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December 2013

2013.12.31

2013→2014

 早いもので2013年も終わりを迎えつつあり、年末特有の慌ただしさがやってきている。今年も無事に過ごせてなによりで、いろいろなものに感謝。

 いま「ポメラ」を使って電車のなかでこのテキストを書いていて、たまにこうして屋外で文章を書くことも大切なことだと実感している。生活の時間の連続の中でこそ僕らはものを考えて、書き続けられるようになっておきたい。
 かつて私はワープロ専用機と向き合う時間を多く取っていて、その流れでフリーペーパーづくりが始まっていった。先日浜松のAmaZingでそういう話をしたあと、自分のなかでぼんやりと「屋外で最近文章を書いていないな」と思い至っていて、こうしていまポメラを久しぶりに取り出して電車のなかで打っている。

 このポメラに文章を打ち込む作業は、ワープロ専用機の頃の感触に近いものがある。文字を打つこと以外にやれることがなく、モノクロの画面を見つめつつ、それでもその画面の向こう側に「何らかの色彩」を見ているかのように、何かに向かって言葉を追いかけていく感じだ。

 「行間を読む」っていう言葉はうまいこと言い当てている感じがあって、たしかにこのモノクロの行間には、その隙間に向かってこちらから働きかけると感応するような領域の存在が感じられる、といったら大げさなのか。そして最近の自分はモノクロ写真にたいして興味がわいていることと無縁ではなさそうだ。色彩のないところの先に色彩をイメージすることへの希求。

 先日、国立近代美術館の「皇室の名品」にいく機会があって、皇室には興味がないけれども皇室が持っているお宝には多少興味をひかれたので行ったわけである。とくにいくつかの明治期の陶器にいたく心をひきつけられたのだが、そこでも「色彩と、それを可能にする精密な仕事」に関する興味が喚起された。この色を出すためにどういう苦心の積み重ねがあったのか、そして作品として出来上がるトータルな存在感に圧倒された。

 そして特別展とは別の展示で、白黒写真の展示があって、そちらのほうがさらに印象的だった。とくにアンセル・アダムズの写真のプリントに魅了されて、もともとこの人の作品は有名すぎるぐらいに有名で、本来なら「ベタな」感じすら思っていたのだが、あらためて向き合うと、写真技術として「映像的に真っ暗な陰の中に、さらに存在する自然の様子」までをも的確に光の連鎖としてフィルムに焼き付けていることがうかがえる作品があって、それはおそらく写真集などで本に印刷するときにはおそらく再現できない淡い形象なのではないかと思われるほどだった。素直に「すまん、アンセル!」と謝りたくなった。写真だからといってすべて複製品としての印刷物のなかで再現されているとは限らないのだ、とちょっと反省した。写真家がプリントした現物には、よく見ると彼らがたどり着いた「色彩の影」が記録されていて、それこそを鑑賞することが「ライヴで写真と向き合うこと」の真骨頂なのだと学ばされた。

 「行間を読む」ことから、いつのまにかモノクロと色彩の話になっていった。屋外で文章を書くとこんなふうに思考が散逸していってしまう。
 得てして毎日は灰色のようにも感じてしまうけれども、何もない色のなかにこそ無限の色彩が可能性のなかにあってほしい、と願いつつ今年のブログを締めくくってみる。
ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくおねがいいたします。

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2013.12.27

Atom Heart Mother Stamp !! ピンク・フロイド『原子心母』の牛をハンコで彫ってもらった

このブログで何度も書いてきたが、音楽と名が付くもので、現時点の人生で私が最も好きな作品は、ピンク・フロイド『原子心母』である。ジャケット・デザインに起用されている牛の名前は「ルルベル3世」というのだが、この名前でGメールのアドレスを保有していることを、世界中のピンク・フロイド・ファンにたいして自慢したいほどだ。

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で、
ハンコやアクセサリーを創っているアーティストのmimirazumuikaさんに、この『原子心母』の牛の絵をモチーフに、ハンコを彫っていただけないかとお願いしてみたら、二つ返事で引き受けてくださった。

以前、mimirazumuikaさんが作ったいろんな小さいハンコのシリーズのなかで牛の絵のハンコを買って以来、いつかこの『原子心母』の牛を彫ってもらいたいなぁと思っていたのである。

そうして、それが現実のものとなった。

これである。


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すげーーーーーーーーーー!!!!!!!(笑)
この細部にわたるパーフェクトな仕上がり!!!!!

