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2011.09.05

おそらく一生忘れないであろうCM

最初に

「???」

と思わせておいて、

最後のシーンで

「そうきたかぁぁーー!!」となる、
これぞクリエイティヴ・ワークの真骨頂。

CMに魅了されるって、くやしいんだけど、な。

そんなわけで昨日から何度も繰り返し観ているのが、イギリスの自動車メーカー「Vauxhall」のCM。サッカーのイングランド代表のスポンサーになったらしく、代表チーム応援的な企業CMではあるのだけど、これがもうステキな展開で。

「We're not supporting a team.
We're supporting a nation.」

どうしても「ナショナリズム」とかそういうことについては、ややもすれば神経質になってしまう側面はあるものの、でもサッカーはサッカーなので、サッカーのときぐらいこういう気分を刺激されていいじゃないか、と全肯定してしまいます。こんなCM見せられた日にゃ。
謎に満ちた映像が続き、“聖地”ウェンブリースタジアムの入り口が見えるあたりのシーンで「ふうぁわわーー!」ってなった。

あの、日本のサッカー中継における有名なNHKアナウンサーの山本浩さんの名実況のひとつ、初のW杯出場をかけたジョホールバルでの延長開始直前に出た
「この日本代表は、私たちにとっては『彼ら』ではありません。これは、私たちそのものです。」
という、あの不滅の名句を映像化するとこういうことなんじゃないか。

そして、このCMのBGMは、元オアシスのノエル・ギャラガー兄のソロ・デビューアルバムからの曲だそうで。すべてが「・イ・イ」なのである。もちろんオアシスというバンドが続いていたら、と悔やむ部分もあるが、とにかくこのチョイスは鉄板だ。フットボールとロックンロールが比類なき2トップを組んでしまえる国として、これ以上に高揚感をもたらしてくれるコラボレーションをポピュラー文化として示し得る国が他にないからこそ私はえんえんと「イングランド最高」と言い続ける所以だ。ワールドカップ優勝?スペインがなんやねん、オランダもどうなんよ、ロックバンドなんているのか!? (あ、ちょっとドイツあたりは音楽的にも敬意を持ってしまうが)。

・・・と、ちょっと言い過ぎる感もあってだんだん気恥ずかしくもなるが。

とにかく、隅々まで良くできていて、何度も繰り返し観たくなるのは、細かいディテールにも食いついてしまいそうになるからだ。そう、私はこのCMのターゲット・マーケットとして完全な「カモ」であるが、素直にこれについては負けを認めよう。
(ちなみによく見たら、この会社はウェールズ代表もスコットランド代表も北アイルランド代表もスポンサードしている。もし各エリアごとのバージョン違いのCMを作っていたら、もっと尊敬する)

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