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June 2015

2015.06.30

R.I.P. クリス・スクワイア

私にとって2015年の6月はすでにもう思い出深い一ヶ月であることは確定していたはずなのに、この最後の最後になって、まさかこのブログでYESのクリス・スクワイア逝去の話を書くことになるなんて、切ない。

YESというバンドは、幾多のメンバーチェンジを行いつつ、そしてまた出たり入ったりを繰り返し、さまざまなミュージシャンによるひとつの大きなYESファミリーともいうべき関係性のなかで、45年近い歳月をかけて活動を続けてきた。そのことは、ある種の実験精神の賜であり、まさに「プログレッシヴなあり方」の模索でもあったかもしれない。

バンドを続けるため、「YESミュージック」を継承していくために、そのためにはボーカルだって変わるし、ギタリストだってドラマーだってキーボードだって変わってきた。

ところが、このバンドで唯一絶対的に替えの効かないポジションがベーシストであり、そしてよりによって、そのベーシストが先にこの世からいなくなっていくというのは、想像できなかった喪失感を覚える。

今日を境に、YESというバンドは突然、終わっていくことになった。そういう意味合いなのである。
(もちろん、それでもバンドが続いていくのであれば、それは尊重されるべきである)

今はただ、YESの曲をたくさん聴いて、彼がもたらしてくれた至高のメロディーと、あのハイトーンでゴリゴリしたベースの音を、今一度噛みしめることなのだろう。

ありがとう、ただひたすら「ありがとう」とクリス・スクワイアに伝えたい。時代が変わりメンバーが激しく入れ替わっても、ひたすら彼がずっと背負ってきたYESというバンドのおかげで、プログレッシヴ・ロックなんていう面白い世界に出会えたのだから。そしてその面白さゆえに、訳も分からない勢いで、私はフリーペーパーを作ろうと思い立ち、そして今に至っているのだから。

安らかに。

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2015.06.27

グーグル・ストリートビューの未来

 グーグルのストリートビューについて、最近ふと思ったことがある。

 いまネット上で観られるのは、もちろん最新版の画像データの集積なのだろうけど、
 もしかしたら、過去に撮影された風景も、グーグルならきっと保管しているはずだ。

 そうなると将来的には、「同じ場所の過去の歴史的景観が閲覧できる」ということになる。

 きっと、ぜったい、それは意図されている気がする。

 そしてまた、そのデータをみては、懐かしさのあまり涙だって流すであろう自分の姿を予期してしまう。
 いまだって、そのときのことを想像しただけでジワッときそう。

 ちなみに、以前も紹介したかもしれないが、「世界中のストリートビューをランダムで表示するサイト」っていう、旅行好きにはたまらないサイトがある→(こちら)。 これ作った人となら友だちになれそうな気がする。


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2015.06.14

カルチュラルタイフーン「En-Zine(Zineの輪):反時代的対話醸成装置」のセッションを実施しました

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ひさしぶりにカルチュラル・タイフーンというイベントに関わることができ、貴重な機会をいただいた小笠原さん、麦子さん、さぶさんに感謝です。そして来ていただいた方々、朝一番のセッションにも関わらず、ありがとうございました。

「そもそもなぜフリーペーパーやZINEを作ろうと思ったのか」というかなり初発の部分を整理して、それを伝える作業を通して、いろいろと再確認できる部分があった。
実家のどこかにあるはずだけど、なかなか見つからなかった、「自分にとってのすべてのはじまり」である別冊宝島『メディアのつくり方』もこのイベントにあわせて別途古本で調達して持ってきて、自分のZINEに並べて置いてみたり。久しぶりに読み返すと、思っていた以上に「この本、やっぱり、おかしい!(いい意味で)」っていう内容だったので、これはこれでまたどこかでじっくりネタにしてみたいと思っている(さぶさんもセッション前にこの本を手にして「すごい!」と唸っていたのが印象的)。

さぶさんとは、この日が初対面なのだけど、じつは数年前に、私の『HOWE』をくださいというお便りをくれたので、手紙を添えて送ったことがあった。「フリペに手紙が添えられていたこと」が本人にとってインパクトがあったとのことで、そのときを振り返ってさぶさんは「まだあのときの手紙の返事は書けていませんが・・・」っていう、とてもオシャレなセリフでもって表現してくれた。ZINE的なるものに初めて触れた経験が『HOWE』だったというのも本当に光栄で、こうして遠くに住む知らない人に送ったフリペと手紙のリアクションを、その数年後に、本人から直接このようなかたちで返されるという、なかなか得がたい経験をさせていただいた。

麦子さんやさぶさんのプレゼンで共通して出てきたことについて印象的だったのは、たとえばさぶさんにとっては「オルタナティブな生活を送るためにはどうすればいいか」の、その解決方法そのものを提示するだけでなく、解決に至るプロセス自体の楽しさを伝えたいというのがあり、そして麦子さんにとってもZINEというのは「途中経過をカタチにすることができるツール」として捉えることが語られていた。
それはつまり、早急に答えなり結末なり結果を出しがちな現代社会の「極端走り」に抗う姿勢でもある。ZINE(というか個人がつくるオルタナティブ・メディア全般がそうなのだろうけど)が果たしうる可能性としては、その「中途半端さ」であり「いいかげんさ」であり「神出鬼没さ」だったりするわけで、その「煮え切らなさ」こそを大事にしていきたいところでもある。