ルルベル3世、増殖させまくり。

地平線のラインとか、遠くに生えている2本の木とか、ここを描いて欲しいと思ったところがズバリ彫り込まれていて、圧巻はなんといっても牛の模様。顔の表情が不明瞭なあたりも、この牛の謎めいた雰囲気をかもしだしている。まさに完コピ。

これはもう、ひとつの夢が叶ったようなもので。


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2013.12.24

名古屋と浜松の旅のこと@AmaZING

12月21日、ついにZINGの主宰するAmaZINGにお邪魔する日がやってきた。

そして浜松にいく直前、どうしても名古屋に立ち寄りたかった。

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名古屋市美術館での会期が終わりかけだった「ハイレッド・センター:直接行動の軌跡展」。これは絶対に行かねばならないと思っていて、このタイミングで見られてよかった。どうしてこの展覧会が関西の美術館でどこも行われないのか、残念でならない。橋下改革下の大阪なんかでこそ、このアートによる攻撃的ユーモア&パンク精神に学ぶことは多いはずなのに。

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私がいちばん好きなのはこの「首都圏清掃整理促進運動」だ。東京五輪前の銀座で勝手に「清掃中」の看板をたて、不必要なまでに道路を清掃する白衣の集団・・・まさに歴史は繰り返されていて、いま再び東京オリンピックが決定してしまった時代状況を思うと、このゲリラ・パフォーマンスが示唆するメッセージが急激にリアルなものになっている。なにより私の個人的興味においてこれは文字通り「グラフィティの裏返し」のように見える。つまり「公共空間を舞台にした、意味のない暴力的な清掃作業」である。

美術館をあとにして、そのあと本山駅にむかい、シマウマ書房さんへ。
「ぱんとたまねぎ」ハヤシさんの『パン語辞典』(誠文堂新光社)出版を記念した原画展があり、この日たまたまハヤシさんが「パンはんこ」ワークショップを行うべくお店にいたのであった。実に久しぶりにお会いでき、しかも以前トークイベントをご一緒させていただいたシマウマ書房さんでの再会は感慨深いものがあった。

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用意されたハンコ。これを使うと、誰しもが「ぱんとたまねぎ」テイストのイラストが描ける。

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自分の作品。

『パン語辞典』は、リアルにパンをめぐる用語辞典でもあるが、なかには「パンナム航空」とか「パンってついているだけやん!」と思える項目まで律儀にイラスト付きで書きまくっている。かなりのイラストを描いたようで、労作である。

ハヤシさんは常々、「いつかパンについての辞書を作りたいんです」という、一見よくわからない夢を語っていたが、それから数年後、そこには本当に『パン語辞典』なる書籍が平積みになっているわけである。そんなわけだから、「夢を語り続けると、本当にかなうこと」を現実化させたハヤシさんを讃えようと訪れたのだが、当の本人からは「そんなこと言ってましたっけ?」と言われてちょっとガクッとなる(笑)。「夢のパン列車」のときもそうかもしれないが、ハヤシさんはマイペースに活動を続けるなかで、ひょんなことから自分の思い描いていた世界を、パンの発酵のように? 気づけばじんわりと「人生になじませて」叶えてきている気がする。必ずしも鼻息荒く突き進むだけが人生じゃない、っていうことを教えられている。

そしてシマウマ書房の鈴木さんからは、今年実施された『岐阜マン』の原画展の話など、興味深い話を聞かせていただく。また、私のロンドン好き欲望を刺激するような、ちょっとレトロなロンドン地図をみせてくれて、思わず衝動買い。たまにしかお会いしないのに、絶妙な「古書コンシェルジュ」ぶりを鈴木さんは発揮されていた。

