酒のケントボーイズにロンドン風情を感じる件
店の看板に「酒の」とつくので、あまりお酒を飲まない自分はいままで利用したことがほとんどなかったのだが、引っ越し先の近所に「酒のケントボーイズ」があったため、たまたま店内に入ってみたら、驚いた。
「ここ、イギリスのオフ・ライセンスの店っぽい!!」
その支店だけがたまたまそうなっているだけかもしれないが、酒だけでなく食料品や日用品や雑貨など、ゴタゴタしたノリでいろいろなものが売られていて、若干薄暗く、狭い店内に商品が敷き詰められている。
そして、店内にうっすらと流れるBGM。
これは、ロンドンを旅している気分である。
かの国には「オフ・ライセンス」と呼ばれる個人経営っぽい商店が街のあちこちにある。おそらくこれがあるがために、日本的なコンビニは作られにくいと思える。
「ライセンスがオフである」というのは、「この店内ではお酒は飲めません」ということのようで、つまりは酒屋さんのことである。酒屋がメインだけれども、食料品や雑貨や新聞雑誌などいろいろなものがそろう。
グーグルで画像をみてみると、
そう、こういう無愛想なオヤジさんが一人で店をやっている雰囲気。レジ横のガムやキャンディーの棚なんて、じっくり眺めてられない気分になりがち(笑)
こういうオフ・ライセンスの店がわりと夜遅くまでやっていて、飲み物や果物とかパンとかを買って宿に戻る、っていうのが自分としては「ロンドンに来たんだなぁ」ということを実感できる、旅先での空気感のひとつである。
そういうテイストを、近所のケントボーイズでは知ってか知らずか、ナチュラルに表現できており(しかも輸入食材もわりと多いので、なおさら無国籍感がある)、ムダにここで積極的に買い物したくなる。
これがきっかけで、「オフ・ライセンスっぽさ」っていう尺度でもって日常の食料品店をあらためて観察してみるという、あたらしい趣向を手に入れた。
ほかのケントボーイズの支店ではどうなのか、ちょっと気になっている。
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