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2012.02.06

永遠の苦悩と、美しさ

U23代表シリア戦、なんだか勝てる気がしないままに本当に負けてしまって驚く。
Jリーガーたちは今はオフシーズンであるから、動きが悪くなるのはしょうがないとしても。
若いうちから、悪条件のグラウンドのせいにしてはもったいない。
しかし、やはりオリンピック予選にしろW杯予選にしろ、これぐらいのギリギリさ加減がちょうどいいかもしれない。
たとえばこのまま2位で終わってプレーオフに回ったら、最終的にはイングランドで開かれるアフリカ勢(セネガルらしい)との最終プレーオフまでもつれるとのこと。逆にいえば、それぐらいの状況まで何試合もやっておいたほうがチームは確実に強くなっていくはず・・・

そんなこんなで、その後深夜にはチェルシー×マンチェスターユナイテッドの年に2度あるガチで最重要な試合もあったわけでして。そしてチェルスキーが信じがたいまでの見事なゴールにより3-0でリードしたのもつかの間、最後は3点きっちり返されて3-3ドロー(うちPK2点)という、とんでもない日。「睡眠時間返せ!このやろー」という気分には、ならない。それぐらい楽しませてもらった。期待を裏切らないチェルスキーのここ一番のヘタれっぷりに・・・(それにキャプテン・テリーもランパードもアシュリー・コールもみんな不在だったこの試合でマンチェスターユナイテッドに3-0なんてスコアで勝ってしまったら、逆にそれってサポーターもチーム関係者もみんな困惑してしまうのじゃないか? と、試合を観ながら心配してしまっていた・・・なので、実は心のどこかで、この結果に収まったことでなんだか不思議な安心感があったりした)

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そして気がつけばF1グランプリも新シーズンをにらんで「新車発表」の時期らしいのだが、知らないあいだに今年もちょこちょことルールが改正されていて、いま話題になっているのは「新規定におけるマシンの不細工さ」とのこと。

「フェラーリも段差ノーズ採用」

「マシンの外見よりも速さが重要」とフェラーリ会長

レッドブル「フェラーリほど不細工なクルマじゃない」

「F1不細工ノーズはチームの責任」とFIA(国際自動車連盟)

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たしかに、とんでもないことになっている。
ますますレゴブロックみたいになってきている、最近。

フェラーリの会長さん、「見た目より速さが大事」って、それをフェラーリが言ってしまったら、もうF1も本当に終わりだぞーっていう気分だ。「フェラーリは速さよりも見た目と気品が重要」という伝統を分かっていないのか(笑)。だって高級乗用車のメーカーとしてのフェラーリが売れるためにはF1でのブランドイメージが超重要なわけで、フェラーリというのは単に高級車を作るメーカーではなくて「レースの活動資金を稼ぐために高級車を作って売る」という、ある種倒錯した(笑)、順序がまるで逆転した手作りインディーズ精神によるモータースポーツ狂いの最高峰みたいなスピリットをひたすら追求してきたチームのはずだろう、と。なので、どんなに華麗で美しくても、競争のうえでは決してベストではないマシンという、「永遠の苦悩」をテーマとして抱えながらも美しく走り続ける集団であってほしいのである。

そして何よりF1のニュースのメインテーマが「マシンの不細工さ」って、もはやこの業界もどうかしちゃっているゾーンに入ってきている気がする。なんでもかんでも「昔はよかった」なんて思わないのだが、少なくともこのスポーツって、他のどんなスポーツでも成しえない領域での「美しさ」があった気がするのだが、どうなんだろう。


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Comments

この話題があがって以来、
1番美しかった頃のF1マシンって、どれだっけかな?と
考えています。

ここ十数年、ずっとこの「ださい話題」で
来ている気がする・・・

Posted by: 未来彦 | 2012.02.08 12:20

ミッキー>やはりセナの事故があって、安全性重視になってしまってからが分水嶺でした。
個人的には80年代後半のターボエンジン全盛期の頃のマシンが、「危険な香り」をただよわせたフォルムで美しかったと思っています。

Posted by: HOWE | 2012.02.08 23:45

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