こうしてわずかな滞在時間だったが、名古屋をあとにして、はじめての浜松へ。

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ずっとネットでZINGの活動を拝見していたが、やはり現場に来るとなると、新しい緊張感みたいなものがやってきていたのだろう。いま振り返ると、私はこの日にZINGの入り口および中の写真をほとんど撮影していないのであった。「写真を撮り忘れるほどの状況だった」、ということだ。

入るなり、ZINGの吉田さんがそこにいたので自己紹介をする。自分がネットの写真だけで見ていた感覚以上にZINGの作業部屋は広く、いろいろなものがあって・・・こうやってブログを書きながら「いろいろなものがあって」なんていう文章表現しか思いつかない自分にちょっと辟易してしまいそうなぐらいに、とにかく「いろいろなものがあって」、そしてその空間にたいして「すげぇー!」としか言っていなかった記憶がある。

そしてまた吉田さんご自身のキャラクターや活動もとても興味深く、そのあとやってきた友野さんにも初めて対面し(実はもともと友野さんのお姉さんとは知り合いだったのだが、それを知らずにZINGを通してタテイシに連絡があったという面白い奇縁)、そんなZINGのお二人に加えてサポートスタッフで来ていた学生のYさんが、以前書いたという「DIY女子」についてのレポートを持ってきていて、それを読ませてもらったら、自分がかねてから課題としていた「DIYの歴史的背景」についてガッツリ調査していたりして「そこにいる人も、場所も、みんな『すげぇー!』となってしまうしかない状態」になり、それに加えてこの夢のような「いろいろなものがある部屋」の持つチカラに圧倒されて、冷静さを保てない状態のまま、予定のトークイベントの時間を迎えたのであった。

そしてこの日来場していただいた方々のほとんどが、じつは『DIY TRIP』のZINEを読んでくれていたようで、イベントに来ていただいたことも含めて本当に感謝、感謝であった。
ZINEやDIY精神のこと、いままで作ったZINEの話やこれから作りたいことの話などをさせていただく。

そしてイベント後半は、ZINGの2人がポートランドやニューヨークにおいてZINEをめぐる一連の旅を行ったときの写真を紹介しながら話をしてくれて、私も横で見ながらコメントをつけさせていただいた。私が2007年にいったときとは異なる場所にインディペンデント・パブリッシング・リソース・センタ―はあり、その内部をじっくり写真つきで紹介していただく。再びポートランドにいきたくなる。

そしてZINGのお二人が向かうところに、素敵な出会いがあって、それがさらに旅を豊かなものにしていた。「二人組だったから、突然訪れてみた印刷会社の見学もできたのかもしれない」というのは、なるほどその通りだなーと思った。

「写真を見てその場でコメントを差し挟む」というスタイルでトークイベントに臨むのは初めてだったが、これがとても楽しくて、その後もついつい私も調子にのって喋りすぎてしまい、質疑応答の時間があまり取れずに申し訳なかった。その後も打ち上げの会場でいろいろとお話をさせていただき、「ちかいうちに長野県松本市に行かねば!」と思わせる貴重なお話など、いろいろと。そして海辺ならではの美味しい魚料理を楽しませていただく。

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明けて翌日、午前中にZINGで行われたワークショップを見学させてもらう。このときは浜松で実施されている「こどもアートスタジオ」の一環として、ZINGを舞台とした製本体験を子どもたちにしてもらうというもの。「星」と「木」についての本を作るというテーマのもと、2時間ぐらいのセッション。

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ワークショップのディレクターをされているホシノさんの(ドレッドヘアをなびかせるお父さん、といった見た目のインパクトも含めた)ファンキーで朗らかなファシリテーションのもと、ZINGの二人によるガイダンスにひっぱられ、子どもたちが私の想像を越えて手を動かしコトバを操り、各々の作品を創り上げていく。

とくにホシノさんと子どもたちの対話状況が面白くて、子どもってこんなに自分のコトバで喋れるのか!? というのが本当に正直な驚きなのであった。これは創作的な環境がそうさせるのか、それとももともと子どもに備わっている能力なのか? そのことに驚きつつ、「ひょっとしたら大きくなるにつれて人間は、自分の思っていることを自由にコトバにのせて話しにくくなりがちなのか?」といったことをボンヤリと考えさせられたり。

