梅田クアトロでナカコー(中村弘二)のライヴをみる
ソージロー氏にチケットをとってもらって、20時開始のライヴにいく。この「20時開始」っていうのが、まさに我々世代に向けた「仕事帰りに来いよ」というサービス精神を感じさせた。でも実際は若いお客さんのほうが多かったと思う。
そしてソージロー氏にとっては、スーパーカーの曲をナカコーが生で披露する状態をはじめて観ることとなったわけだ。私にとっても考えてみたら10年ぶりぐらいなのだが、とにかくこのライヴ、ナカコーは積極的にスーパーカー時代の曲を想像以上にやってくれた。このサービス精神・・・しかもMCも一人でこなし・・・私からすれば「あぁ、お互い年齢を重ねるとヒトも変わるのかもしれない」なんて思ってしまったほどだ(笑)。
それにあらためてナカコーをじっくりみると、「このヒトこんな人相だったっけ」と思わせた。ちょっと前のLAMAのライヴのときはそんなことあまり思わなかったが、ナカコーは自分が思っているよりも目が大きくてマユゲが太くて、ちょっと油断すると野村義男みたいだと思った。ギタリストだけに! こうしていつかまた私はナカコーを観るたびに、同年代としての年の取り方みたいなものを意識し続けることになるのかもしれない。
そして今回、スーパーカー時代の曲をライヴで演奏するという試みをよりいっそう興味深いものにしていたのは、サポートのギタリストとして田渕ひさ子が演奏していたことである。当初私は平日夜のこのライヴにいくかどうか迷っていたのだが、ソージロー氏が「田渕ひさ子がスーパーカーの曲を弾くんですよ!?」と言ってきて、そのコトバで心が決まったぐらい、我々にとっては今日のポイントのひとつはそこだった。「田渕ひさ子の角度からあらためて味わうスーパーカーの楽曲」ということで、もしかしたら二度とないことかもしれないし、でも出来れば調子乗ってまたやってほしい気もする。いやホントかっこよかった。
なので本来はナカコーのソロライヴではあるのだが、思わず我々は「ぶち子-!」コールをしてしまっていた(ていうか全般的になぜかお客さんが総じておとなしかった)。
で、いいタイミングでソージロー氏が「ぶち子ちゃぁぁ~ん!!」(←ルパン三世の『不二子ちゃ~ん』風に)と叫んだら、本人も虚を突かれたようになって笑っていたのが今日の個人的なハイライトだった。
このツアー、明日は名古屋クアトロ、30日は東京のリキッドルームで行われる。スーパーカーだけでなく今までのソロやLAMAや最新作からもすごくいい曲ばかりだったので、またこういうノリでライヴを観たいと心底思った次第。ナカコー、元気そうでよかった。
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