ステージパフォーマーとしてのジャイアンについて、評価できる点とは
『ドラえもん』における、「避けられない宿命」としてのジャイアン・リサイタル。
でも、そんなジャイアンにも評価すべき点があると思った。
それは、彼は決して「コール&レスポンス」などを聴衆に求めなかったことである。
つまりステージの歌い手がマイクを客席に向けて、自分から発したかけ声をオーディエンスに繰り返させたり、あるいは曲の途中でサビをオーディエンスに歌わせたりするようなアクションだ。
私は自分がオーディエンスでいるとき、あのコール&レスポンスが苦手なのである。スポーツ観戦のときとは異なり、音楽ライヴの会場で、客席にいる我々が、人の指示をうけて大声を一緒になって発するという作業がイヤなのである。
私の記憶の限り、ジャイアンが自分のリサイタルでそのようなことをしたことはないはずだ。客席からのかけ声がなくても十分盛り上げていけるという自信に満ちているのであろう。たしかにオーディエンスは悪夢を味わっているのであろうが、それでもジャイアンからコール&レスポンスを要求されないだけでもマシだと思っておいたほうがいい。
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