そうして子どもたちと実によい距離感で丁々発止のやりとりを展開するホシノさんはポツッと、「たまには、子どもにたいして訳の分からないこと(難しいこと)を言ってみたりする」と教えてくださったのが印象的。そうやって子どもに対話のなかで考えさせたり引っかかりを誘発させることがポイントなのだろう。こういうオトナが立ちはだかれば、そりゃあ頭フル回転でコトバも駆使するし、そして目の前の道具を使っていろいろなアートを生み出して、それをもって立ち向かっていきたくなるよなぁ、と。

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そしてコーディネーターの青木さんはじめ、サポート役に回っていた静岡文化芸術大学の快活で素敵な学生さんたちも、子どもと一緒に何かを創り上げることを楽しんでいて、飽きさせない雰囲気が維持されていた。2時間っていうのは子どもにとってはかなり集中力やエネルギーを要するのではないだろうかと思われるが、一度勢いがつくとどんどんと子どもたちは作品を仕上げていく。最初はどういう展開になるかまったく予測ができなかったが、とても素敵な作品を各々が仕上げ、人数分をコピーして(ZINGの二人が大変そうだった)、無事に終了。

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ちょうど前日の夜は私がZINEづくりについて語らせてもらっていたその空間は、この朝に、子どもたちによるプリミティブな衝動による冊子づくりの「嵐」が舞い上がる現場となっていて、そういう多彩な時空間を共有できるこの場所が、さらにいっそう魅力的に感じた。

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ワークショップ後、ここを立ち去る時間が近づいてきて、わずか数時間の滞在ながら、名残惜しい気分が強まった。

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「ここに残って、自分ももっといろいろなものを創ってみたい」という気持ちと、そして都合上、この空間が2月末にはなくなっていくことへの、切なさみたいな気持ちが混ざっていたように思う。

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そしてトークイベントに来ていただいた人々や、一緒にワークショップをともにした人々、そしてなによりこの素晴らしい空間を勇気を持って作ってきたZINGの二人への、リスペクトや感謝の気持ちもこみ上げてきて。

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こうしてブログを書きながらも、どこかでまだ自分はこの空間に佇んでいるような気分になっていたり。

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そう、もちろん、このAmaZINGの空間が将来的にどうなるかはともあれ、ZINEを創ったりDIY精神を発揮したり、人と人が協働していくことそのものは、どこにいても何をしていてもずっと続いていくことであるし、そうして僕らはまたいつかどこかで面白い時間を過ごせることを期待していきたいと切に思う。

本当に、ありがとうございました。

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2013.12.19

映画『世界一美しい本を作る男:シュタイデルとの旅』@京都みなみ会館

『世界一美しい本を作る男:シュタイデルとの旅』

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ドキュメンタリー映画として、そこまで抑揚がある内容でもなかったので、とても淡々とした時間が過ぎていったのだけど、とにかく「ドイツの職人気質」は徹底的に味わえた気がする。こうやってあらゆる工程をひとつの会社・工場で作っていく本づくりっていうのは、絶滅危惧種ばりに珍しいものになっていくのだろうし、ますますこの様子をみると「未来の書籍は工芸品扱いになるのだろうか」という想いも確信しつつ。

で、このシュタイデルさんは、作業部屋でこもりっきりになるだけでなく、作家(おおくは写真家)やクライアントと直接会って打ち合わせをこなしていくことを大切にする主義のようで、カメラは世界中を飛び回るシュタイデル氏を追いかけていく。そうして、シュタイデル氏は一癖二癖あるアーティストたちと直接向き合って、同じ紙を触りつつ、インクや色調をめぐる議論を重ねたり、カタールの広大な砂漠でクライアントと打ち合わせをしながら、そこにあった石や草の葉の色に触れて「この色調で装丁を作りましょう」と提案したりする、この文字通りの「現場主義」なところが強く印象に残った。

