« 10分で3得点 | Main | Amsterdam Zine Jam の様子 »

2010.04.20

わたしにとってのブルースおよびロックおよびプログレ

同僚のタスク氏と「ブルースとは」という話になる。
たしかにいざ問うとなると難しい話かもしれない。

まず私が思い浮かぶのは、ジャニス・ジョプリンだ。白人女性として、黒人のブルースを独自の解釈で消化して、圧倒的な存在感のボーカルで歌いきった人であるが、「これぞ」と思う曲はやはり『Summertime』だ。

で、最近ローリンス・ストーンズを再評価していて好んで聴いてたりもするのだが、彼らやレッド・ツェッペリンなどはモロにブルースの影響を受けていることが感覚的に分かってきて、そのおかげでブルースが最近好きになった。
とくにレッド・ツェッペリンの『Since I've Been Loving You』は、そのギターの旋律が「完璧」だと思える名曲。私にとっての「ブルース・ロック」の基準はこれになる。



時間のない人は最初の3分ぐらいをせめて聴いてみてほしい。


前にも書いたかもしれないが、私はどうしてもジャズには親しめなくて、その理由は「洗練されすぎていて、かっこよすぎる」からだと思うのだ。その点、ブルースやロックは、どちらかというと「汚らしい」感じがあって、さらにいうと「バカっぽく振る舞っても似合う音楽」となる。そこがいい。

つまり「バカっぽさ」を極めた先に、私は1970年代のプログレッシヴ・ロックがあると思っている。プログレは、「芸術的」だったり「叙情的」だったりもするかもしれないが、少なくとも私にとっては「まじめに芸術性やテクニックを追求しすぎて、その結果誰にも到達できない領域までバカっぽくなってしまったロック」だと思えるわけだ。

Pg04


いつもジェネシスを引き合いに出して申し訳ないが、これってバカだと思うだろう?(笑)
昔のプログレッシヴ・ロックが私にとって面白いのはそういう事情にある。
マジメにがんばりすぎて、気がついたら誰にもマネできないほどにヘンなモノと化していったロックである。

なのでついでに、このジェネシスの最高傑作、そして個人的にも「プログレ究極の1曲」と常々思っている長編大作『Supper's Ready』のラスト7分あたりの映像を紹介。とくにこの冒頭の「ドラムが手足バラバラ」の見事すぎる怒濤の変則リズムがすばらしい。かのフィル・コリンズですよ、このときのドラム奏者は。



ただでさえ気持ち悪そうな感じの演出が見受けられますが、2分30秒あたりに、だめ押しのごとくヘンなボーカリストが登場します。
や、でもこの曲は本当によくできていると思う。30分ちかい曲だが、聴き終えたときの達成感といったら(笑)。

こういうのを真剣に楽しく聴いていた影響で、高校生だったころの私は、なぜか「自分でフリーペーパーをつくろう」という気分になったわけです。

|

« 10分で3得点 | Main | Amsterdam Zine Jam の様子 »

Comments

んー。音楽ネタなのでお邪魔します。
ジャズはある一時期から洗練される方向性に行きますが、元はといえばブルースからの
発展です。
白人による黒人差別の奴隷制度のフラストレーション発散から生まれた魂の叫び=ブルースですから、決してきれいなものでなく
泥臭いものです。
むしろ音楽形式として成立した「blues」の方が綺麗に聞こえますね。

Posted by: mikihiko | 2010.04.21 00:55

mikihiko>補足をありがとうです。そういうことも知らないままに僕はジャズに苦手意識を抱いていたわけですね。

Posted by: HOWE | 2010.04.21 22:51

色々とお話ししたいことはありますが、洗練された今のジャズを作り上げていった中心人物はマイルスです。言い切ることによって賛否両論ありそうですが。
でも、マイルスはものすごく勉強家です。
だから常に5〜10年先の音楽をしていました。
あえて、タテーシさんには「マイルスを聴け!」といわず、これを読んで!といいます。自叙伝です。
http://ow.ly/1BuCR
読み物として、面白いですよ。

Posted by: mikihiko | 2010.04.22 09:15

mikihiko>読み物から入る、っていうのは確かに僕らしい入り方かもしれませんね。マイルス・・・

Posted by: HOWE | 2010.04.22 22:00

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference わたしにとってのブルースおよびロックおよびプログレ:

« 10分で3得点 | Main | Amsterdam Zine Jam の様子 »