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2013.12.07

トークイベント『女性がzineを作るとき』@彦根& Anne

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かねてからその活動に注目していた『ミニバラ』えみこさんと、『monolith』のquickcanalさんによるトークイベントにお邪魔した。『ミニバラ』同様、かつてダンタリオンさんで出会ったZine『ハピネス』さんだったり、さらにこのあいだはじめて取引をさせていただいた□□□□distroさんにも思いがけず初めて直にお会いできたり、貴重なひととき。

素敵なギャラリーのなかで、いろいろなZineを囲んで美味しいお菓子とお茶をいただきながら話を聞いたり語ったり、という空間が、なんだか非日常に出現した架空の大学の一室で「Zineをめぐるゼミ」に参加しているような感じがしてきて面白かった。とくにパネリストのお二人が用意した「レジュメ」が、Zine冊子のようになっていたのが良いアイデア。たっぷり取られた余白にメモが書き込めて、まさにゼミ発表を聞いている気分。

「Zine=自分のコアな部分を紙にぶちまけたもの」という定義にのっとって話をされていて、これぐらいの定義のほうがいちばんZine制作を語る上でしっくりくる気がする。ものすごく広い概念ではあるけれども、そうした「コアな部分を表現する」ことは、すなわち「コアな部分と向き合う時間やエネルギーを日常生活のなかで大切にしていくこと」にも通じるのだと思う。あぁそうか、「時間がない」というのは、単に制作する時間のことだけじゃないんだよな、と思えた。

quickcanalさんは以前からブログでアップされているビジュアルの構成力やセンスが半端なくカッコ良くて、Zineづくりにもそのセンスが発揮されているが、そうしたアートワークは「すべて独学」とのこと。そして好きなアメリカのミュージシャンに自分のZineを渡しに行ったり、インタビューを取ったりと、Zineづくりをめぐって展開できうる最高の冒険を、肩肘張らずに続けている。「独学によってつかむ自分なりの方法」というのはずっと私にとってもテーマなので、おおいに触発される。

「大人の女性のジンライブラリー展」は12/10まで開催中(くわしくはこちら)。『DIY TRIP』も展示してもらっている。これを読んでくれたミニバラえみこさんは「『Zineのライブラリー』というものがあることをはじめて知った」とのことで、うれしかった。私が『Stolen Sharpie Revolution』を読んで「そんなものがあるのか!」と驚いて、そうした流れで作ったZineが、こうして別の所でZineのライブラリーを成立させる一助になり、そうしてその空間を自分自身が楽しませてもらうという、素敵なめぐりあわせ。

イベント後にミニバラえみこさんが最近起こった不運な話を披露してくれて、かなり大変だった出来事にもかかわらず、「これをネタにしたZineを作ります!」と言っていて、まさにこれがZineを作る人の「不屈の面白さ」だ、と勇気をいただく。人生の浮沈に向かうとき、ひとつの姿勢としての「ネタとして書き、伝える」ことを手放さない生き方は自分もこだわっていきたいところである。

帰りの電車で、□□□□distroさんには「これから作ってみたいZine、いま作りかけているZine」のことを(初めて他者に向かって)話してみて、そうやってコトバにすることで本当に近いうちにカタチにしていこうという意欲をかきたてられた。こうして、自分にとっても次につながるイベントとして今回は有意義な体験をさせていただいた。感謝!

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Comments

先日はありがとうございました。DIY TRIP
をお渡しした方も、とてもよろこんでおられました。

トークイベント行きたかったのですが、仕事が入っていたので行けませんでした。どんな話が出たのかな、と気になっていましたが、まさかタテイシさまのレポートで読めるとは思いませんでした(^^

ありがとうございます!

Posted by: otsuka | 2013.12.08 at 10:00

otukaさん>コメントありがとうございます!DIYTRIPもお渡しいただいたようでありがとうございます。私のブログ記事はトークイベントのほんの一部の断片しか伝え切れていなくて、とてもアットホームで密度の濃い話をたくさん聴かせていただきました!

Posted by: N.Tateishi | 2013.12.09 at 21:49

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