ちょっと話が変わるが、最近の学生さんの動きをみてドキッとさせられるのは、イベントの準備などの打ち合わせ・ミーティングにおいて、忙しいメンバーたちが集まる時間が取れないからといって、LINEやフェイスブックやグーグルなんたらとかで作業をどんどん進めていくわけで、もちろんこれからもそういう流れは止めようが無く、積極的に活用して効率化を図るべきなのもわかるのだが、生身の人間を集めるためのイベント準備作業が、そうしたバーチャル空間の電子処理だけで本当に達成できるのかどうか、それで本当に満足のいくものが作れているのか、古い世代(?)の私はとても警戒感を抱いてしまうのである。そしてまた、そういう世代が未来の市民社会を運営していくことに、なんとなくナナメ後ろからコソッと「げ、現場主義でいこうぜ・・・」と言いたくもなる、そういう状況だっただけに、なおさらこのシュタイデル氏の本づくりをめぐるドキュメンタリーが、地味ながらも、そして淡々としながらも、おおらかな共感をもって眺めることができた。

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映画館で『サヴァイヴィング・ザ・ポリス』のチラシが入手できたので来て良かった。これと同じポスターが廊下に貼ってあって、販売して欲しいぐらい。京都だとみなみ会館で1月18日から一週間しか上映しないらしいので、なんとかして行きたいところ。
スチュワート・コープランドが、ドラマーの目線でバンドの姿を8ミリカメラで撮り続けていた映像を中心に構成したユニークなドキュメンタリー映画『インサイド・アウト』が数年前に上映されて、今度はアンディ・サマーズ目線から同じバンドの歴史秘話が語られるわけで、こういうロックバンドの「振り返られ方」って、なんだか唯一無二な気がする。

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2013.12.16

今年のクリスマスは一人で過ごさなきゃならないってのに、そのうえ怪盗団が襲ってくるかもしれない心配もすることに。

今日、差出人不明の郵便物が自宅に届いたのである。

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中には、名刺サイズの紙が1枚だけ入っていて、

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か、怪盗団「地獄の舟」!?

Di_canio
「なんだそれはーっ!?」

むぅ、まったく何がなんだか分からない。

こういうのを「犯行声明」っていうのか。

困ったなぁ、怪盗団が12月24日に何かをしでかすらしいのである。
僕の自転車とか盗まれたらどうしよう。それはとても困るなぁ。

そもそも、
「『世界』を頂きにあがります」
っていうのが、まるっきり意味が分からない。

もしこれが「世界の頂にあがります」という宣言だったら、「そうか、がんばれ。世界のトップに上りつめてくれ地獄の舟さんたちよ!!」と応援してあげてもいいんだけど。

あ、『世界』ってあれですか、岩波書店の出している総合雑誌のこと?

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んー、でも残念ながらこの雑誌を僕は読んだことがないので、家にもないんですよ、『世界』は。

封筒そのものをみると、裏面は真っ黒に印刷されていて中身がみえなくて、で、よくみると「手作り感」が随所に感じられる封筒だったり。印刷した紙に、ガイドに沿って手作業で切り取ってのり付けしてみました、みたいな。

もしこのブログを怪盗団の人が読んでくれていたら、どうかお手柔らかにお願いします。金目の物はございませんのでー!


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2013.12.15

トラパットーニで乾杯(お酒の名前じゃない)

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同僚のタスク氏とともに、卒業生のヒロハちゃん・トオルくんの結婚式へ。
事務職員が学生の結婚式に招かれるというのは光栄なこと。アットホームなうちの大学ならでは。

なにより、このお二人は「サッカーが好き」という点で私とリンクしていた。トオルくんとは「ウイニングイレブン」をやったり、大学の敷地で「ボール回しをしながら近況を語り合う会」なんかもやったことがある(これはもっとあちこちでやってみたいイベントだ)。ヒロハちゃんには、代表戦で香川を応援するために着て行く格好を相談されて「ドルトムントのレプリカユニフォーム+代表のタオルマフラーの組み合わせがオシャレ」と提案し、できるだけ安く買えるサイトを探しまくったこともいい想い出だ。

で、そんなご両人から「サッカー話をからめて乾杯のあいさつをしてほしい」というリクエストをいただく。

結婚披露宴での乾杯の挨拶なんて、もっと年を取ってからやる機会がくるものだと思っていたが、「サッカーの話をしてくれ」と言われたら、断ることはできない (しかも、『話が長くなってもかまわないから』 とも言われる。 笑)

