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2014.12.10

ディアフーフ×シャムキャッツ!!

わたしのZINE『DIY TRIP』には番外編として、シアトル・ポートランドでの取材旅行で出会ったこぼれ話を書いている。
そのなかでディアフーフのライヴに行ったことを紹介している。

旅に出る直前に大阪での来日公演を観ていて、その数日後にシアトルへ旅立ち、到着直後そのままライヴハウスへ行ってみたらチケットが買えて、そこでもまたディアフーフのライヴを見る機会を得て、出番前に物販コーナーにいたドラマーのグレッグに声をかけて「先日の大阪で、最後に勢い余ってドラムに顔をぶつけて流血しててビビりました」みたいな話をしたら「大阪でも見ていたの!?」と驚かれた、っていう話である。

そしてその夜のライヴでもグレッグの大迫力ドラミングを目の前で見つめ続けながら、「まるで宝クジに大当たりしたことをついさっき知ったばかりのようなドラム演奏」というフレーズをその場で思いついたので、その言葉を絶対にZINEで書こうと思ったのだった。

こうして4年後の2011年にようやく、遅々とした作業の末に『DIY TRIP』というタイトルで初めてのZINE冊子を作って、それがじわじわといろいろな方面に、それこそTRIPしていき、いろいろな方々に読んでもらった。予想外のパブリックな方面からもお褒めの言葉をいただいた(特にグレッグのドラム演奏を表現した上記のくだりについても触れてもらえて、本当にうれしい)。

そこからさらに3年後の今年、『DIY TRIP』を読んでいただいていたロックバンド・シャムキャッツの夏目さんや菅原さんのはからいで、「EASY」のイベントに参加させていただいたわけで、もう、間違いなく『DIY TRIP』は、私の人生にかなりの“TRIP”をその後ももたらしてくれたわけである。

が、ここにきてさらなる衝撃的なイベントが発生したわけである。

「ディアフーフのジャパンツアーが決定」
「京都でもライヴをする」
「そこでの対バンは、シャムキャッツ」


 う む 。


この組み合わせで、しかも地元の京都でライヴをしてもらえるというのは、今年の正月に「大吉」のおみくじを引いて年甲斐もなくオーバーリアクションで喜んでみせた私に向かって姉が姪っ子に「蹴っていいで」と言わしめたあの状況を思うと、まさにこれが大吉スペシャル効果なのかもしれないと思わせる展開なのである(でも正月早々に姪っ子から蹴られて始まる一年が果たして大吉と言えるのかどうかは私には分からない)。

※さらには、恐れ多いことに、シャムキャッツの方々からのご招待を受けて、会場の磔磔に来させてもらった次第。感謝・・・!。

そんなわけで、スタートから最初の1時間を全開で攻めまくったシャムキャッツの演奏っぷり、そしてクセになる楽曲たちに、私にとっての個人的な「2014年アンセム」を感じて、絶対にこの時間のことを忘れないでいようという気持ちとともに、さっき書いたような「あぁ、そうだった、今年の正月は、大吉を引いたんだった」ということを思い出したりしていたのである。

そして後半1時間をディアフーフがぶっ飛ばしていった。実際にグレッグはシンバルを吹っ飛ばした。
運良く、シアトルのときぐらいの距離でグレッグのドラム演奏を観ていた。じつは7年間のあいだに、多少は年も重ねて、演奏はマイルドなものになっているんじゃないかという予感もあったのだ。着ている服もエリつきの長袖シャツだし、なんとなくかつてのようなTシャツ姿でなかったことが余計にそう思わせたのだ。
でも曲が始まったとたん、すいませんでした私が甘かったです状態になる。

グレッグのドラムは、まったく変わっていなく、それどころかより暴力的なまでにドラムをぶっ叩き続け、もはや「宝クジが当たった人」というよりも、もしかしたら「当たったと思っていた宝クジがじつは紙切れになってしまった悔しさ」をドラムにぶつけて八つ当たりしているんじゃないか、本当はそう表現すべきだったのではないかと思わせたほどである。
(あぁ、こうしてヒトは新しい文章表現を思いつくのか、と今になってちょっと感慨深くなってくる)

そんなわけで、シャムキャッツとディアフーフ、多くの人に観て欲しい「テンションの“ぶっ飛ばし加減”が痛快なライヴバンド」なのである。


シャムキャッツの『なんだかやれそう』。このPVのカメラワークの不思議なポジショニングなんかもツボ。


この映像でみると、グレッグのこのときのドラムセットはタムがない。昨日はありましたが。

そして終演後に、グレッグに『DIY TRIP』を渡すことができた!
「2007年大阪での流血プレイ」についても改めて話をちょっとすることができた。

Greg


こうして7年越しに描いていたかすかな夢がひとつ叶ったのである。
シャムキャッツによって。

あぁ、2014年は、素敵だ。

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