Books DANTARIONにはじめて行く
遅ればせながら、実に遅ればせながら、大阪・中崎町に実店舗をかまえたBooks DANTARIONにはじめてお邪魔する。関西におけるZineの書店といえばダンタリオン、ということでそれはもうお店が出来たこと自体がすごいことなのだが、このお店が入っているサクラビルという場所自体が、まさにZine冊子の雰囲気のようにユニークかつインディペンデントなお店の集合体みたいになっていて、味のある古びたビルの具合が良い。ご無沙汰していた店長の堺さん、私の顔みるなり「『Meets』読みましたよ」と言ってくださって恐縮。
お店のなかにはZineだけでなくギャラリーや作業場のようなスペースもあって、そして内装もすべてDIY精神でハンドメイドで作っていったそうだ。そう思うと中崎町の全体的なムードも、ポイント・ポイントで手作りのお店の集積みたいな感じがしていて、地続きでDIYムードが広がっていく感じが心地良いのかもしれない。そこにZineの発信基地ができたわけだ。「中崎町は一時期のブームが終わって客足は落ち着いている」とのことらしいが、立地条件も含めて、中崎町は今後も独自のムードをかもしだしながら、留まる側も訪れる側も楽しめるエリアになるんじゃないかと思ったりする。
さて、いくつかZineを買わせてもらったが、とくに魅了されたのは外国のZine、『AND THE SUN GOES DOWN』 by Queenie Rosita Law。
私は、このように外国人が写真だけでつくるZineが以前から好きで、「なんで外国人がつくる写真って、こんなにかっこいいんでしょうねぇ?」という話をしたりする。なぜ日本人の作品ではなく外国人なのか、写っている風景の問題なのだろうか、では日本人が海外で撮影した写真だけのZineはどうなんだ、といろいろ考えてしまう。
こういうのをみるにつけ、自分もいつか写真をメインにしたZine冊子も作ってみたいと思うのである。
ただ、未だに「これはZineに載せたい」と思えるような写真を撮ったことがあまりない。やはり「意識して撮り続ける」という作業をこなしていくことが必要なのだろう。
ただこのZine『AND THE SUN GOES DOWN』について言えば、紙質だったり、印刷の具合だったり、見せ方だったりがすべてのポイントにおいて自分のツボに入ってくるのである。自分はとくに印刷フェチだったり紙フェチだったりするつもりはないのだが、しかし身体感覚的に「このZineは手元に置いておきたい!」となることがある。そこには電子書籍にはない「中身だけじゃない、本の魅力」があるのだろう。
そしてダンタリオンさんでは『DIY TRIP』の取り扱いもしていただけることになりました! また後日納品をさせていただく予定。ありがたいです。
■■■■
Comments
昨日、恵文社にて『DIY TRIP』ゲット!今回も電車のおともにバッグに入れて。明日の通勤電車の中でのおたのしみです。
揺られる風景の中でのDIY TRIP。通勤電車でDIYな旅気分味わいます。
Posted by: くろねこ | 2011.11.13 23:08
くろねこ>うぉう!ありがとうございます!通勤のひとときに、どういう感覚で読まれていくのかとてもソワソワしますね。
Posted by: HOWE | 2011.11.14 21:54