そういうわけで僭越ながらスピーチと乾杯の音頭を取らせていただいた。
ざっくり要約すると、サッカーを通して、お互いの良さを活かし、欠点を補いあって、コミュニケーションを取って良好なチームワークを構築し、さまざまな状況に対応していくことを僕らは学べるわけで、そうしてサッカーが好きな二人が家庭を築くにあたって、困難や問題に直面したときは、お互いが立ち返る「哲学」としてサッカー的な考え方が活かせるのではないかという話をした。
締めくくりには、イタリアのサッカー監督、ジョバンニ・トラパットーニの名言
Trap
「サッカーはいくつもの喜びや悲しみをもたらしてくれた。
そして次のチャンスもまた、サッカーが与えてくれた」
を添えた。トラップ監督もまさか日本の結婚披露宴でネタにされているとは夢にも思うまい。

ちなみにサッカーつながりで言えば、上の写真にあるように結婚式で登場した牧師さん、「イギリスから来ました」という自己紹介もあって、どことなくボビー・チャールトンみたいだったな、とか(笑)

Bobby
生ける伝説。

披露宴は二人をよく知る大学時代の同窓生のテーブルにご一緒させてもらったが、みんなサッカー大好き野郎たちなもんだから、各々が余興に臨むその緊張感のなかで、「最初にスベっても、そのあとに出てくる彼がディフェンスをきっちりするから」とか「攻守の役割」などを比喩的に論じあっていたりするのがグッときた(卒業したての若い方々にとっては、これが結婚式デビュー戦だったりするわけだ)。

というわけで、サッカー的人生の真骨頂をひしひしと感じさせる素敵な結婚式だった。末永くお幸せに!


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2013.12.12

今思えば日本におけるDIYカルチャーを考えるうえで重要な役割を果たしていたとも考えられるTV番組「できるかな」のノッポさんがひたすら無言で喋らないことを「不気味だ」と幼心に怖く感じていたのは私だけじゃないはずだ

Noppo

いまでも、ちょっとした工作作業をやっているときに、気がつくと『できるかな』のテーマ曲がうっかりアタマの中を流れていたりする。
幼児期におけるテレビ視聴の影響力を思い知るひとときである。

「DIY、自分で作る」ことをこだわるようになってからはなおさら、『できるかな』は人生で最初に出会った「DIY精神を発揮して楽しく生きること」の表象だったと言えそうだ。

でもノッポさんは、いつもどことなく「不気味さ」を湛えていたわけだよ、自分にとっては!(笑)

当時の私はあの番組のナレーションが、「ゴン太くんの声」だと思い込んでいた。でもよくみたらゴン太くんは、それとは別にSEの音声で、声にならない声を発していたよな。
つまりあそこで展開されていたのは「バーバルなコミュニケーションを超えて、手作業の営みを通じて築かれる豊かな遊びと創造の空間」だったのか。

そういえば最近、ゴン太くんの役の方が亡くなったようで・・・。
『できるかな』は、確実に私たちの世代の成長過程にDIY精神の素敵さを植え付けてくれていたのであります。合掌。

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2013.12.11

ZINGでのトークセッションイベント、12月21日18時からです!

浜松のZINGによる「creative lab AmaZing」、12月のイベントスケジュールが発表されました(こちら)。

タテーシは12月21日(土)18時からトークセッションをさせていただきます!! 参加料は無料!!

そして翌日の「子どもアートスタジオ・本づくりワークショップ」を見学させていただこうと思っております。

浜松もはじめてなので楽しみ!

それにしても、ZINGで行われる別の日のイベントで「ソムリックボール」っていうのがあって、ブラックライトで照らす卓球って!!(笑) これむちゃくちゃ楽しそうで、体験してみたかった! 想像するだけでテンション高ぶる。やー、これを思いついた人はすごい。

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そして浜松にいく直前に名古屋にも一瞬だけ立ちよって、「シマウマ書房」にお邪魔する予定。
いま「ぱんとたまねぎ」ハヤシさんの『パン語辞典』原画展が行われていて、あとワークショップも実施されているようで!(こちら

んで、名古屋といえば今、名古屋市美術館でやっている「ハイレッド・センター:『直接行動』の軌跡展」もかなーーーり気になるところですが!

