風船の想い出
このあいだちょっと書いた、大学の近所にあるニュータウンのお祭りで、研究会の展示を手伝ったときのこと。
いい年して自分が吹きまくりたい一心で用意したしゃぼん玉セットは、ことごとく地元の子どもたちの人気を博してしまい、あちこちでストローを手にしゃぼん玉が飛び交っていたりした。
で、そのほかには飾り付け用として風船も用意していたのだが、マーカーを持って行っていたので、顔を描いてみたりしたわけだ。
不思議なもので、顔を描くと子どもたちががぜん持って行きたがる。
なので飾り付けのための風船、というよりは「販促用ふうせん」と化していき、顔を描いたそばから風船はつぎつぎと子どもたちの手へ。
なかでもグッときたのはこの男の子だ。
なんか妙に風船のキャラが似合っていた。
本人もゴキゲンだった。
「あー、あんまりはしゃぐと危ないよー」
と思ったら、
案の定「パンッ!」
となり、
なんかもう、見ている自分も、
久しく感じたことのない切なさ。
もう一回作ってあげたかったのだが、同じ形の風船の在庫がなかった。
そういうことがあったりして、この日思い出したことがあった。
ものすごく小さい頃、生駒山上遊園地で両親に風船を買ってもらい、そのすぐ直後芝生のところを歩いていて、なぜか手を離してしまい、スルスルと風船が空高く飛んでいってしまったというシーンだ。
買ってもらってすぐに飛んでいってしまったという、あのときの悲しい気分とやるせなさが、急にフワーっと思い出されてきたのであった。
この日の収穫はその想い出をよみがえらせたことかもしれない。
■■■■
Comments
風船を「がしっっ」と抱きしめている子供…
かわいすぎる!ツボでした。
Posted by: yokoroindc | 2010.11.23 00:05
風船を捨てる瞬間を撮影する技術に脱帽です。
どうやって撮ったんですか?
ずっとストーカー?
…まさか、ヤラセ!
Posted by: MSK | 2010.11.23 21:59
yokoroindc>「がしっっ」っていう表現、まさに。必死ですもんね、子ども。
MSK>対象にたいして真剣に向き合うと、写真というのはおのずといいタイミングで撮れたりする・・・と思いたいですね。
実際は、こういうときは「連写機能」で撮りまくっていたりもします。
Posted by: HOWE | 2010.11.24 00:11
こんど、渡部陽一の真似してください…。
Posted by: MSK | 2010.11.24 09:00