KISSの来日公演を観に行った
キッスの来日公演、大阪城ホール。
職場の人が急に行けなくなったので、代わって私が行かせていただくことになった。
実はキッスはほとんど聴いたことがなく、そして突然のことだったので予習もせず、すいませんすいませんという感じで会場に向かう。
一緒に行っていただいたのは、クイーンから始まる音楽遍歴を経て、今もなお果敢にあらゆるライヴに参戦する、永遠のロック少女的生き様がまぶしいN嶋課長。キッスのライヴをみるのは10年ぶりぐらいとのこと。
いきなり衝撃的だったのは、例のメイクを施したファンが、すでに大阪環状線の駅を降りたら、あちこちで見受けられることだった。このメイクで電車に乗る勇気に敬服。
考えてみたら、多くのロックバンドがいるなか、キッスや聖飢魔Ⅱはファンの熱心さをはかる尺度として、このようなメイクをして街を歩くことがハードルとして想定されているぶん、大変なのであった。
そしてさらに衝撃的だったのは、大阪城ホールの入り口でチケットをもぎる係員の女性スタッフが、全員このメイクをしていたことだった。
友人のMeineさんが先日Twitterでウド―音楽事務所のサイトの画像をリツイートしていたのだが、まさにこれ。
いやはや。チケットをもぎる時点で、ここまでお客さんのテンションをあげてくるライヴってそうそうない。
そうして我々はアリーナ席、ちょうどPAシステムの斜め後ろぐらいの場所だった。
ちょっと驚いたのは、「デジカメは不可だが、携帯やスマホで写真を撮影してもよい」ことがアナウンスされたことだった。そして「どんどんTwitterなどで写真を広めてください」と、ちょっと前の時代なら禁止されていた行為が推奨されていたのである。もはやここまでスマホの写真や動画が普及すると、取り締まるのではなく逆の方向にいくのか。こういうメジャーなアーティストのライヴに来たのは久しぶりだったので、いつの間にかそんなふうに時代が変わっていたとは・・・となっていた。
そうして、ライヴが始まる。
思ったことを以下、箇条書きで。ネタバレぎみなんで注意。
・ポール・スタンレーがMCで「上を向いて歩こう」を日本語で熱唱。
・ほぼ1曲終わるごとにポールのMCが入る→やはりジーン・シモンズには休憩が必要か。
・火を吹き、空中を飛び、血を吐く、すべてやりきったジーン・シモンズ。伝統芸能を堪能させていただく。
・ポール・スタンレーがお立ち台で突然ツェッペリンの「天国への階段」のイントロをわざとらしく弾きかけてやめる→場内笑い。
・そういうことも含めて、見かけによらずサービス精神に富んだオジさんたちの姿に感銘を受ける。
・若い客もわりといたにも関わらず、最前列付近はファンクラブ系のガチなファンが多かったためか、大型ビジョンで映し出されるオーディエンスの姿は、揃いも揃って拳をふりあげるおじさんの姿が多くて微笑ましかった。
・アンコールの際、人生で経験したことのない大量の紙吹雪がアリーナ席を舞う。紅白歌合戦の北島三郎状態。
・終演後、雪のように積もる紙吹雪。帰りの環状線で隣の京橋駅に降りたあとでも、階段に紙吹雪の残骸が落ちていた(笑)。
いま思うと、紙吹雪をごっそり持ち帰ってもよかったかな、と。なぜなら、単なる普通紙ではなく、和紙のような薄い素材だったので、あれはあれでどこかのタイミングで吹雪かせてみたくなった(笑)。
いいもん、観させてもらいました・・・という気分。N嶋さん・クニさんにはひたすら感謝。ロックに生きたいと改めて思いつつ。
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