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2013.12.09

バンドエイドのケースがおしゃれ

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バンドエイドの一部の商品に、いまオマケで専用ケースがついていた。思わずジャケ買い。濃紺を基調にしたカラーリングがグッとくる。

絆創膏の呼び方も地方でいろいろらしく、最近職場でも話題になった。カットバンとかリバテープとかサビオとか。
こちらのサイト参照

ずっと奈良に住んでいたけど、リバテープなんて聞いたことない(笑)

それにしても久しく見ないうちに絆創膏売り場における商品のバリエーションの豊富さに圧倒されたなぁ。いろいろなニーズに合わせてサイズや形状がどんどんハイテクっぽくなっている。


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2013.12.07

トークイベント『女性がzineを作るとき』@彦根& Anne

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かねてからその活動に注目していた『ミニバラ』えみこさんと、『monolith』のquickcanalさんによるトークイベントにお邪魔した。『ミニバラ』同様、かつてダンタリオンさんで出会ったZine『ハピネス』さんだったり、さらにこのあいだはじめて取引をさせていただいた□□□□distroさんにも思いがけず初めて直にお会いできたり、貴重なひととき。

素敵なギャラリーのなかで、いろいろなZineを囲んで美味しいお菓子とお茶をいただきながら話を聞いたり語ったり、という空間が、なんだか非日常に出現した架空の大学の一室で「Zineをめぐるゼミ」に参加しているような感じがしてきて面白かった。とくにパネリストのお二人が用意した「レジュメ」が、Zine冊子のようになっていたのが良いアイデア。たっぷり取られた余白にメモが書き込めて、まさにゼミ発表を聞いている気分。

「Zine=自分のコアな部分を紙にぶちまけたもの」という定義にのっとって話をされていて、これぐらいの定義のほうがいちばんZine制作を語る上でしっくりくる気がする。ものすごく広い概念ではあるけれども、そうした「コアな部分を表現する」ことは、すなわち「コアな部分と向き合う時間やエネルギーを日常生活のなかで大切にしていくこと」にも通じるのだと思う。あぁそうか、「時間がない」というのは、単に制作する時間のことだけじゃないんだよな、と思えた。

quickcanalさんは以前からブログでアップされているビジュアルの構成力やセンスが半端なくカッコ良くて、Zineづくりにもそのセンスが発揮されているが、そうしたアートワークは「すべて独学」とのこと。そして好きなアメリカのミュージシャンに自分のZineを渡しに行ったり、インタビューを取ったりと、Zineづくりをめぐって展開できうる最高の冒険を、肩肘張らずに続けている。「独学によってつかむ自分なりの方法」というのはずっと私にとってもテーマなので、おおいに触発される。

「大人の女性のジンライブラリー展」は12/10まで開催中(くわしくはこちら)。『DIY TRIP』も展示してもらっている。これを読んでくれたミニバラえみこさんは「『Zineのライブラリー』というものがあることをはじめて知った」とのことで、うれしかった。私が『Stolen Sharpie Revolution』を読んで「そんなものがあるのか!」と驚いて、そうした流れで作ったZineが、こうして別の所でZineのライブラリーを成立させる一助になり、そうしてその空間を自分自身が楽しませてもらうという、素敵なめぐりあわせ。

イベント後にミニバラえみこさんが最近起こった不運な話を披露してくれて、かなり大変だった出来事にもかかわらず、「これをネタにしたZineを作ります!」と言っていて、まさにこれがZineを作る人の「不屈の面白さ」だ、と勇気をいただく。人生の浮沈に向かうとき、ひとつの姿勢としての「ネタとして書き、伝える」ことを手放さない生き方は自分もこだわっていきたいところである。

帰りの電車で、□□□□distroさんには「これから作ってみたいZine、いま作りかけているZine」のことを(初めて他者に向かって)話してみて、そうやってコトバにすることで本当に近いうちにカタチにしていこうという意欲をかきたてられた。こうして、自分にとっても次につながるイベントとして今回は有意義な体験をさせていただいた。感謝!

