃん、なぜこれを・・・
(昔からそうだが、私は老若男女問わず、見た目とのギャップを感じさせる人にグッとくる)
しかも、文字通り「年季の入ったペンケース」で、あきらかに変色が甚だしく、正直「ボロい」ペンケースであった。
なので雰囲気的には、1990年代初頭っぽい感じがする。
いやぁ、いいもの見せてもらった、そんな気分。
出張して何を見てきたんだか、っていうツッコミは無しの方向で。
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Comments
出張お疲れでした。
ネタ、了解です!
ほんと、なにやってんだか・・・(笑)
Posted by: たすくん | 2010.02.09 00:12
たすくん>ま、そういうことで(笑)。ほんと、おつかれさまで・・・
Posted by: HOWE | 2010.02.09 21:50
きっとね、その人のお子さんが幼くして亡くなっているんです。
それでそのペンケースはその子の形見なんですよ…
(と、なぜか涙を誘うストーリーにしてみた)
そのいろんな意味で目を引くデザインに、形見だけに肩身が狭く…(お〜い座布団持って行って〜)
Posted by: Yuri Meine | 2010.02.13 02:11
Yuri Meine>そ、そういう可能性を考えたか!・・・それはありえる。座布団はあげないけれども(笑)、なるほど!と思わせますね。
Posted by: HOWE | 2010.02.13 21:12