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2011.04.04

COMPLEX『BE MY BABY』のPVをあらためてじっくり観てみよう

1988年に結成され、日本ロック界にそれなりのインパクトを残したであろうユニット、COMPLEX。
吉川晃司と元BOØWYのギタリスト・布袋寅泰が組み、結果としては3年間で2枚のアルバムを残して解散している。
で、最近テレビでたまたまデビュー曲の『BE MY BABY』のプロモーションビデオをフルで観る機会があったのだが、これは自分がかつて認識していたよりも、相当に見応えのある作品だということに気づいた。

あらためて、ぜひ観てみてほしい。
そして、「これを撮影するために、どういう苦労があったか」というのを想像してみてほしいのだ。

wikipediaでもこのPVについて「白地のバックに固定されたカメラの前で2人が演奏するだけという超シンプルなものであったが、迫力・存在感は日本音楽史上に残るクオリティになっている」と評されている。それは当然、この2人のパフォーマーとしてのもともとの高い能力ゆえなのだが、しかしそれ以上にこのPVはもっと評価されうるすごい作品ではないかと思うのだ。

というのも、この作品、二人のミュージシャンは「画面で切れることなく、激しく動きつつもしっかりフレーム内に留まり続ける」という難解なパフォーマンスをこなしていることに気づかされるわけだ。

白いバックがかなり画像処理されているとはいえ、おそらくこのときの現場の床には、いわゆる「バミり」の印みたいなものがたくさんつけられていたのではないだろうか。そうじゃなければ、こんなにきっちりとカメラのフレーム内で収まる動きができないような気がする。布袋寅泰がバックステップでギター弾いたりとか、一気にバッと前に乗り出してくる、その足の置き場所とか、上半身の動きとか持っているギターの写り込み具合のサイズの収まりとか、あらゆるモーションが絶妙なのである。そして吉川晃司の動きも同様に、非常に豊富な動き方の引き出しが駆使されているのだが、どの動きもちゃんとカメラのフレーミングに適度な収まり具合をみせていて、すごい。
それに、確かにカメラの位置がその場所の「中心線」を定めているとしても、二人の(しかも大柄な)男が動き回っている状況では、どこかで中心線がズレそうになりやすいのではないか。そういうこともこの映像ではクリアされていて、最後まで芯はブレないような感じになっているのだ。

なのでいずれにせよ、このPVを撮るには「相当な回数の練習」が行われたのではないかと思う。

そういう意識でこのPVを繰り返し観ると、なんだかこの人たちの血と汗と涙的な努力を想像してしまうわけである。

ちなみにYouTubeでこの動画をみると、案の定というか、とある大学の映画制作サークルの学生さんが、このPVをマネてつくった動画が「関連動画」としてアップされていたりする。ぜひ観てみてほしい。

いいなぁ、こういう学生ノリ。そしてわりと細かい動作とかを(思い出したかのように)繰り出していたりして健闘している気もする。でもいずれにせよ、本家のPVを再現するのはやはり相当難しいということもこれで分かる。


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