先週末のこと、いろいろ
ユリコフ・カワヒロさんの個展「eavesdrop ~聞き耳を立てたら~」のオープニングパーティーにお邪魔する。この日だったら夜遅く行っても作品が楽しめるとのことだったので行ってみた。大阪・土佐堀にできたばかりのギャラリーondoにて。金曜日の夜だったので通りがかった関西電力前ではこの日も寒さに負けず反原発デモをやっていた。
ユリコフさんの展示用の作品は、単にイラストを紙に描くのではなくて、同じ内容のものを別の色の紙にコピーして、パーツを切り取ってそれを下絵の上に巧妙に貼っていた。紙一枚分の立体感と、どこまでもフラットな色調が印象的。そしてこの展示では、以前からユリコフさんが実践していたという、「耳に入ってくる他人の会話のなかで『これは』と思う発言の断片をメモる」ことから集められた珠玉のセリフたちが、イラストの内容とは無関係に配置されていた。でも眺めているうちになんとなく、これらの会話とイラストとが絶妙にリンクしそうな雰囲気も想像されたりして、このセリフたちがいちいち味があって秀逸だった。よくもまぁこんな他人の会話を聞き得たものだと思える。こういうアンテナの張り方は見習いたい。考えてみたら街中をひとりで移動するときにiPodばかり聴いていたら、他人の発する面白いコトバはキャッチできないわけだよなぁ、と。
久しぶりにお会いしたユリコフさんには、F1のZine制作企画がなかなか進まないことに関する意見交換(笑)と、いつか自分の好きなサッカー選手をモチーフにオリジナルの絵画作品をオーダーさせてくださいとお願いした。
翌日は仕事で名古屋に少し滞在。
このチャンスに、以前からすごく行ってみたかったお店に行く。
なぜか世界初、よりによって日本で、しかも名古屋の栄に、イタリアの名門サッカークラブACミランがプロデュースするイタリアンレストランがあるのだった。
でもだからといって「サッカー馬鹿のための店!」ではなく、驚くほど中身はフツーの無難なイタメシ屋なので、どなたでも利用しやすい店だった。
ちょっとだけ店の内装にユニフォームとか写真とかが掲げられている程度。スタッフの人の一部がACミランのユニフォームを着ていたり。
たとえば自分がもしこの店のオーナーだったら、「ペペロンチーノ・インザーギ風」とかいうパスタだったり「シェフチェンコの気まぐれサラダ」とかいう名前のメニューを出したくなるわけだけど、そういうことも一切なく、きわめて普通の健全なイタリアンレストランなので、誰にでもお勧めできるお店であった。
たまたま入ったときには結婚式の2次会みたいなパーティーが横で行われていた。参加者の一部だけミランのユニフォームを着ていたので、ひょっとしたらサッカー好きの方たちだったのかもしれない。
ミランのこのマスコットキャラクターが極寒の屋外で(うなだれるように)座っていて、この後ろ姿が食事中もツボだった。
出張から京都に戻った足で、100000tアローントコさんで開催された第一回「zinester afternoon 京都」へ。お久しぶりの野中モモさんに、『DIY TRIP』第二刷の完成を報告させていただく(このときのために、カバンのなかに『DIY TRIP』を数冊入れたまま出張をしていたのであった・・・)。そのあともいろいろな方にご紹介いただき、Zineをキーワードとした不思議な雰囲気のなかでトークを楽しませていただく。あぁ、自分も新しい作品をはやく作らないとなぁという気分が高まるのは言うまでもない。
あと100000tさんは以前のお店についぞ行けずじまいだったので、今回移転されたお店にはじめて行けたのもよかった。今度ゆっくり古本とCDを観に行こうと思う。以前このビルの1Fに、巨大オムライスで有名だったグリル・アローンがあって、その上のフロアに店舗を構えられたので、店の名前に「アローントコ」が加わったと店長さんが教えてくれた。すごい話である。
翌日は同僚タスク氏の新居や隣接するmizuix氏の新居にみんなで押しかけて、先日のライヴイベント「BUNKYO LOVE NIGHT」のスピンオフ企画で生まれた「BUNKYO GAME NIGHT」と銘打った、要は小学生ノリのゲーム大会。ナイトと名付けていたが集合は朝11時。ただもう、ひたすらにタスク家のみなさんには迷惑をかけてしまったと思う。何せ、これほどまでにみんなヒマ人だったのか、っていうぐらいの高出席率!!(笑)
で、この日のために、あらためて買ってきたボードゲーム「スコットランド・ヤード」が、私の想像を越えるほどにみんなが食いついて真剣にプレイを続けてくれたので本当にうれしかった。
いろんなサイトでこのゲームの魅力を語りまくって解説してくれている。(こちら)など。
よく考えてみたら私がこのゲームにはじめて出会ったのが小学校5年か6年のとき、ワタナベ君の家で遊んでいたときだったわけだが、ロンドンの地図がそのままゲーム盤になっているというこの「スコットランド・ヤード」の存在が、その後の私の「ロンドン好き」の遠因になっていたんじゃないかとすら思えるほどだ。
一回だけMr.X役になって逃げまくったのだが、無事に24時間逃げ切って勝った!
・・・・とうれしがっていたわけだが、
今回もプレステではジロ氏に「ウイニングイレブン」で勝てず!(笑) もうこれだけは本気で悔しいのです(笑)。
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Comments
ミランの店って世界初なんだ(笑)
いつもふつうのイタリアンなら行ってみようと思うのに、ミラン色のせいで素通りしてました。
名古屋には他にもおそらく世界初のメイドビアガーデンや漫画を描ける漫画喫茶がありますよ。
Posted by: スザケン | 2013.02.13 00:08
スザケン>言われてみたらそういうの確かにない!アイデア勝負やね。漫画描ける漫画喫茶って、もはや何が何だか!!(笑)
Posted by: N.Tateishi | 2013.02.13 23:19