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2013.12.03

「三条富小路書店4」オープン&第5回京都ヒストリカ国際映画祭『ヨーロッパの初期喜劇映画からチャップリンへ』

休みをいただいて、今日からはじまった三条富小路書店4へ。自主制作冊子のクオリティの高まりや、扱うテーマの多様性に圧倒される。作り手としては「そうきたか!」と悔しがったり、「どうやって作んだよコレ!」と驚いたり、路地裏の静かなギャラリーのなかで、心の中で叫びながらいろいろな本のありようを楽しめる。12月15日までやっているので、ぜひぜひ。

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そのあと、今開催中の「第5回京都ヒストリカ国際映画祭」へ。

今回来た理由は、この日『ヨーロッパの初期喜劇映画からチャップリンへ』という企画上映があったからだ。1910年代におけるイタリア・フランスを中心とした短編無声喜劇映画がいくつか上映されて、そしてメインはチャップリンのデビュー当時(1914年)に作られたなかから、日本初公開の3本が上映。

80年代後半にNHKが一時期チャップリンの映画をたくさん放送していて、主要作品はほぼ全部ビデオに録画して観てきたので、こういう企画はありがたい。

解説の人いわく、チャップリンは庶民から上流階級までの幅広い設定を演じることができたという点が特徴的だったとのこと。言われてみたらそういう視点でチャップリン映画を捉えたことがなかった。
あと、この1914年に年間30本以上も作品を作っていたのも考えてみたらすごいペース。その創作意欲、スタッフや役者さんも含めた熱いエネルギーのスパークっぷりを想像すると、畏敬の念すら覚える。

今回上映されたチャップリンの作品は『新米雑役夫』The New Janitor、『笑いのガス』Laughing Gas、『チャップリンの総理大臣』Caught in a Cabaret、ということで、どれもハチャメチャな展開でラストに怒濤の大団円を迎えていく。その他の当時の喜劇映画もそうだったけど、この時代の作品は総じて部屋の家具をボッコボコに破壊するシーンが多いのな(笑)。

それにしてもチャップリンの動きのキレ味は、確かに他とはちょっと違う感じで、細かい動きの工夫、「俊敏さと優雅さのコンビネーション」みたいなものがこの人の凄さなのかもしれないと改めて感じた。何せステッキをあそこまで的確にダイナミックに振り回しながら、それを用いて他人を攻撃したりもするわけで、これってブルース・リーのヌンチャクと根本的に変わらないんじゃないかっていう。

ちなみに無声映画なので、BGMはピアノとチェロの生演奏で、映画にあわせてアドリブっぽく弾いていて、そして解説役の人が途中に出てくる字幕を翻訳して喋っていた。でもこの解説の人が、上映前の説明で「じつは映像をみるのは自分もこれが初めてなんです」って言っていて、初見でその場で字幕を訳していた。せめて関係者には事前に映像見せてあげてやってよ・・・と思った次第。なので本当に文字通り「日本初上映」だった様子。お客呼んでやるイベントとしてそれはどうやねんと、ちょっとそこはズッコケたなぁ。

で、今回と同じプログラムは12月5日木曜日にも上映されるとのこと。翻訳もこなれているはず(笑)。


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2013.12.01

Harukana Showポッドキャスト:冷え取り、マラソン応援、メディア環境を語る

ハルカナショーのポッドキャスト、あたらしいトーク「No.140 Nov.29, 2013 春夏秋冬、靴下を重ねたTateishiさんと語る神戸マラソンは楽しい!&情報過多の時代に」が公開されました。
こちら)をクリック。

冷え取りで靴下の重ね履きをしている話から、先日の神戸マラソン応援、そして近年のメディア環境と文化についてマジメにタテーシが果敢に論じています。

現地のイリノイでは、トークの合間に音楽が流れるわけですが、アーカイブのページには一部の曲にYouTubeのリンクが貼られていて、特筆すべきは今回は三波春夫の「銭形マーチ」なんていう曲があって、三波春夫がこんな曲を歌っていたとは!と衝撃です。


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