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2011.07.04

ハリウッド映画ばりに凄まじい、クロアチアのサッカークラブ、ハイデュク・スプリト100周年公式映像が激しく熱くて美しい件

自分は今後も特定の宗教団体にコミットせずに生きていくが、しかしよく考えてみたら、そのかわりに私は「フットボールという宗教」に完璧にコミットしていると言える。それはしばしば論じられるテーマであるが、宗教が持っている要素をサッカーも持っている。特定の教祖というのは存在しないのかもしれないが、あのFCバルセロナも「クラブ以上の存在」というキャッチフレーズで、世界中の「ソシオ会員」という“信者”たちからの「お布施」を集めている。そしてはたして「クラブ以上の存在」って、いったい何なのだろうかとよく思う。
なのでフットボールはしばしば、宗教のそれと似ていて、危険なところもある。

で、危険な部分を含みつつうまく扱うと、それは宗教画と同じように「芸術」にもなる。

クロアチアに、ハイデュク・スプリトというサッカークラブがある。
我々にはほとんど縁遠いマニアックなチームであるが、ひょっとしたら日本代表の伊野波が移籍するかもしれないと最近ニュースになっているクラブだ。
で、このハイデュク・スプリトは地元で圧倒的な支持を誇る名門クラブで、このたび創立100周年を迎えたらしい。
「サポティスタ」というサイトで知ったのだが、YouTubeにはその100周年を祝った様子をまとめた「クラブ公式動画」がアップされている。

5分ちょっとの映像なのだが、これが、とっても激しく美しくてすごい。

映画と同じような質感で撮影されているからか、見事なものである。
街中で100周年を祝う横断幕やらペイントやらが紹介され、そして夜の花火(爆竹、発煙筒)大会? 映像の半分ぐらいでようやくスタジアムでの映像がでてくる(笑)。そして地元のライヴハウスっぽい映像だったり、いろんな人が青と赤のマフラーを掲げて大騒ぎ・・・というノリ。

ちょっと映像を拝借。

Hajduk0

Hajduk01

Hajduk1

Hajduk2

Hajduk3

言ってしまえば単なるバカ騒ぎなんだけど、それを映像のチカラで「ポエム」にしてしまう、この力量と圧倒的な「愛」が、素直にステキだと思う。

もちろん、これほどの熱狂的な勢いが「単なる純粋なフットボール愛」に支えられているわけではないのだろうけど、いずれにせよサッカーは、このような愛とか野心とか忠誠心とか、それこそ宗教のように包み込んで、この地上のあらゆる街に存在しているのだ・・・と思うと、やっぱり私は、生きている限りいろんな「愛のかたち」に触れたいと思い、よりマニアックにサッカー文化を追いたくなってくるのである。

「だって、単なる、サッカーだろう?」と、しばしば思う。
しかしそれ以上の何かがあるから、ここまでの世界を作ってしまっている。
それが未だにうまく言い表せないのだが。

件の動画は以下に。

まるで何かの映画の予告編を観た気分。

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