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2014.05.26

小山健さん『手足をのばしてパタパタする』を読んでジタバタしてみる

以前、GUMBYさんのご結婚パーティーに際して「サプライズZINE」を作る有志のメンバーにまぜていただいたことがあり、北浜のステキすぎる本屋FOLK old book storeさんで極秘の製本作業をするときに、私はそこで小山健さんとはじめてお会いした。

惜しいことに私はそれまで小山さんが描いているマンガ作品を読んでおらず、そして小山さんが桜玉吉というマンガ家を超リスペクトしていることも当然ながらその頃は知らないままだった。GUMBYさんの結婚パーティーが終わっても、瞬発力のない私は小山さんのブログにたどりつくまでが遅く、ようやくネットで拝見するなり、そこにあるピュアで欲望むきだしのマンガと、そのテンションを下支えしているような「桜玉吉への憧憬」にグッときまくりだった。もっと早くこの作品群を読んでおいて、ご本人と桜玉吉についてあれこれ語りたかった、と後悔した(ていうか、いつか桜玉吉のイベントをやりたいです)。

桜玉吉が、いつからか自分の内面や日常生活を作品世界のなかでストレートに表現してきたように、小山健さんのマンガも、なにげないところにある自身の感情や欲望を、深刻なんだか楽天なんだかわからない微妙な線で描き刻んでいく感じ。とくに「女の人の裸をはじめて見た話」から「女の人はキレイっていう話」、そして「才能の話」にいたる116ページから143ページの最大瞬間風速的な凄さにヤラれた。ネットですでに読んでいるはずなんだけど、本のなかでページをめくりながら突き進むこの流れがまた、違った味わいになって迫ってきた。思っていることをありのまま紙に表現することの簡単な部分と難しい部分の両方を突きつけられる感じ。ゆえに、単に可愛くて楽しいだけのマンガじゃないのがすばらしい。

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