自作シルクスクリーン印刷の作業において、「今さら気付いた」2つの改善点
シルクスクリーン印刷を自前でやるようになって4年ほどたち、ようやく気付いたことが2つあったので、ここに報告する。
(1)木枠にスクリーンを張ったうえで、OHPシートを貼り付けて露光をしてきたが、場合によっては先に木枠に張らず、無地の平らな面にスクリーンを置いて露光しても問題はない。
私の場合、余ったスクリーンのシートを使って、小さいスクリーン印刷を露光して小さい木枠に張る場合などに有効な改善点である。
試しに作ってみたのがこれである。
なんというか、感覚的に、「シルクスクリーンの表面に貼ったOHPシートの図版の印刷部分以外を、光が通り抜けていくイメージ」があったので、光を通すためにも、先に木枠に張る(地面からの空間を確保する)ほうがいいものという「思い込み」があった。別に「宙に浮かす」ことをしなくても、無地の紙みたいなところに「地べた」にスクリーンを置いて光を当てても問題はないのである。
つぎに、
(2)シルクスクリーンの露光作業において、夜間で部屋を暗くして作業をすると決めておけば、そもそも「穴をあけた段ボール箱」を使う必要はない。
今回はじめて段ボールの中にシートを入れず、夜間において電気を消した部屋の机の上にシートを置いて、蛍光灯を手で持って照らしながら5分間の露光を行った。まんべんなく光が照らされるように少しずつ動かしながら露光作業をしたわけで、この方法だとかなり近距離でシートに光を当てることもできるので、より確実にキレイな露光ができた手応えがある。
露光している最中の写真がこれ。
そもそも暗い部屋のなかで作業をするのであれば、部屋そのものが大きな段ボール箱みたいなものだと考えられる。ムダに段ボールを使うことで、かえって余計な影などがジャマをして、スクリーンの露光を不安定な状況に追い込んでいたとすら思われる。「なぜこのことに今まで気付かなかったのか」と反省しきりである。
つまり、「シルクスクリーンの露光作業は、私が考えていたよりも実はもっと簡単でしたよ」ということだ。あの1枚700円ちかくする「Tシャツくん」のシートをムダにしまくってきた歴史を踏まえて、あの露光作業を「最大の難関」と言い続けてきたわけだが、私が浅はかだったのだ。同じようなやり方を信じてやってきたフォロワーの方々にも謝りたい(笑)。
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