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2012.09.29

ミシマ社のイベント「寺子屋ミシマ社・表紙その他編」にいってみた

かねてから噂にきいていた不思議な出版社、ミシマ社。東京の自由が丘と、なぜか京都府城陽市にオフィスと実店舗(でも普通の一軒家なんだが)をかまえる異色の存在。つい先日、卒業生のKくんがたまたま用事でいくというので、それにあわせて初めてミシマ社にお邪魔させてもらい、運良く三島さんともお話をさせていただいた。その折にもらったチラシのイベントが面白そうだったので、時間をあわせて行ってみた。

そのイベントはずばり、「編集会議を公開で行う」というもの。
今回は元『Meets』の編集長でもあった「140B」の編集者、江弘毅さんの近刊著について、本のタイトルや表紙の雰囲気や本文の小見出しの一部分などについての「会議」をお客さんとともにあーだこーだ言い合うというもの。三島さんの趣旨説明でもあったとおり、たしかに出来上がる前の本づくりについて、こういった「あーだーこーだ」というのが実はものすごく面白くて美味しい部分であるわけで、映画だと「メイキング」というのがすでにジャンルとして存在しているが、書籍づくりにもこうした「メイキング」を共有できる仕掛けがどんどんあっていいと思う。

本の内容は、さすがミーツの編集長だけあって、大阪(を中心とした関西圏の)美味しいお店についてだったり、オトナの飲み食い遊びにまつわる作法だったりプロセスだったりを語りまくるエッセイ集だ。たぶん普通に書店にあっても自分は手に取らないタイプの本かもしれないのだが、こうして著者を目の当たりにして話を聞いていると、少しずつ書籍と著者と出版社にたいする親しみが増してきたりするのも面白い感覚だ。

そして印象的だったのは、江さんの豪快な語りっぷりによって、話の内容が多種多様にガンガン広がっていったり、そうかと思えば本作りの細かい部分についての繊細かつ注意深い着眼点だったりも伺えたりで、この「絶妙な緩急」に、情報誌を長く作り続けてきた人のもつ幅広いプレースタイルみたいなものを感じさせた。
で、江さんのように「余裕をもって、好奇心のアンテナをひろげておく」ことができると、そこから「他者からみて、これはどうなのか」という推察の感度があがっていくのであり、そうして常に読み手のニーズを外さないように売れる雑誌を作り続けることができたのだろうと思った。


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Comments

ミシマ社、行ったんや!
わたしも城陽移転から気になる存在・・・

江さん、めちゃおもしろい人でしょ?
commoncafeで山納さんとやっている哲学サロンはあの豪快なしゃべりで、難しい哲学をグッと近くに引き寄せてくれるんです。

あー、また行きたい!!

Posted by: りえぞ~ | 2012.10.02 00:03

りえぞ~>このあいだはどうもー! そうか、江さんはそこにも登場していたんですね。勢いのある語りについつい聴き入ってしまいますねぇ。

Posted by: N.Tateishi | 2012.10.02 22:34

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