美しく闘うとは
新年早々ブログの更新が滞る。
あまり一挙に2010年を過去のものとしておきたくない、という気分があるかのごとく。
去年の余韻を味わいながら今年を生きる、そんな感じでありたい。たぶん。
そしてまた大晦日の深夜のNHKニュースをドキドキしながら観たり、その直後のさだまさしの番組をチョロッとみながら「なぜ毎年この時間帯はさだまさしなんだ」とかなんとか文句言っていたりするんだろう。
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年末の「木曜日の私塾」のあとの雑談で、S先生がこんなことを言っていた。
「何か正しいこと、明確なものに向かって闘うのは、ひょっとしたら美しくないところがある」
「何に向かっているのかよくわからないけれども、それでも闘っていくところにある種の美しさがあるような気がする」
あと、ちょうど似たような時期に友人のヒロポンからこんな名言を教えてもらった。
「正義の反対は、悪ではなく、別の正義」
なんだかドキッとするコトバであったので、これらのことについて最近ぼんやりとよく考えている。
別にいちいち美しく闘おうとする必要なんてないんだろうけど、しばしば「この闘いが美しい」というメッセージが放たれすぎる状況において、それを否定できないように追い込まれたときに感じるちょっとした抵抗感みたいなものは、これのことなのか? とちょっと思ったり。分かりにくい話ですまん。
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いまちょうどスティングが来日公演をしている模様。
「ソロじゃなくて再結成ポリスで来いよ!」とツッコミを入れたくなる人は多いはずだ。
若かりし頃のポリスの動く姿を。『So Lonely』。
この動画で驚くべきところはアンディ・サマーズのギターソロが「かっこいいフレーズを意欲的に弾いてちゃんと目立っている」というところだろう。このロック史に残る最強クラスの3ピースバンド、ザ・ポリスの最大の謎だと個人的に思っているのが「人気が上がればあがるほどギタリストの存在感が薄くなっていったこと」である。まぁ、つまりのところスティングの段違いの格好良さが際立っていってバンドの人気を高めていった、という向きもあるんだろうけど。
ちなみに解散直前のライヴのときの同じ曲。アンディいったいどうしてそんな遠慮がちなギターを弾くのか。
そしてこのバンドのドラムの叩きっぷりはロック界で2番目に好きだ。
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Comments
上の動画の2分26秒あたりからと、
下の動画の2分19秒あたりからの比較ですかな。
確かにノリが違いますな。
Posted by: ヒロポン | 2011.01.16 11:42
ヒロポン>よくぞ聴いてくれました。ちなみにこの曲聴くと反射的に高校のときの卒業式を思い出したりします。
Posted by: HOWE | 2011.01.16 22:49