アドリブでライフハック
明日の卒業式にそなえて、毎年この日は卒業生が持って帰る紙袋のなかにいろいろな書類をつめていく作業がある。
そこで最初の段階で、箱から取り出した紙袋の、ヒモ状の取っ手をひきだして、紙袋そのものをバッと開いて、つぎつぎと並べていく作業が発生する。
で、たまたまその部屋における「紙袋開けまくり作業」を自分が適当にやっていたのだが、「おお、これはライフハックではないか?」というやり方を編み出して、調子に乗って紙袋を開けまくった。
この動作を言葉で説明するのがとても難しいと感じたので、「今のこの様子を動画で撮りたい・・・」と思ったほどだ。
無理を承知で表現するならば、「紙袋の取っ手の片方だけをさきに抜き取って左手でどんどんつかんでいき、あとはその束を順に右手で開いていき、反対側の取っ手を抜き出して、完了」というものだ・・・あ、文章にするとスムーズに説明しきった感があるな・・・まぁ、いたってシンプルな動作である。
ともあれ、そばで同じ作業をしていた同僚のTくんもこのやり方が気になっていたらしく、「その方法を教えてください」と言われたので、さっそく教示したり。すぐに他の人もやり方がマスターできるのも、ライフハックとしては重要だ。
私の身の回りでもっとも「ライフハック」をアクティブに実践していたと言えるST先生が、最近になって「ライフハックを追求することをやめました」と言い出して、ちょっと残念な気分になった。おそらく几帳面にライフハックのワザを仕事に応用しようとして、だんだん面倒になってきたのかもしれない。私にとってライフハックは、もっとアバウトなものとして捉えていて、「追求するのをやめるなんて、もったいない!」という気分になるわけだ。つまりのところライフハックというのは、普段やっている仕事なり生活全般の「動作・作業」なり思考パターンだったり消費活動だったりという、ひとつひとつのアクションを見直して、違うやり方を構想したり試してみたりするゲームの一種みたいな感覚だ。
そのような生活態度に「ライフハック」という言葉を当てはめたこと自体が「ある種のライフハック」だとも思えてくる。ライフハックという言葉を手がかりとして、「あたらしいアイデアに向けてアンテナを張る」というような行為を日常生活でより意識的にさせてくれる「きっかけ」が見出されてくる、そんな感じがするのだ。
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「卒業式」というイベントに際して想起しやすい曲のうちのひとつ、レベッカの「One More Kiss」。
こういう80年代の隠れた名曲はどうにかして後世に残していきたい。
この動画、歌番組の出演時のときなのに、そんなこと関係ないぐらいのNOKKOの異様な気合いの入りぐあいにグッとくる。本来の歌詞間違えたりすっとばしてアドリブで歌いきったり。
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