「われわれが驚いたのは、異なった大陸にあり、それぞれ異なった歴史や地理的条件を持つそれぞれの都市の地下鉄が、皆同じ構造になっていることだ」
WIREDより「世界の地下鉄網は『同じ形』:ネットワーク分析で判明」の記事(こちら)。
「世界各都市の地下鉄網の形を分析したところ、それぞれ異なった歴史や地理的条件を持つにもかかわらず『同じ構造』になっていることがわかった。粘菌の成長パターンが実際の都市構造に似ているという研究結果とともに注目されている」
調べたら、過去にもときおりこういう話をブログでとりあげている。『この世の密やかな法則を』(こちら)。
今回のこの地下鉄にかんする記事も、まさにこの『複雑な世界、単純な法則』の本を想起させる。
生物レベルの話から社会組織など、この世のいたるところで発生する「つながり」が、実は驚くほど似たような構造を秘めているという予見。細かいことは分からなくても、すごくステキな仮説に思えてくる。「法則性のあるネットワーク構造」って、たとえばまさにサッカーというスポーツの本質もそこにあるような気がしたりするし。
この記事でも最後に「粘菌の成長過程」についても少し触れられているが、つい先日グーグルのトップページは「南方熊楠生誕記念」バージョンだったわけで、南方熊楠が粘菌のことをひたすら調べていたことは、今後もますます注目されるべきことなのかもしれない。きっと彼の目にはインターネットみたいなものの姿が見えていたのかもしれない、なんて思ったり。
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