たまたま流れている、その音楽をキャッチすること、についての憧憬
Three Trapped Tigersというバンド。なんかすごい。
---
スマホのアプリをたどたどしく探求しては「すごい時代になったなぁ」と浦島太郎的なことを思ってしまうわけだが、「Shazam」は最近いちばん驚いた。周囲に流れている音楽を認識して、それが誰の何の曲かをデータベースから抽出してくれるというもの。かなりマニアックな曲でも数秒でポンだ。この上にあげているThree Trapped Tigersの曲もすぐに出してきた。
これでもう外出先で流れているBGMとか、テレビで流れている音楽だって場合によってはすぐに情報が分かる。
もちろん、お店の店員さんに「この今流れているCDはダレのですか!?」と聞いたりするコミュニケーションもそれはそれで味があるのだが、いやはや時代はすごいところまできた・・・と思える。
昔は・・・すいません、すぐにこういう「昔話」になってしまうのが最近の悪いクセですが・・・たまたまラジオでいい曲が流れても、テープで録音することを手間取ったり、かつDJの曲紹介を聞き逃した、なんていう場合は、よほどの流行りの曲じゃない限り再び出会うことなんて奇跡に近いものがあった。
でもそうやって「再会できた曲」のなかで、最も印象的なのはR.E.M.の『シャイニー・ハッピー・ピープル』だ。もっともこの場合は、当時たまたまテープで(途中から)ラジオの音を録音できていたけれども、そのあとにDJがアーティスト名を言う、その発音が聞き取れなかったわけだ。そりゃ無理もない、REMだもんな。「アーリーエー」とかしか聞き取れない・・・そこの情報を頼りに(90年代初頭の中学生においては、なかなかR.E.M.なんてバンドまで好んでいる人はあまりいなかったと思う)、どういう経緯かは忘れたが、CD盤を手に入れるまでの「ゆるやかに続く執念の捜査」みたいなものは、探し当てるのにかかった時間が長ければ長いほど、生涯忘れられない一曲になったりする。そしてまた、その曲をきっかけにR.E.M.のことが知れたのもよかった。
そんなわけで、いまやスマホのアプリにかざせば、すぐさまその曲の題名もアーティストも分かり、さらに言えばそこからすぐにダウンロードで曲が買えたりもする。あぁ。
で、このアプリがあれば、自分が気になっていた過去の音楽も分かるんじゃないだろうか? 特にもうかれこれ10年近く気になっていた音楽があって、それはスカパーがはじめてサッカーの欧州チャンピオンズリーグを放送したとき、試合終了後のブレイクタイムに流していた曲である。ずっとそれが何なのかを探し続けていたのだが、このアプリがあれば・・・!! ・・・と思ったが、よくよく考えたら今度はそのテレビの放送のほうのビデオテープがどこにあるのかさっぱり分からない、っていう(笑)
■■■■
Comments