バッキンガム宮殿で現地集合&ブレントフォードFC
3日目の朝食は、ユースホステルのすぐ裏にあったPRET A MANGERでサンドイッチを買ってみた。あちこちに支店があるのだが、利用するのは初めて。店で食べるよりテイクアウェイのほうが少し安い。
フルーツスティックとあわせて5ポンドぐらい。円高のおかげで安く感じる。そしてたしかにちゃんとした味で美味しい。
そしていよいよ友人たちと「現地集合」。
場所は、バッキンガム宮殿ちかくの一角、Canadian War Memorialというモニュメント。
ちょうど宮殿付近には大勢の観光客が集まりだし、どうやら衛兵交替の時間帯とバッティングしていた。なので、人ごみからちょっと離れたこの場所を会長が指定したのは正しかった。
そんななか、会長とtoyottiとS氏が集まってきて、久しぶりの再会を喜ぶ。一気に「京都の鴨川あたりの雰囲気」を感じさせてグッとくる。
そして会長が、約束通り小さいサッカーボールを調達してきたので、その場でボール回しを行う。
バッキンガム宮殿の衛兵交替のファンファーレをバックに、なぜかボール回しを行う日本人4人。
メモリアルの手前のプレートには、ちゃんとバラの造花が飾られているのであったが。
「このまま衛兵やら騎馬警官に『カズ・フェイント』とかでドリブルを仕掛けながら向かっていったらどうなるのか」
とかなんとか言い合う。
さすがに実行には移さなかったが。
衛兵交替が終わって観光客が解散しだした頃、ヴィクトリアの宿に向かい、荷物を下ろす。4人部屋のドミトリーで「合宿」のようなノリで4泊する。
昼食はイタリアンレストランで食べる。一人ではなかなかこういう店に入りにくいので助かる。
そうして午後はまたそれぞれ自由行動となったので、私はかねてからずっと気になっていた、ロンドンの小さいサッカークラブ「ブレントフォードFC」のスタジアムに向かった。
10年前にロンドンにいったときに、大小合わせてほとんどのサッカークラブ(11カ所ぐらい)を訪ねていたのだが、ブレントフォードだけは行けずじまいのままであったのだ。
地下鉄で西の郊外、South Ealing駅に降り、駅前の道路をひたすら南下していった。
特に何があるわけでもない、いたって平穏な街。
まるでその街に暮らしているかのように、さっさと目的地に向かって歩き続ける感じを意識するのが楽しい。内心はものすごく(面白いネタを探して)キョロキョロしているのだが。
スタジアムの外観。
リーグでの位置づけでいえば、「3部リーグの中位ぐらい」である。ただしイングランドの場合は、どんなに小さいマイナークラブでも、FAカップで勝ち進んで、くじ運がよければうっかり超有名クラブがこういうスタジアムにやってきて試合をすることになったりして、そしてそれが準々決勝あたりだと生中継で日本でも観ることができたりするもんだから、油断できないのである。
スタジアムのすぐ脇に、クラブショップがあった。
3部リーグとはいえ、こういうお店がちゃんと平日に営業しているのである(客は自分だけだったが)。
クラブのエンブレムのピンズ・バッジだけは確実に買うようにしている。
そしてすぐ近所のパブに入ったら(というかトイレを借りたいがために入ったのだが)、ブレントフォードFCの歴史をしっかりと刻みつけている雰囲気にグッとなる。どのディビジョンにいようが、地元のチームを地元の人が支え続けていく。
そういう歴史を、ほんの少し、旅行者として感じることで、特別な愛着を覚えるようになる。そういうやり方で私はサッカーを面白がっていく。
夜はまた再集合して、S氏が住んでいるハックニーのエリアの近くにある、ブロードウェイ・マーケット通りに位置するおすすめのパブで食事をする。
たしかに美味しかった。タイ人が経営しているのでタイカレーとかも美味。そしてこのエリア界隈は、確かに穴場的に良い雰囲気の店が集まった場所だった。
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