昔の「なるほど!ザ・ワールド」で紹介された、有名人と一緒に写真に収まることに執念を燃やしていた男の人のこと
むかし「なるほど!ザ・ワールド」というクイズ番組(愛川欽也と楠田枝里子が司会していた)があって、未だに忘れられないのが表題の件である。(ブログのタイトルに出ている言葉は、グーグルで検索されやすいので、あえて長ったらしいタイトルにしてます)
その人(仮にボブさんとしよう)は子ども時代に、地元の高校のスポーツチーム(バスケットボールだったと思う)のことが新聞に写真入りで掲載されたとき、たまたまボブさんも写真に収まっていたことから、「メディアにのる」楽しさを味わい、その後もいろんな手を使ってテレビや写真に有名人とともに収まることを生き甲斐にしている、という話だ。
たとえば、アカデミー賞とかの有名な授賞式にもぐりこんで、賞を受賞するであろうと予想した映画監督(たしかそのときはオリバー・ストーンだったと、なぜか鮮烈に記憶している)の、すぐ近くの座席に陣取るわけだ。で、いざ賞の発表のときに「受賞者はオリバー・ストーン監督です!」となってテレビ中継が客席のストーン監督をアップにすると、よくある光景として、本人は座席から立ち上がって礼をしたり手を振って、そしてその周囲にいる人たちから祝福されて、握手とかを受けるわけだが、ちゃっかりボブさんも、まるで業界関係者のように、当たり前のようにストーン監督に「おめでとう~」といって握手をしていて、それがきっちりとテレビに映るわけだ。(あまりに自然な振る舞いだったので、やたら面白かった記憶がある)
そのほか、ボブさんはタキシード姿にカメラを隠し持って、そのままセレブの集まるパーティーなどにうまいこと潜入し、いろんな有名人と2ショットで写真に収まるということをやってのける。この場合、今でいう「携帯電話のカメラの自分撮り」みたいな手法になるので、自分の手の長さにピントを合わせておく、という小ワザも紹介されていたことを私は覚えている。で、左手にいつもカメラを仕込んでいて、どこかで以前出会った業界人であるかのようなノリで有名人に気さくに声をかけて近づいて、サッと肩を組んで「ハイ・チーズ」とやるわけだ。
で、ボブさんがすごかったのは、そうやって撮影した「有名人との2ショット写真」をまとめて写真集にして出版したことなのである。
私はその写真集が未だに見たくてしょうがないのである(笑)
というのも、私がツボに入ったのは、いつもシャッターに近い左手にカメラを仕込んで2ショットを撮影していたボブさんは、どのページの写真にも登場するわけで(当たり前だ)、次々と写される多彩なセレブのなかにおいて、ボブさんの顔(とサイズ)だけがいつも同じ一定の調子でズラーっと並んでいるわけである。そこが子供心に鮮烈な印象をあたえたのである。
記憶力の悪い私がここまで鮮明に覚えているということは、よっぽどボブさんの奇行が面白かったからであろう。いったいあの写真集はどうやったら入手できるのか。ていうか今、ボブさんはどうしているんだろう。
この件について「Yahoo質問箱」とか「教えて!goo」とかに投稿しようかどうか迷っているぐらい、このことを数十年抱えながら生きている。
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ちなみに、2月のトークライヴに来ていただいた方々はおわかりの通り、私は明らかにボブさんの影響を受けているフシがある。
以下ネタバレになるが、あの日の最大のネタ動画については、YouTubeで「chelsea our 50 years」で検索すると出てきますので、もう一度観たい方はどうぞ。
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Comments
シドニーのヒトだっけ?似たコトしているヒトかな??
時々取り上げられるけれど、
色々なセレブからマークされている(苦笑)
撮っただけでなくポップアートにもしているところが
面白いけれど、セキュリティーは間違いなく解雇…。
僕としては笑えない。
Posted by: T氏 | 2010.04.05 00:05
T氏>情報ありがとうです!まぁ、たしかにセキュリティの側からみたら、すごい問題なんですよねぇ(苦笑)。このご時世だとなおさらに!
Posted by: HOWE | 2010.04.05 21:59