萬福寺の法要「普度勝会」を観に行ってみた
黄檗宗大本山萬福寺は、中国の盆行事「普度勝会」という法要を3日間かけて行うらしい。
現在ここで修行中の我らがドラマー、ソージロー師が語るには、なにやら賑やかでファンキーな催しらしく、以前から訪れてみたい場所だったので、2日目の法要にいってきた。
黄檗駅でじゅりー、たじまりとも合流し、はじめて訪れた萬福寺は、回廊に静かにゆらめく灯りの光景がとても幻想的だった。午後7時から始まったお経の声が本堂から聞こえてきて、近づくにつれて、最初の静けささとはまた異なる賑やかさと色彩がひろがっていた。
お堂の前には、実に色とりどりの紙でできた家やらお供えやらが並べられていた。あの世で豪勢な暮らしができるようにと願って作るらしい。
そしてこういうものまで作られていて、
なぜ!? なぜこの顔? そして手錠をもっている。
あと、妙にグッとくるテイストの刺繍など。
とか、いろいろと忘れがたいクオリティであった。
最終日はこれらの紙の創作物(かなりの費用をかけて作るらしいが)をすべて燃やすイベントがあるみたいで。
お堂のなかの様子をみると、ソージローやたくさんのお坊さんがお経を唱和していた。
なんだかわりとフリーダムな雰囲気というか、ゆるいノリも感じられて、ソージローはお経を唱えつつも「座って観ておいたら」とか手で合図してくれたりしていたり、時折お坊さん同士でアイコンタクトして笑みを浮かべていたりしていた。ついこちらも「ツッコミどころを探す」モードで、いかに楽しくこの儀式を見守るかというスタンスになっていって、じわじわと楽しくなっていった。
で、クライマックス(?)は、手作りのまんじゅうをお坊さんが客席に向かって投げまくることだった。
このときは後ろに座っていた地元のおばさんたちもすかさず前に出てきて、座ったままの我々の前に現れてまんじゅうをゲットすべく必死にキャッチを試みる。まるでバスケットボールのように我々へのパスをブロックするかのように奮闘していた。それでもソージローが何度も我々に向かってまんじゅうを投げてくれたので、無事にいくつものまんじゅうをいただくことができた。
私は二つのまんじゅうを手に取り(3つキャッチしたうちの一つはその場ですぐ食べたり 笑)、再びお経を唱えるソージローにむかって、目が合った瞬間を狙って2つのまんじゅうをサッとメガネにあてて笑わせようと試みたりした。すまん。
身近なところに、こういう行事があるんだなぁーと、あらためて新鮮な気分になりましたよ。
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