グーグルのストリートビューの画像だけを使った映像作品『NIGHTLESS』(田村友一郎)のアイデアに魅入る年明け
今年最初に「うおぉ、そうきたか!」と唸ったこと。
S先生より教えてもらった、田村友一郎さんというアーティストの映像作品『NIGHTLESS』。
グーグルのストリートビューの画像だけを素材にして、10分ほどの映画にしたというもの。
これは真っ先にアイデアをカタチにしたもん勝ちの作品。なるほどー!! ってなる。
ある意味ではストリートビューにたいする皮肉のようにも感じられるし、同時にこうした技術を面白く享受してしまえる時代への賛歌にも受け止められるであろう。
そして題名が示唆するように、世界中の土地を把握しようと試みるストリートビューの映像は、当たり前なんだけど、その利用趣旨の都合上、夜の風景は表示されないわけである。つまり常に明るい世界だけがデータとして蓄積され続けていくという、「夜の不在」に気づかせてくれるのである。
S先生が作者本人から聞いたところでは、ストリートビューを少しずつ動かして、スクリーンショットでパソコンの画面をキャプチャして、加工して、つなげて・・・の連続らしい。いやはや、アイデアをカタチにする執念の勝利である。
YouTubeでも公開されているので、ぜひ。(こちら)
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