そして小笠原さんが最後に「良い意味での『押しつけがましさ』」っていうフレーズを提示していて、それもZINEならではの感覚かもしれないと思った。「読む/読まない」っていうのは、あくまで商業的な判断基準であったりするのだが、ZINEやフリーペーパーは得てして、そういう枠組みではないところから読者の手に「押しつけるかのように」もたらされる場合があって、そのあたりの感覚が、さぶさんが『未知の駅』の創刊号を「ヒッチハイク」というテーマで始めたことをなぜか想起させ、なんとなくその両方の感覚が似ている気もだんだんしてきた。そうか、フリペやZINEってヒッチハイクに似ているかもしれない。いま書きながら気づいた。

そうして私が最後に言わせていただいたのが、「ZINE」を名詞ではなく、動詞的に捉えていこうということだ。行為のプロセスそのものがZINEであり・・・っていう感覚(そう思うと、浜松の「ZING」は、そのネーミングそのものがまさにそのことを示唆しているのであった)。
そのへんのことも含めて、夏のPARC自由学校でもうちょっとじっくり話ができたらいいなと思いつつ、さぶさんとの夏の再会を約束して帰ってきた。

ちなみに写真にあるように、各自が持ってきたZINEや関連資料を会場で並べてみたのだが、机の真ん中あたりにあるのが、元来よりサッカー文化論をテーマにカルチュラル・スタディーズを行ってきた小笠原さんが持ってきた超秘蔵資料・・・スコットランドのサッカークラブ、セルティックやレンジャーズ等々の、ファンが作るZINEたちである。今回のセッションでそのことについて触れるチャンスがなかったので、ぜひこれらのフットボール・ZINEをめぐる小笠原さんの話を、(マニア根性丸だしで)個人的にいろいろ聞いてみたいのであった(笑)。いつかまた近いうちにそういう機会があることを願いつつ。


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2015.06.06

難病「遠位型ミオパチー」支援チャリティーライヴ「Suite Night Classic」29回目はワンダフルボーイズほか出演で7/20(月・祝)開催!

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ワンダフルボーイズで活動中の林未来彦くんは、同級生のかかった難病「遠位型ミオパチー」の患者会とも連動して、いろいろとチャリティー・周知活動を行っている。今回はおおきな会場で、さまざまなアーティストの協力を得ながらチャリティーライヴを実施するとのこと。ワンダフルボーイズのサイトでもその想いが綴られている(こちら)とか(こちら)。

そこにも書いてあるように、林くんは先日母校であるわれわれの大学に来てくれて、フライヤーをいただいた。事前に来る話は知らないままだったので、たまたま業務で学内を歩いていたときに林くん本人にとつぜんバッタリ会う感じが、なんだか昔の学生時代と変わらない日常生活の空気感を覚えた。

たまたまこの記事を読んで「遠位型ミオパチー」というコトバに出会ったのであれば、ぜひせっかくの機会なので、ちょうど昼間に開催されるこのライヴイベントにも興味を持っていただけると、私もうれしいです。ぜひ7月20日は阿倍野へ。

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2015.06.02

『世界ふれあい街歩き』のロンドン・ウエストミンスター編

NHK『世界ふれあい街歩き』の再放送がやっていて、たまたまロンドンのウエストミンスター界隈がテーマの回だったのでじっくり堪能。2013年当時の冬のロンドンの様子が楽しめた。「ロンドン行きたい病」はオールシーズンかかっているつもりだが、たまにこういう処方があると助かる・・・ていうか逆に病が悪化しそうで。

そして番組内のコーナーで「おすすめグルメベスト3」とあって、フードライターが紹介するその内容が「ソーセージの包み焼き」「ベーコンのサンドイッチ」「フィッシュ&チップス」と、いや確かに私もそういうの大好きだけど、でもトータルで判断したら「特段プッシュしなくてもいいんじゃないか、それ」って思わせるのもまた、イギリス!って感じで好きだ。

今回初めて知ったことも多かったのだが、インパクトがあったのがトラファルガー広場で「鳩よけ」のために仕事でやってくる、「鷹匠」のおじさん。あの場所で鷹をひたすら飛ばしているその姿は、おそらく生で観たらすごくテンションあがると思う。これはぜひ現地に行ったときに出会ってみたい。

そして弁護士や判事がかぶるという、歴史物の映画で使われそうな白い長髪のカツラって、いまだに使用されているのな。そしてそれを作る紳士服店が番組で出てくるのだけど、こういうのを観るにつけ、「この気候だから生き残った風習なんだろうなぁ」と。そもそも背広のたぐいだってここが発祥だが、どう考えても熱帯性な湿気ジトジトの国だったら、こんなカツラつけた、重たそうな装束+スーツ姿の弁護士なんて、頭がボーッとして汗ダラダラで仕事になりまへん・・・。

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