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2016.01.13

SMAP解散のニュースを、プログレッシヴ・ロックのファンとしては反射的に斜に構えて受け止めがちになる件

SMAP解散のニュースが朝から報じられている。しかしマーケティング的には、正しいステップを踏んでいるのだろう。なぜならすでに各メンバーはソロで活動している時間が長いわけで、それぞれが充分すぎるほど単独でやっていける状況が広く長く続いており、解散というニュースに対してもそれほどの衝撃度は少ないはずだ。

(個人的体験として本当にショックの大きかった解散はやはりスーパーカーだった。メンバーの一部ですら、バンドが今後も続くものと信じて疑っていなかった中の衝撃的な解散劇だったのだから、ファンにしてみればそのショックはさらに大きかったのである)

SMAPの解散を「マーケティング的に正しい」と感じさせるのは、たとえば仮に事務所が違えど、数年に一度くらいは「再集結」することだってできるはずで、そのたびに話題作りが可能になるわけだ。さらにいうと、途中で脱退した森くんだって、そうした枠組みだと再結集の際に加えやすくなる気がしないだろうか。それはスポンサー的にはおいしいネタである。

そういうふうに思うことの下地には、私が古くさい英国プログレッシヴ・ロックのミュージシャンたちの有り様に振り回されて生きていることが色濃く反映されている。

Pg04
「『プログレ』って文字をこのブログに書くの久しぶり-!」

解散後のSMAPのメンバーを、あたかもプログレの有名バンドのメンバーのように捉えると、上述したような「再結成」はいくらでも話題性を呼んで、そのたびにお金も動くだろうし、もし仮に全員が再結成しなくても、テレビ番組やその他の媒体で、「あのメンバーとあのメンバーが久しぶりに共演」という話題性はいくらでも増殖可能になってくるのである。そしておそらく、そのほうがSMAPという枠組みに縛られるよりもよっぽど効果的だと判断されたのかもしれない。

(まったく知らないところから新バンドが作られても、ドラムにビル・ブラフォード、ベースにジョン・ウェットンが参加していると報じられたら、どんな地味な扱いだとしても私は何の迷いもなくそのバンドのCDを買いに行くことになる、そういうノリだ)

そしてこの調子でいけば、たとえばTOKIOがメインの「鉄腕DASH」に、元SMAPのメンバーが1人2人でもゲスト参加すれば、それだけでプログレ・ロックでいう「スーパーグループ」の法則のごとく、瞬間最大風速的な盛り上がりをいくらでも作ることが可能である(ただし、そうした盛り上がりは長く続かないこともまた、歴史が証明している)。

というわけで、SMAPという枠組みが外れた5人ないし6人は、今までよりもいっそう、話題づくりを仕掛けやすい立場になっていく。それこそ懇意にしているロックバンドのライヴにゲストで入って昔のSMAPの曲を歌ってみたりとか、そういうことがすぐ想像されるわけだ。

つまりは「SMAPという枠組み自体の若返り」とも受け止められるわけで、そんな簡単にこの枠組みがその輝きを失うことはないはずで、もしかしたらよりいっそう、今後は「元SMAP」の人々が日本の芸能界をリードしていくのかもしれない。今回はそういう仕組み作りが進行しただけのこと、だ。

・・・すべてはプログレ・ロック界の激しい人的交流と金儲けの歴史に振り回されている者としての推測ではあるが(笑)

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