わたしたちはキーパーなのである
原研哉のエッセイ集『デザインのデザイン』のなかで、世界地図を90度右に傾けて、ユーラシア大陸をパチンコ台のようなものだと仮定すると、日本の位置はパチンコ玉が吸い込まれる穴みたいにみえてくるので、そこから世界における日本の役割みたいなものを論じている箇所があった。その発想が面白くて印象的なのだが、そのくだりを読みながら私は「パチンコ台というより、サッカーのフォーメーションだとすれば」と連想した。つまり日本はゴールキーパーだとするとどう考えられるか、という。
たとえば「手先が器用な日本人」って、まさにあのフィールドで唯一手を使っていいポジションのキーパーという存在と重なってみえてくる。
で、もちろんキーパーとしてはディフェンスラインを構成するアジア諸国、とくにセンターバック的に位置する中国、韓国との連携を大事にして、何かを守りきらないといけないのだ。
ツィッターのつぶやきのような文章であるが、とりあえずメモ的にそのことを記しておこう。いつかまた何か新しい発見があったりするかもしれない。
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Comments
あ、その本のそこ私も大学の頃読みました。しかも、ちょうど偶然目の前にある世界地図も、右に90ど曲げて日本が下にいます(飾るときに壁の長さが横に足りなくてあえなくこんな姿に)すごい偶然!
サッカーの比喩もおもしろいです。
Posted by: キョ | 2010.03.14 21:51
キョ>世界地図をあえて傾けて飾っているというところがすごいと思います。じっくり眺めているといろいろ発見しそう。
Posted by: HOWE | 2010.03.14 22:32