スタバ「ホットコーヒー」の逆襲
ロンドン・ヒースロー空港ちかくのチープなibisホテルよりお送りします。
さっき到着したばかり。
75歳の父親を連れての3度目の渡英。
ついにカティーサークが復元されたので(フリペ『ハウ』19号参照)、それを見せるがための旅。
そんな父だが、この日の朝、関空で出国手続きを終えたあと、朝食を食べずに空港にきたので「何か食べたい」となり、しかし朝食が取れそうなめぼしい店がスターバックスしかなく。
どうやらスタバは1度ぐらいしか利用したことがないらしい父は、レジでメニュー表を見ることなくいきなり「ホットコーヒー!」と自信満々にオーダー。もうちょっとメニューをみて、それらしく頼んで欲しいものだ。これではスタバも単なる町の喫茶店だ(おっさんが朝からタバコ吸いまくりで入れるたぐいの)。や、たしかにちょっとスタバで「ホットコーヒー」という単語は新鮮な気分すらする。
まぁ、こういうちょっとした気恥ずかしさは「親連れ旅行」においてはひたすら耐えねばならない試練のひとつである。
で、空港のスタバはテーブルや椅子がすくなく、やむなくちょっと離れたところのソファエリアまでコーヒーやサンドイッチを持って行って、そこで食べることに。
すると、ふかふかのソファ(四角くなっていて他の人と共有する形)に、
父はソファの上に直接コーヒーを置いたかと思えば、
そのままドスンと腰をかける
↓
コーヒーが倒れる
↓
フタから黒い液体が流出
↓
すみやかに拭きまくる(ソファがビニールコーティングされていたので、それは助かった)
↓
気づけばコーヒーが父のズボンにもついていた。
ということになり、まぁ、流出の瞬間、まず何より優先すべきは周辺の人に迷惑をかけないことであり、そこに対処したあとは、もはやこういう出来事も「親連れ旅行」の醍醐味であると思い、特に声を荒げることなく処理。そしてこの事態を見かねたスタバの店員さんが、布巾を持って駆けつけてくれてありがたかった。忙しいときに本当に申しわけない。
そしてこういうときに限って父親は白いズボンなんてはいていた。飛行機に乗る前からコーヒーまみれになるとは、もはや「さすが」とすら思えてきた。思えば私も初めて飛行機に乗ってロンドンへいったとき、機内でジュースをズボンにこぼしたことがある。血は争えないのであった。
きっとスタバのレジでぶっきらぼうに「ホットコーヒー!」なんていう名称で呼んでしまったがゆえに、コーヒーの神様から逆襲をされてしまったかのようにも感じる。
そういう旅のはじまり。
Comments
「ホットコーヒー!」と自ら店員へ伝えてくれるだけでもありがたいですよ。
うちの母は私と一緒だと老眼を言い訳にオーダーはすべて丸投げです。
Posted by: miwakichi | 2013.09.23 19:13
miwakichi>上には上がいるということね!(笑)うっかり見当違いのオーダーわざと頼んでみたり(笑)
Posted by: N.Tateishi | 2013.09.26 20:51