
体操服チーム、クラウチさんがスタメンから外れていた。
試合そっちのけで、その理由を自分なりに考えてみた。その結論がこうだ。
今回のW杯においては、高地にあるスタジアムでの試合がネックになる。
そして体操服チームは、グループリーグではこの第1戦のみが高地のルステンブルグ(海抜約1500m)での試合となり、残り2試合はそれぞれ海抜ゼロメートルでの試合となる。
つまり、この第1戦においては、海抜約1500メートル+クラウチの身長201センチ-クラウチの頭のてっぺんから鼻の穴までの長さ推定20センチ=1501.81メートルの高地でクラウチはサッカーをしなければならず、誰よりも酸素濃度の薄い状況では、90分間フルに動くのは大変なのである。
だから、厳格で顔の怖いカペッロ監督は、彼をスタメンから外したのである(で、実際クラウチさんは後半途中に交代で入った)。
もし第2戦以降、クラウチさんがスタメンであったならば、私のこの説はかなり良い線をついたといえるだろう。そうなれば、厳格で顔の怖いカペッロ監督と私はサッカーにたいする考え方が似ているともいえる。
そんなことを考えているうちに、試合開始早々でジェラード主将が先制点を決めてくれた。
しかし、
すでに世界中のニュースで配信されてみなさんご存じの通り・・・
体操服チームのゴールキーパー、ロバーートグリーーィーン!!
・・・高校サッカーでもお目にかかることのできないぐらいの初歩的なミスにより、アメリカ合衆国の同点ゴールを許してしまい、そのまま試合が終わっていった。
いやはや、体操服チームにおけるこの10年ばかりの「最大の弱点」であり「もっとも深刻な懸念事項」であったのが、まさにゴールキーパーの人材難である。
かれこれずっと「世界に誇るハラハラドキドキ系ゴールキーパー」、デビッド・ジェイムズ師匠が代表NO.1キーパーを務めてきて、なんだかんだ39歳を迎えた今大会でも(他に誰もいないから)代表に選出されていたりするのだが、厳格で顔の怖いカペッロ監督はついにジェイムズ師匠ではなくロバート・グリーンに新しい時代の体操服チームの正GKの座を与えて・・・これがまさか大失敗なチョイスになろうとは。
「あぁ、やはりW杯で優勝するとか言っておきつつ、こんなキーパーしかいないようじゃダメなんじゃないか」
と、そんな気分に誰しもがなっている気がする。選手もスタッフも、そしてファンも。
というわけで、次の試合にクラウチさんが先発するのかどうか、そしてゴールキーパーも引き続きグリーンでいくのか、そこが注目だ。
あとどうでもいいことだが(ていうかこのブログで書いているサッカー話はほとんどどうでもいい話なんだが)、体操服チームのゴールキーパー用のユニフォームがなぜか今回は深い緑色(ブリティッシュ・グリーンってやつか)なので、緑色のゴールキーパーの背番号のところに「グリーン」って名前が書かれているのが、なんだかちょっと落ち着かない気分にさせてくれたりするよ。
あと、ケガのために代表に選ばれなかった、我らがデビッド・ロバート・ジョセフ・ベッカムさんがチームに帯同して、「コーチ的役割」とかでベンチで選手を応援しているんだけど、なぜかスーツ姿なんだよな。で、どうしたって存在感バツグンだから目立ってしょうがないんだわ。だから「アンタは監督か!」ってみんな思っていると思うんだよな。

そんなわけで、気を取り直していまからセルビア×ガーナをみるよ。セルビアが今回面白そうなので。
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